ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

狂ったアイツはひたすら笑う。
日時: 2010/04/25 13:42
名前: 空色 (ID: WPWjN3c4)

どうも初めまして、空色ですっ。ちなみに読みは「そらしき」です。
今も執筆しているとあるサイトで昔使っていた名前です。
その時の読みは「そらいろ」でしたけどね!(知るか

小説初心者ってわけではありませんが、下手です。かなり。
見るにたえない文章になるかと思いますが、頑張って書くので応援よろしくお願いしまs(ずうずうしい

ちなみに計画性は一切無しです← オチ? なにそれおいしいの状態です(待て
勢いだけで書き進めていきますので、矛盾していたり更新不定期だったりします。
放置はできるだけしないつもりですが、もししてしまったら申し訳ありません;;
ちょっとぐろいです。下手ですけど。キスシーンあります。下手ですけど。

もしよければお友達とか(ry
……お願いします(ぁ

ではでは、よろしくお願いします☆ 頑張っていきますー^w^
皆様に楽しんでいただければ、幸いでございます。


 ▽ もくじ ▽

【第一章*闇色カラスが笑った日】
一章きゃすと >>2

序章【少年の決意】>>4
一話「出会った日」>>5 >>6 >>(執筆中)
二話「触れた日」>>
三話「泣いた日」>>

※話の題名などは予告なく変更することが多々あります。ご了承くださいませ。

Page:1 2



Re: 狂ったアイツはひたすら笑う。 ( No.3 )
日時: 2010/04/22 22:35
名前: 空色 (ID: WPWjN3c4)

>>雪山 桜さん
は、初めまして! こ、コメントどうも有難うございますっ!
面白そうといってもらえて嬉しいです^^
色々と狂っていますが、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>

お友達……!? ほ、本当にこんなやつでいいんですか!?
あ、有難うございますッ! よろしくお願いしますっ(*^_^*)
雪山 桜さんの小説もみにいかせていただきますね^^
では、コメント有難うございましたーっ!


**
多分明日更新します。キャラ、可笑しなやつばっかでごめんなさいorz
これから頑張っていきたいと思いますっ。

もがく、もがく、もがく、そのさきには ( No.4 )
日時: 2010/04/23 16:33
名前: 空色 (ID: WPWjN3c4)

——一章序章//少年の決意//——


 少年は、独りだった。いつもいつも、独りだった。
 親はいない。兄弟もいない。友達もいない。
 自分を住まわせてくれるような人は、どこにもいない。

 少年は、知っていた。自らが、どれだけ“異端”な存在であるかを。
 だからこそ、自ら人に近づくような真似はしなかった。否、したくなかった。
 もう、あの時の惨劇を繰り返さないために。あの時の悲しみを、味わいたくないがために。

 少年は、泣いていた。ただただ、泣くことしかできなかったから。
 泣くこと以外に暇つぶしをする方法を、見つけることができなかったから。
 あの時の惨劇を思い出し、泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く。
 別に食べることも風呂に入ることも必要としない少年は、その場で泣くことしかしなかった。

 少年は、わかっていた。いくら自分を責めても泣いても後悔しても、過去は戻ってこない。
 過去をいくら思い出し振り返り夢想に浸ろうとも、どうにもならないと。
 けれど少年は、愚かだった。自分でもはっきりとわかっているほど、愚かだった。
 だからこそ少年は、あの時の惨劇で自らが殺してしまった命を、ひたすらに思い出し続ける。
 いつまでも、あの頃の幸せに溺れていたいがために。

 少年は、生きていない。けれども、死んでもいない。
 生きる目的や希望を失い、心は死んだ状態でありながら。
 いっそ死にたいと願う少年の心臓は肉体は、無慈悲にも生き続けた。
 
 少年は、嘲笑わらいはじめた。自らを、自らの全てを否定するかのように。
 少年は、どうやったって自分は死ぬことができないことをしっかりと理解していた。
 けれども少年は、死ぬことができないならばせいぜい生きようなどとは、微塵も思わなかった。
 そして少年は、考えて考えてやっと一つの結論に辿り着いた。

