ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 神隠し -迷いの世界へ-
- 日時: 2010/04/29 20:10
- 名前: あまみづ (ID: acQ6X1OT)
新しい小説投稿してみました!
こ、これだけは続けたいです(−◇−;)
ゴールデンウィークにフラワーフェスティバルのパレードとか、
中学校の部活とかで何かと忙しいので更新は遅いと思います^ω^;
**登場人物**
*桂木 芽衣 *かつらぎ めい 【主人公】
嘘、占い、怪奇現象、そういうのが大嫌い
大人しい性格 中学2年生の普通の女の子
*高橋 莉緒 *たかはし りお
占い、怪奇現象、そういうのが大好き
芽衣とは趣味が正反対 中学2年生の女の子
*桂木 疾風 *かつらぎ はやて
明るくて、みんなからの人気者
莉緒と結構仲がいい 中学2年生の男の子
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
神隠し────そんなことあるわけない
あったとしても、犯人は絶対人間
そんな迷いの世界があったりするわけない
あたしはそんなのこの目で確かめるまで
絶対信じない────
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- 第1話 転校 ( No.1 )
- 日時: 2010/04/29 19:49
- 名前: あまみづ (ID: acQ6X1OT)
「初めまして 桂木 芽衣です」
ペコっと頭を下げる少女
その少女の顔は悲しげだ
(前の学校の方がよかった)
彼女は桂木 芽衣 親の転勤で前の中学校から転校してきたのだった
「えっと桂木さんの席はあそこね 隣の桂木君に色々教えてもらってね」
「あ、はい…」
(え〜 同じ名前だし…)
ただでさえ学校が嫌なのに… という感じで嫌々席に着く
すると隣の少年が話しかけてくる
「わ〜 同じ名前なんてなんかの運命みたいだな!!」
(何コイツ…)
「僕の名前は桂木 疾風!よろしく!」
「よろしく〜」と引きつった笑顔で返事する
芽衣はこういう性格が大嫌いだ
「な〜にもう話しかけてんのよ」
「いいじゃん別にっ 同じ名前だし〜」
「意味分かんない 疾風……」
(授業に集中したいのに…)
前の少女と、その疾風という少年がにぎやかに話している
でも、芽衣はその中に入る気などしない
(早く席替えしたい)と思うばかり
「ねぇねぇ! 桂木さんは何中から来たの??」
いきなり疾風の前に座っていた少女からの質問
「え… S中学校から…」
「え!? マジ!?」
「ちょっと疾風! ごめんね S中学校かぁ〜結構偉いんでしょ?」
「すっご〜〜」
「どんなとこだった? 教えて!!」
「だからここに来たくなかったのよ」と面倒くさそうに二人に話し出す
「こら! さっきからそこうるさいわよ!!」
担任に注意される ああ、も〜やだ
こんな中途半端な時期に転校なんてしたくなかった
- 第1話 転校 ( No.2 )
- 日時: 2010/04/30 15:41
- 名前: あまみづ (ID: acQ6X1OT)
2
(もう今日は部活休もうかな……)
芽衣は休むというか、サボる気である
すると向こうから誰かが走ってくる
ああ、疾風っていう人の前の席の子か…
「桂木さ〜〜んっ」
(うわっ!)
いきなりべったり抱きつこうとする少女に芽衣はひく
すると痛いところを言われた
「ねぇ! 桂木さんは部活行かないの?」
「えっ」
「だってもう少ししたら始まるよ?」
「あ、う、うん 今日体調悪いから休むんだ」
「桂木さんって何部?」
「えっと… ソフトテニス部…」
「うそ! あたしと一緒じゃん!!」
やだ〜という感じで芽衣は少女の話を聞く
「じゃあ、部長に桂木さんは休むって言っておくよ」
「うん」
「じゃあね〜」
少女が走りかけたとき、フっと足が止まった
振り返ってこう言う
「そういえばあたしの名前言ってなかったよね??」
「うん…」
「あたしの名前は高橋 莉緒! よろしくね」
「あ… よろしく…」
莉緒はそう言うとまた走って学校の方に行った
「時間の無駄…」と芽衣も走って家に帰る
- 第1話 転校 ( No.3 )
- 日時: 2010/04/30 16:02
- 名前: あまみづ (ID: acQ6X1OT)
3
「ただいま〜」
って言ったって、誰も「おかえり」なんて返事してくれる人なんていない
両親は共働きで家にいつ帰ってくるなんて分からないし… たぶん夜遅く
キッチンの机の上に紙がおいてあった いつもの事だ
『今日も遅くなるから 先に何か食べてて
母より』
(はいはい… いつも何か食べてますよ 私は)
芽衣はくしゃっと紙を握りしめた
本当は、本当はもっと自分を見てほしいって…
もっと、もっと自分を大事にしてほしいって…
(前の学校ではこの気持ちに答えてくれるみたいにみんな優しくて、
私の気持ち分かってくれて…)
「学校にいるときが一番幸せだった」
芽衣は声をはっきり出して言う
目から涙があふれだす
(なのに、なのにお母さんとお父さんは私の幸せを壊したんだ…)
そう思いたくなくても思ってしまう
でも、涙はすぐ止まった
ちょっと考えるともう、どうでもよくなったからだ
「もうあの場所には戻れない あの人たちともう会えないんだ」
気持ちを切り替え、二階に上がり、自分の部屋に入る
過去のことが頭にのこるが、必死に消そうとする
(あんな低レベルの学校じゃやっていけない)
勉強で頭いっぱいにしようとした
過去を思い出させないために
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