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黒百合倶楽部
日時: 2010/04/30 20:05
名前: 螺旋 (ID: 7oU6WS48)

初めまして。螺旋(らせん)と申します。
私、小説を書くのは初めてですので下手な表現、日本語がおかしい、面白くないなどあるとは思いますがよろしくおねがいします。

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Re: 黒百合倶楽部 ( No.1 )
日時: 2010/04/30 20:31
名前: 螺旋 (ID: 7oU6WS48)

登場人物


花園 薔薇(はなぞの ばら)14歳・男子
この物語の主人公となる人。
そこらへんに居そうな極普通の中学二年生。
美桜のせいで黒百合倶楽部に入部する。


桃山 美桜(ももやま みお)14歳・女子
中学二年生の美少女系女子。
かなりの美少女でそれはまさに天使のような顔立ち。
しかし性格に問題ありで、かなりの無口。


黒野 菊(くろの きく)13歳・女子
中学一年生の可愛い女子。
いつも着物を着ていて静かな性格。優しい。
しかし嫉妬深く、一度嫉妬したら誰にも止められない。


翠川 水仙(みどりかわ すいせん)15歳・男子
黒百合倶楽部のリーダー的存在。
一番年上なのに一番子供っぽい。
実はものすごい殺人鬼。猟奇的殺人をする。


春風 蒲公英(はるかぜ たんぽぽ)10歳・男子
10歳なのになぜか中学校に通っている。
水仙の弟的存在で、水仙の事が大好き。
とんでもないヤンデレで、水仙に近づく者は殺そうとする。

Re: 黒百合倶楽部 ( No.2 )
日時: 2010/05/01 20:44
名前: 螺旋 (ID: 7oU6WS48)

第一章〜黒百合倶楽部〜

第一話「2年B組」



春の麗らかな陽気。
カーテンの隙間から零れる太陽の光が心地よい。


「薔薇〜起きなさい〜」


・・・せっかく良い気持ちで寝ていたっていうのに。
あーあ。だるい・・・。


「今日は学校でしょ〜?転入してきて早々遅刻なんてダメよ〜?」


・・・!!そうだった!!俺、転校してきたんだ。
やっぱり最初の日ぐらいはちゃんと遅刻しないで行かないとヤバいよな〜・・・
仕方ない、起きるか・・・。

新しい制服。新しい鞄。何もかもが新品だ。
母さんが揃えてくれたのかな。
でもこんな事に金をかけるぐらいなら、もうちょっとお小遣いを上げてくれてもいいのに・・・
まあ、ちょっとした小言はおいといて。


「母さん、コーヒー頂戴。」

「あら〜薔薇ったらまたそんな子供らしくない物飲んじゃって〜」

「別にいいじゃん。美味しいし。」

「母さんにはわからないわ〜苦くてお薬と一緒じゃない〜」

「・・・母さんが甘党過ぎるだけだよ・・・。」


のんびりとした会話。
うちの母は話すスピードが遅いからさらにのんびりとした感じに。
しかもそんな呑気に喋っていたらいつの間にか授業開始まで10分。


「うわっ!!やば!!あと10分じゃん!!」

「もう〜ゆっくり寝てるからよ〜?」

「うわーー絶対に間に合わん!!」

「大丈夫よ〜薔薇なら5分で学校につけるわ〜」

「無理にも程があるだろ!!五分でつくとか!!時速50㌔で歩くってか?!」

「ほら〜早く行かないと時間になっちゃうわよ〜」

「もう最悪だーー!!とりあえず行ってきます!!」

「いってらっしゃ〜い」

もちろん時間までに学校につくことは不可能だろう。
しかし人間の本能というものはそんな事がわかっていても全力疾走してしまうものなのだ。
あ〜なんか泣きたくなってきた・・・。
転校初日から遅刻かよ〜・・・先生になんていわれることやら・・・
とりあえず、今は走るのみ!!うん!!とりあえず走ろうじゃないか!!


「や・・・やっと・・・つ・・いた・・・」


星光大学付属星光中学校。
大学付属だから頭がいいのかな、とか思ったらそうでもなかった。どーりで俺みたいなのが入れるわけだ。
しかし、全力疾走ってのは疲れるな・・・。
まだ息切れがする・・・。


「とりあえず職員室にいくか・・・。」


職員室は北校舎の2階。
二年生の教室は・・・南校舎の4階。
随分遠いなー。


「失礼しまーす。」

「おお、君が今日転入してきた花園 薔薇君だね。遅かったから心配したよ。」

「はい・・・すみません・・・」

「いや、いいのだよ。今日転入してきたばかりだからね。しかし今後は気をつけてくれよ。」

「はい・・・」

「そんなに落ち込まずに・・・な?とりあえず君のクラスは・・・2年B組だな。」

「はい。じゃあ教室に戻ってもいいですか?」

「ああ。今は授業中だから静かにな。」

「はい。失礼しましたー。」


B組か・・・楽なクラスだといいな・・・。
あーあ・・・疲れたー・・・。


「2年B組は・・・ここか。」


教室の中は・・・静かだな。
なんか入り図らい・・・。まぁ、自分のクラスなんだしいいよな。


「失礼しまーす・・・」


恐る恐る教室に入る。
みんなの視線が一気に俺に向けられる。うお、怖い怖い。
おーい、其処の君。あいつ誰とかいうなよー。薔薇君傷ついちゃうぞー。


「えと・・・転入してきた花園 薔薇です。どーぞよろしくお願いします?」


おいおい・・。なんで疑問形になってるんだよ。
ってか反応なし?!まじありえないんですけど。無反応とかすっごく悲しーんですけどーー。誰か俺をこの場所から連れ出してくれ。ヘルペスミー。

そんな沈黙を破るかのようにいきなり少女が立ち上がった。
綺麗な顔立ちだ。天使みたいだな。
脱色した綺麗な銀髪。俺のモロ好みだ。
さくらんぼのような唇がかすかに動いた。


「・・・そんなとこに突っ立ってないで座れば?」


その小さな声は小鳥のさえずりのような声だった。


「・・・聞いてるの?」

「へっ?あ、はい!!」

「じゃあさっさと座って・・・。目障りだから。」


おーう。可愛い顔してすごい毒舌だなぁオイ。
まあ、いいけどさー。

俺の新生活、いいことありそう・・・か?


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