 自分が死ぬことができないのは、あの時の罪を償わなければいけないからだと。

 それから少年は、決めた。決心した。誓った。
 生きようと。それだけを思った。生きる。ただ、それだけを。

 けれど少年は、他人に心を開くことができなかった。
 あの時の惨劇で味わった悲しみを怒りを喪失感を情けなさを後悔を苦しみを絶望を感じたくないがために。

 少年は、生きることをただ目標にした。何があっても、生き残ると。
 少年は、人に心が開けなかった。生きようとは思ったが、自分だけで生きていこうと決めていた。

 そんな少年はある日、“彼ら”と出会った。


——一章序章//終//——

出会った日 (1) ( No.5 )
日時: 2010/04/25 13:39
名前: 空色 (ID: WPWjN3c4)

——第一話//出会った日//——


「待てコラァーっ!」

 どたばたとうるさい足音が響く。足音とともに、少女特有の高い怒声が飛んでいく。
 怒声を向けられている中学生ぐらいの少年は、呆れたような表情を浮かべている。

「お前、いい加減しろやぼけっ!」

 そんな少年を追いかけている先程の怒声の持ち主の可愛らしい少女は、外見に似合わぬ乱暴な言葉を吐き出す。
 少年はにやにやと笑いながらも、小さくため息をつく。

「全くー、なんでそんな怒ってんだよ恋架ぁー。反抗期か?」

 少女——恋架は少年のその言葉に、より一層表情を厳しくさせた。
 誰がどう見てもひどく怒っている様子の恋架に、少年は微塵の恐れも見せずからかう。

「お前は一回死んでこい! つーか反抗期なんてとっくの昔に過ぎたわっ!」
「反抗期あったんかい!」

 冗談のはずの少年の言葉に、恋架が怒りを込めて答える。
 少年はげらげらと笑い声を上げながら、即座に突っ込む。

 そんな二人の間に、一つの違う声が入り込んでくる。

「ちょ……恋架、炬愛! 走りまわらないでっていつもいってるじゃないですかーっ!」

 幼い子供の声。まだ女の子か男の子かの声かもわからない、それほどに幼い子供の声。
 そんな声のその人物は、やはり外見も幼すぎる子供だったわけで。
 それなのに雰囲気はどこか謎めいていて、声こそは子供だが言葉からは大人びた印象が与えられる。
 酷く不釣合いな、その少年——見た感じはどこからどう見ても少年だが、少年というより子供のほうが正しいだろう。

「九十九ぉ! あのねあのね、炬愛がね、あたしの——」
「取っておいた血を飲んだんだよ。別にそれぐらいで怒ることじゃねえだろ? なぁ九十九」

 恋架と少年——炬愛の言葉が次々と飛ぶ。九十九と呼ばれた子供は、少々困惑気味だ。
 だが九十九は大きなため息をひとつつくと、きっと睨みつけるように二人を鋭い瞳で睨みつけた。

 先程までは綺麗な白銀だった瞳は、血のような赤黒い緋色に変わっていた。

「——」

 ひっ、と恋架の息を呑む音。がたがたと体は震えていて、その恐怖は九十九へと向けられているものだと容易に察することができる。
 炬愛のほうも身が竦んでいるようで、息を呑むことはしなかったが、顔面蒼白だ。

 じわり。精神的に追い詰められる、殺気じみたオーラを放つ九十九。
 幼い外見からは想像もできないほど滲み出た殺気が、辺りの空気をなめらかに染め上げていく。

「——【断罪者】も、ご立腹のようですよ?」

 ふと、九十九から放たれた言葉。その言葉が発された瞬間には、もういつもの九十九に戻っていた。
 恐る恐るといった様子で、無意識にうちに下げてしまっていた顔を恋架と炬愛が上げる。

 九十九の後方に、床にぺたんと座り込みロリータ調の純白のスカートを広げている、少女。
 九十九とまるで同じようだった。幼稚園児にしか見えないその体型は、少女の醸し出す雰囲気とは見事なまでに合っていない。

「き、きはは、ははは、あははは、あはは」

 まるで壊れたカセットテープのように、少女の口からは冷めた狂った笑いが零れだしている。

「うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさい。つみに問うてあげようか? わたしが、裁こうか?」
「ごめんごめん、華。それだけは勘弁してぇ!」
「ごめんなさい。もうしません。すみませんでした」

 少女——華の言葉に、恋架と炬愛がひどく慌てた様子で謝りはじめる。
 炬愛に至っては、土下座まではじめる始末。

 けらけらと、そんな様子を九十九が笑いながら眺めていた。
 そしてふと笑いをやめると、透き通った声で告げた。

「【闇色カラス】が——暴走はじめました」

 その表情は、綺麗な綺麗な笑顔だった。



next.

