ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

狂乱神話(グロあり)
日時: 2010/05/01 16:46
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: Zqou3CL2)

はじめましての人もいますね。九龍です!
いやー、片方のほう完結してないのに作っちゃいましたよ……。
今回は題名どうり、神様の戦いを描きます。
神話・神々のイメージを壊したくない人、僕が嫌いな人、今すぐ逃げたほうがいいです。
……あ、あと、チェーンメールと荒らしは歓迎しないんで!

……これでも残ってくださるんですか? 心が広いんですね……。
……できれば、お話を読んでくださるとうれしいです。

Page:1 2



Re: 神々の戦い ( No.3 )
日時: 2010/04/30 15:40
名前: 羽百合 蕾 (ID: QSxdHeTD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

やほ〜クロウ♪
ねこうさぎですぜぃ!
ぼく神話とか好きだから楽しみにしてるよ!

Re: 神々の戦い ( No.4 )
日時: 2010/05/01 15:20
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: Zqou3CL2)

羽百合 蕾様へ
やほ〜です!
神話は神話でも、神々がすんごい人でなし……いや、神でなしになったり、妖精が可哀そうなことになりますがね!
ま、失望されるの前提で書きます。(こんなダメな例は真似してはいけません)

Re: 神々の戦い ( No.5 )
日時: 2010/05/01 15:12
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: Zqou3CL2)

第1話『日常』


ヤベ……寝坊した!
この日、俺が最初に……いや、起きてすぐ思ったことがこれだ。
目覚まし時計を見てみると、短針が7時を指している。
あぁ、今日は間違いなく遅刻だな。
そう思いながら目覚まし時計を枕元に置いて起き上がり、スウェットを脱ぎ、学生服をきる。
あー、もう、なんで日本の学校はこんな服着なくちゃいけないんだ!? めんどくさい!
学生服に着替えたら、洗面所に行って、顔を洗って歯磨きをする。
後は、学校に行くだけ。
……あ、朝飯どうすっかな……。
そうだな。ビスケットで済ませよう。
確か、鞄の中に入れてたよな。ビスケット……。
よし、学校行く途中にこれでも食べて何とかしよう。
俺はビスケットを食べながら、家から出た。


……あー、やっと学校に着いた。
もう、10時か。俺、絶対注意されるな。
そう思いながら、教室へ向かう。
にしても、今日はやけに静かだなぁ……。
いつもなら、隣のクラスの奴等の笑い声が聞こえてくるんだけどな。この時間帯は……。
あいつら全員、春風邪ひいて元気ないとかか?
そんなことを考えながら、教室の戸を開ける。
その時、信じられないような光景が俺の目に飛び込んできた。

Re: 神々の戦い ( No.6 )
日時: 2010/05/01 16:45
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: Zqou3CL2)

第2話『赤』


血だ。教室が血の色に染まっている。
机も、黒板も、壁も真っ赤に染まっていて、床にポタポタと血が落ちる音がする。
床には、クラスメートの死体が転がっていた。
目のない奴や、手のない奴がいる。
竜も、この中にいるのか?
そんなことは考えたくないのに、悪いことばかり考えてしまう。

「あ……ここにいたんですね。やっと、見つけましたよ」

廊下から、声が聞こえた。
声の聞こえる方に顔を向けると、黒髪の男性がいた。
白い着物を着ていいて、歴史に出てくる翡翠のネックレスを首にかけている。
その男の片手には、血のついた日本刀。
こいつか? クラスメートを皆殺しにしたのは……。
男が、俺のほうに歩いてくる。
いやだ、来ないでくれ!
逃げたいのだが、足が竦んで動かない。

「あんた、誰だ?」

そう聞くと、男は顔をゆがめた。

「……私の事を、覚えていないのですか?」

男はそう聞き返してくる。
……この男には、あった事がない。
なのに、この男は俺の事を知っているのか?
男は俺の様子を見て、俺が何も知らないと解ったらしく、ため息をつきながら言った。

「私は、イザナギノミコト。日本の男神です」

……神、様?
神なんて、いるのか?
目の前に神だって名乗ってるやつがいるけど……。

「まぁ、そんなことはどうでもいいです」

イザナギがそう言って、刀の刃を俺の方に突き出す。
……まさか、コイツ、俺を殺そうとしているのか?

「貴方も、お友達と同じところに送ってあげますね。カクヅチ」

イザナギがそう言って、ニタリと笑った。
カクヅチとは、何の事だろう?
俺の名前はロベルトだ。カクヅチじゃない。

「貴方のせいです。貴方のせいでイザナミが死んだのです……」

イザナギは悲しそうにそう言う。
俺のせいで、誰が死んだって? 俺は一度も人を殺したことなんてねぇぞ?

「貴方の首を取れば、妻も、きっと喜んでくれるでしょうねぇ……」

イザナミがそう言って、悲しそうに笑い、剣を振り上げる。
俺は、怖くて目をつぶった。
俺、こんなところで死ぬのか……?

Re: 狂乱神話(グロあり) ( No.7 )
日時: 2010/05/02 09:18
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: JjNmRcbN)

第3話『八咫烏の使者』


……あぁ、なんか体が軽い。
まるで、空を飛んでいるようだ。
死んだ後って、体がこんなに軽くなるのか?
……あ、あと、頭に少し痛みを感じる。

「……おーい、生きてるか?」

竜の声だ。
もしかしたら、竜が俺の事を迎えに来てくれたのかもしれないな……。

「一応息はしてるし、死んでるってことはないよな?
 じゃあ、気絶か? それとも、寝てんのか?」

……息をしている?
ってことは、俺、生きてんのか?

「しょうがねぇ、目を覚まさない気なら……少し痛いだろうけど、我慢しろ!」

「なにする気だよお前!?」

俺は目を開け、そう叫んだ。
今ので、完全に自分が生きていることがわかった気がする。
俺の目の前には、ニコニコと笑っている竜の姿。
……竜、生きてたんだな。よかった……。
一応、感動の再会みたいなもんなんだろうな。

「命の恩人に対して、最初に言うのがそれ?」

竜は笑顔でそういう。
……命の恩人……?
そういえば、俺、あのあとどうなったんだ?

「あの人、首とか言って斬りつけてくるもんだから、救出大変だったんだよ? お前は動かねえし」

あぁ、そりゃあ大変だったろうな。

「うん、ごめん。あと、ありがとう」

「いや、ごめんはいらないんじゃないの?」

竜は俺にそういう。
俺が走れれば、逃げるのも少しは楽になっただろう。
なんだか、情けなくなってくる。
そう思っていると、3本足の烏がこちらに飛んできた。

「なんだよ、あの烏!?」

俺は竜にそう聞いた。

「八咫烏。日本神話に出てくる烏だよ。あと、なんか持ってるみたいだぞ?」

竜がそう言って、八咫烏のくちばしを指差す。
……あ、なんか手紙みたいなの持ってるな。
八咫烏は俺と竜の前に降りてきて、その手紙を置き、どこかへ飛んで行った。

誰だよ、こんなの烏に渡すよう頼んだの……。
俺と竜宛に、ブラギから?


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。