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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 少女と反逆者とお店屋さん
- 日時: 2010/04/25 15:13
- 名前: そら。 (ID: e1D/tu7D)
はじめまして。
初の小説投稿ですが、頑張りたいと思います!
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- Re: 少女と反逆者とお店屋さん ( No.1 )
- 日時: 2010/04/25 15:30
- 名前: そら。 (ID: e1D/tu7D)
序章
派手な装飾に縁取られた寝台に、男が横たわっていた。
見た目は50歳ほど。白くなりかけた髪に、時々金色が混ざった、大柄な男だ。
「・・・敵の動きは?」
男が乾いた声で呟く。それに応えるように扉が開き、一人の青年が部屋に入ってきた。
「玄宗皇帝が退位、今上帝の粛宗は、河東、朔方をはじめ洛陽周辺の節度使に、安禄山を討てとの命令を下しました」
青年は冷静に答え一礼をして踵を返す。
「お前は・・・」
男は天井を見上げたまま、
「お前は…裏切るなよ」
私を、そしてこの国を。
青年はしばらく驚いたように男を見ていたが、ふと微笑んだ。
「わかってますよ、父上」
余命少ないこの男・・・わずか一代で国を立ち上げ、大陸で指折りの列強にまでのし上げた父。
—父の意思を継げるのは、自分しかいないだろう。
青年の呟きは、闇にまぎれて消える。
———時は唐、西暦756年、冬のことである。
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