出会った日 (2) ( No.6 )
日時: 2010/04/25 13:54
名前: 空色 (ID: WPWjN3c4)

 少年は、ただ立っていた。周囲には木が乱立し、目の前にも後ろにも木の生えている、俗に森と呼ばれる場所に。
 ぎょろりとして異様な雰囲気を放つ闇色の瞳が、ざわざわと風で揺さぶられる木の枝を見据えている。
 容姿は人であるものの、少年の瞳は到底人間とは思えない——どちらかというと、“鳥”のようだった。
 さらに本来口がある部分には——黄色くてかる、三十センチはあるんじゃないかと思うぐらい長い、“嘴”。
 
 明らかに“鳥”を連想させる少年は、激しく吹き付ける肌寒い風を全く気にしていないようだった。
 眼球だけはぎょろりと動き続けるものの、体や顔の向きは微塵も動かない。
 まるで、鳥に重ねてロボットを連想させる。 
 瞳と口以外は人間だが、人間ではないことを他者に悟らせるには十分すぎた。

「————」

 風と木が揺れることにより生まれる音以外、無音だった。
 少年は、息さえしていないように思えた。ただ、無音。
 ぶわあ、と風が吹き付けるたびに少年の漆黒の短髪が宙を舞い、少年の顔に体に纏わり付く。
 けれども少年はその髪をはらうこともせず、ただ瞳だけがぎょろりと周囲を眺め続ける。


「みつけた」


 そんな世界に、新たな音。少女の声。どこか楽しそうで、どこか哀しそうな複雑な声。
 ぎぎっ、と壊れかけたロボットが首を動かすような効果音がつきそうな様子で、ぎこちなく少年は首を動かした。
 声のほう——つまり少年の真後ろ——へと首を向ける。体は動かさず、首だけを動かす。
 
 ふんわりとロリータ調のスカートを風に任せてはためかせ、白いカーディガンのようなものを羽織る少女が、そこにいた。
 少女なのだが、外見は明らかに幼稚園児だ。夜にほっつき歩いていると、警察に保護されかねない。
 少女の綺麗な銀髪は白色のゴムでツインテールに束ねられていて、ばたばたと風に煽られるが顔に纏わりつきはしない。
 冷めた蒼い瞳のまま、少女はふんわりと微笑んだ。

「初めまして、【闇色カラス】さん」

 優しげな少女の声に、【闇色カラス】の呼び名を持つ少年はぐるりと体の向きを変え、少女と向き合った。
 
「——【狂った瞳の断罪者】」

 【闇色カラス】は、目だけは笑っていない少女——【狂った瞳の断罪者】の名を、呟くような声で小さく呼んだ。


next.



〜〜〜
どうもこんにちは、空色です。第一話まだ終わりません。無駄に長いです。毎話。
皆さんの素晴らしい小説にコメいきたいと思いつつ、中々時間(気力ともいう)が無い私です。
気をぬくとすぐに流れていっちゃいますね。恐るべし小説カキコ。

今回、短くてすみません。次もそんなに長くないです、きっと((((
「next.」がついているときは、その話はまだ続くということでお願いします。
第二話が終わったあたりでキャラ募集してみようかなぁ、とか。
コメントとか、よろしくお願いしまs(黙

出会った日 (3) ( No.7 )
日時: 2010/04/26 17:29
名前: 空色 (ID: WPWjN3c4)

「華ッ……幼稚園児のくせにどうしてそんなに走るのはやいの!? なに、ドーピング!?」

 ぜぇぜぇと息を切らしながら、木が鬱蒼と茂る森の中を、恋架と炬愛と九十九は走っていた。
 全員ほぼ全速力ともいえる速度で、一番速そうな炬愛はむしろ一番遅れている。
 子供体型の九十九は息も切らさず涼しい顔で先頭を走り、ばてばてで恋架は真ん中にいる。

