ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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終わりの始まりと狭間の音拾い
日時: 2010/04/24 15:35
名前: 白月 ◆5IxW6Su6n2 (ID: KcroCul6)

僕が拾ったのは、きっと「終わり」だった。

「始まり」なんて信じない。僕が持つのは「終わり」だけ。

小さな小さな「反逆者」のお話。

〆挨拶
どうもおはこんばちははじめまして。「白月」です。しろつきじゃないよはくげつですよ。
兎に角これはファンタジーっぽいものです。ぽいって言うのはかなり微妙だから。読めば微妙ってのが分かります。面白いくらい。いやシリアスだけど。
たまにすっごく重くなるかもしれません。サーバーじゃなくて話が。あとすごく駄文です。それでも平気な方はどうぞ宜しくお願いします。無理って方は今すぐトップに戻られた方がいいかと思われます。
……え?誰かに似てる?気のせい気のせい(誰も言ってない
……何はともあれ、完結までよろしくお願いします。二回目ですが。

_〆目次

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「音」の話 ( No.1 )
日時: 2010/04/26 16:07
名前: 白月 ◆5IxW6Su6n2 (ID: KcroCul6)
参照: http://偶にID違います。

壊れた結晶は触れてはいけない、とヒトは言う。触れれば自らが死んでしまう、と。でも僕は知っている。それは嘘。実際に壊れた結晶に触れて死ななかった僕が言うのだからこれは恐らく間違いない。あの時、一瞬で蘇ったなんて事でなければ。
その「触れてはいけない」ものに触れた僕は死んだ事にされたけど、きっと僕の前に死んだ人々もあれに触れて死んだ事にされたのだろう。恐らくもう本当に死んでいる人も中にはいるのだろうが、それでも半分以上はそれで間違いないと思う。あんな洞窟の奥に神像よろしくに置いてあったら誰だって触りたくなるだろう。
音は結晶に触れなければこの世界に出てこれない。だからこの世界に「オンガク」とかいう音を組み合わせたものは存在できない。それはとても悲しいことだと誰かが言っていた。僕はそう思わないけれど、それはこの世界に彼らの言う「オンガク」が存在しないからだろうか。それは分からない。当たり前なのだけれど僕は生まれた時からこの世界にいるから。そして生まれた時から「音操」と「音殺」の狭間にいる「音壊」だから。何でそうなのかは知らないけど、どうやら僕は音の結晶を壊して行くものらしい。それで本来自分達が殺したりこの世界に生み出したりする音を壊されたくないから彼らは僕を殺そうとするのだろうか。
……「音操」は音を生み出すモノ。
……「音殺」は音を殺すもの。
殺すのと壊すのではまるで違う。「音」をこわした場合、その場所には何も残らないから。そこにその音があった、という記憶さえも消え去る。だから結晶に触れても何も起きない。そうすると音操と音殺の仕事が無くなる。だから僕はこの2つに壊されようとしている。……これが結論。そして事実。
……僕も「音」だから。
だから僕を壊せば存在が消えると、奴らはそう思っているらしい。「音」は「音壊」にしか壊せないのも知らずに。

(保留)


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