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殺し屋K様
日時: 2010/04/25 19:51
名前: 絢釣堂瑠 (ID: 4NhhdgqM)
参照: 読み:アヤツリドウル

Killer (キラー)
殺し屋・殺人者 という意味を持つ


 プロローグ
 
小中高、虐めにあっていた僕には生きて行く理由が分からなかった。
 名門大学に通う21歳の男だった。

 自殺しようと思った時に携帯の着信音が鳴り響き、
見知らぬ会社からのスカウトが来た。

「こちらはキチヨシ会社です。
 山城希一様でよろしいでしょうか。
 あなたにしか出来ない仕事があるのですが・・・
 もちろん、お金はたんまりとお支払いしますよ—」

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Re: 殺し屋K様 ( No.1 )
日時: 2010/04/25 20:38
名前: 絢釣堂瑠 (ID: 4NhhdgqM)
参照: 読み:アヤツリドウル

Story1

 小さい頃からイジメられ続けた僕。
山城希一やましろきいち
クラスでも浮いていていつも1人で一番地味で
小中高、全てに良い思い出なんて無い暗い人生を送ってきた。

 しかし、1つ記憶に残っているのは小学6年生の時。
 転校してきた元気で明るくて可愛らしい女の子。
名前は・・・ 瑞樹なんとか。下の名前が思い出せない。 
クラスでも学年でも異性・同性から人気があった。
 僕はその頃、やっぱりイジメられていた。
ばい菌扱いされて、T君が「おい!瑞樹、山城菌だ!」
    T君にタッチされた瑞樹さんは

「ごめん、あたしそういうの参加したくない。」

そう言って瑞樹さんはタッチされた肩なんて気にしないで席に座っている僕に向かって
優しく微笑んだ。

 ある時は、席替え。

「ウチぃ、山城のとなりにだけは絶対なりたくない。」
「ウチも ウチも!」

女子の声が耳に入った。
それはそうだ。 僕の席の目の前で話しているから。
わざとらしく・・・。

 目が悪い生徒は先に席を指定できる。その他の生徒はくじ引きで決まる。
 目が悪い僕は一番窓側の一番前の席を指定した。

すると、目が悪くないはずの瑞樹さんが立ち上がって先生に

「山城君のとなりの席でおねがいします。」

と先生に言った。 周りの人は驚いていた もちろん僕も驚いた。
 なんて優しい人なんだ。
 僕の初恋の人だったが小学卒業時に別の中学へ行ってしまった。



     そういう事もあり、調子に乗っていると男子から批判を受け
中学にいけば先輩にしごかれ、同学年にさけられ
高校に行けば空気みたいな扱いになって
大学ではそんな人がいなさそうな名門校へ。
昔から勉強だけは得意だった。

 そんな僕は生きて行く理由が分からなかった。
分からないというより、理由なんてどこにも無かった。
 
 僕は、1人暮らしのアパートの屋上で靴を脱いだ。
強い風の中で暗い世界の中でただ月と星より街の明りに照らされて
なびく髪を気にせずに、一歩だけ宙に浮いた。
 震えなどなかった。 体重を空気に預けようとした時、
ポケットに入っていた携帯電話から音がなった。

 友達がいない僕なのに 着信がきた。


裸足のまま、屋上に座り込んで

「もしもし・・・」

「こちらはキチヨシ会社です。
 山城希一様でよろしいでしょうか。
 あなたにしか出来ない仕事があるのですが・・・
 もちろん、お金はたんまりとお支払いしますよ
 
 どうでしょう、あなたの東側にいますが」


「えっ?・・・ 」

後ろを向いた。東側には・・・スタイルのいい女の人がたっていた。

「頭の良いあなたならもう分かったんじゃないでしょうか・・・。
 キチヨシ会社のものですが。
 私たちがどういう仕事をしているか」


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