「ほんとだよっ……華ありえねぇ……ッ」

 もはや死に掛けといっても過言ではない様子の炬愛が、我武者羅に脚を動かしつつ言葉を吐く。
 九十九は汗一つかいていない明らかに余裕な様子でそんな二人を振り返った。

「華、確かに外見幼稚園児ですけど——多分、軽く三百歳は生きてますよ?」

 にっこりと笑顔を浮かべながら、さらりと九十九は言った。
 九十九の言葉に、「知ってるよそんなこと」といわんばかりに二人は九十九をにらみつけた。


**


「わたしの名前を知ってるのね、【カラス】さん」

 相変わらず目だけは笑っていないふんわりとした笑顔を浮かべながら、【狂った瞳の断罪者】は【闇色カラス】に呼びかける。
 【闇色カラス】は、何も答えない。ぎょろりとした気味の悪い瞳で【狂った瞳の断罪者】を睨みつけるのみだ。

「ねぇ、【カラス】さん」

 そんな【闇色カラス】をよそに、【狂った瞳の断罪者】は言葉を紡ぎだす。
 やはり、【闇色カラス】は動かない。瞳だけが、狂ったように蠢いている。

「【カラス】さんは、なにかつみを犯したの?」

 【狂った瞳の断罪者】の問いかけに、【闇色カラス】は何も答えない。何も言わない。
 確かに聞こえてはいるようだ。けれど、口は開かない。
 無視、というわけでもない。意図的に、答えずにいるようだ。

 まるで、相手の出方を待つように。

「……ねえ、こたえてよ」

 ふんわりと笑顔が、だんだん冷めていく。【狂った瞳の断罪者】の顔から、表情が消えていく。
 けれども【闇色カラス】はなにも答えない。喋らない。

「——こたえてよッ!!」

 【狂った瞳の断罪者】から表情が消え、絶叫にも似た狂った声が迸った、


 刹那。


 ——————ばちんっ!

 激しい音を奏でながら、【狂った瞳の断罪者】の髪を結んでいた白色のゴムがぶっつりと切れた。
 はらはらと宙を舞い、急に激しく吹きつけはじめた風にさらわれていく。
 そしておろされた髪の毛が、彼女の顔を体を全てを覆うように、風とともに舞う、舞う、舞う。
 髪の毛とは思えないほど軽快でどこか残酷さを秘めた音が奏でられる。

「……罪を、おかしたんだね、それで、それでいいんだね、ね、【カラス】さん」

 きはは、という狂った笑い声が彼女の口から零れ出る。
 【狂った瞳の断罪者】は凍りつきそうなほど冷めた鋭い瞳で、【闇色カラス】を見据えながら呟いた。
 瞬間、ばさあっという髪が広がる音とともに、【狂った瞳の断罪者】の銀色の長髪が意思を持ったように蠢きだした。
 ゆらゆらと、揺れている。まるで一つの生き物のように、蛇のような動きを繰り返す。
 髪の毛、一本一本が。全てがうねり蠢き波打ち——まさにその時、その髪の毛一本一本は〝生きていた〟。

「断罪の、はじまり」

 ぽつ。【狂った瞳の断罪者】が、呟いた。
 次の瞬間、髪の毛一本一本の先端に赤い何かが灯りはじめた。殺意の込められた、冷たい何かが。

 そして。

「……き、きはははは」

 【狂った瞳の断罪者】が笑いだすと同時に、肉をぶちぶちと断ち切る音が辺りを支配しはじめる。
 
 ばさあっ、

 〝それ〟は、【闇色カラス】の背中に空を切る音とともに、現れた。


「き、……きはハハははアハハハハはハハはははハハはははハハはははははははあっははははははは——ッ!!」


 【狂った瞳の断罪者】の狂った笑い声が辺りを盛大に轟かすと同時に、パーティは幕を開けた。


next.



〜〜〜
やっぱカキコ流れるのはええっ! ……というのは置いときまして(ぁ
どうもこんにちは、空色です。相変わらずな文才ですみません。
ここまで読んでくださってどうもありがとうございました!
なんだか急展開な気がしないでもないですが、急展開です←
急展開はちょくちょくあるので、ご了承くださいw
ちなみに次で(多分)一話終わりです。


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。