ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- — 私、狂ってしまったのでしょうか?
- 日時: 2010/12/24 13:15
- 名前: 樹 (ID: mUcdxMp7)
こんにちわ!
何か新しいことを書きたくなってしまったので、久しぶりに魔法離れしようかと思いました。
これはあまり深く考えないで書いていこうかなと思います。
でもコメは泣くほど喜びます!
と言うかリアルに泣きます!
そしてイヤでもコメ返しに行くのでご了承を;
この物語はリアル(現実的)なことを中心に書いていきたいと思います。
しょっぱなからリアルじゃないことを書いてしまうかも知れませんが、やっと魔法離れしたので多めに見てやってください!
参照100突破! イエーイヽ(^∀^ )ノ
ホントに皆さんありがとうございます!
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注意! 頻発にグロ表現を使っています。
シリアス重視や、グロイのが苦手な人はお控えください。
一応12禁ぐらいです。
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【0】序章 >>1-5
—— 死にたいの? 死にたくないの? じゃぁ殺してあげるよ。 言葉なんてそんなものでしょう ——
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- Re: 私、狂ってしまったのでしょうか? ( No.1 )
- 日時: 2010/07/14 18:57
- 名前: 樹 (ID: UumlEqfp)
【0】序章
—— 死にたいの? 死にたくないの? じゃぁ殺してあげるよ。 言葉なんてそんなものでしょう ——
トンッ
背中に冷たいコンクリートの壁が当たった。硬いその感触に小柄な体をビクリと震わせ、おびえた目をこちらにむける、ゾクゾクとした。
校舎裏の木々は繁々と生い茂り地面に広く黒い影を描き、時たま鉛筆のように持たれたカッターをイタズラに輝かせる。指先で鈍く光を輝かせながら、目の前でおびえる羊ちゃんを見てニヤリと歪に笑う。
「いや……だ、くるなっ……こないでくれ……もう、十分だ、俺が間違ってた……だからもう、やめてくれ」
力なく、体が壁を伝い地面に崩れ落ち、学生ズボンが土埃にこげ茶色く染まる。安座をするように立てられたひざが弱弱しく震える。その丁度ひざ小僧に当たるところから上は、刃物できりつけられたように無数に裂かれ、赤く染まった肌が露出していた。無駄なく、失敗無く、むら無く、真っ赤な血。
その姿を私はつまらないものを見るような目で見るけど、口だけは笑っていた。歪んだように笑っていた。
狂っている。
狂ったように、笑う。
「ヒャァッハハハハハ。アンタバァアアカ? 何がヤメテェだってェ? ハッふざけんじゃねぇよ。言っとくけど、私を呼び出したのはアンタだろ? サルみたいな肝っ玉の弱いあんたのためにせっかく私が“自殺ちゃん”お手伝いをしてあげようとしているのに……。ヒャッハハハアアアアア!! でも安心しテェ! 私がちゃぁあんと願いをかなえてあげるから。ヒャァアアア、ゾクゾクしちゃうわぁ。どうやって死にたい? なんならアンタをいじめてた奴等の前で殺してもいいわよぉ。って言うのはさすがにやばいから、死体だけポイって置いてあげるよ。イヤ————ン! 私ってやっさしィ! ねぇ? どうやって死にたいの? 自殺なんだからそれくらい決めさせてあげるわ」
「うわぁあああああ゛あ゛あ゛」
酷くかれた声がやむと同時に、目は虚ろに焦点が定まらなくなり、顔は真青になり体が震え、全身から血の代わりに大量の汗が流れ出る。
なぜだろう?また、ゾクゾクする。
「たっ、確かに……そのときは死にたいって、思っていたけど……えっと、今は……その、えっと俺、まだ、えっと、その……——っっぁ!!」
虚ろに泳いでいた目が、焦点を捉えた。イタズラに、光が、鈍く、その先端を輝かせる。
グチャァ
「ウガァアアアア」
「えっとそのえっとそのうるせぇえなぁ、何語いってんだぁ? アンタは。うじうじうじうじうじうじうじうじうじうじうじうじうじうじうじうじうじ、しやがって。ウゼェエエエんだよ。私ねぇ? 優柔不断な人ってダァアアイキラァアイ」
グリグリ ボキ ブチ
途中で声音を優美に変えながら、肩に突き立てたカッターを沈める、途中で何本も筋を切った。それでも、さっきのような叫び声は聞こえなかった。失神でもしたのかと思ったけど、いや、まだ目が動いている。
「叫ばないのかぁ、なんだかつまんないわ。でも、“まぁいっか”」
- Re: — 私、狂ってしまったのでしょうか? ( No.2 )
- 日時: 2010/05/05 16:14
- 名前: 樹 (ID: 9Q/G27Z/)
唇と目に合わせるように頭までも痙攣のように細かく、小さく震える。まだ意識がるといてっも、これではないのと同じ何なんじゃないか、フッと浅く息を吐いた。
「最後に、もう一度言っておくけど……死にたいって……死なせてくださいって……“あんたが言ったのよ”そこだけ、理解しなさい。“私のせいなんかじゃないの”」
「り、理不尽だ」
目線も動かさず、瞬きもせず、眼球が飛び出るんじゃないかってくらいめいっぱいに開ききってそこからだらしなく頬に線を描く両眼。コンナでそんな言葉が言えるとは思っていなかった。
全身の毛穴が開く感覚した。
「くるってる……狂っているよ、お前」
口の端がつりあがる。
目の端がつりあがる。
目がえぐれるほど浮き上がる。
頬がつるほど上にあがる。
息が上がってくる。
握り締めた手につめが食い込む。
足が粉砕するほど強く力が入る。
ブルリと、全身が震えた。
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ヒャァアアアアハハハ!
「全く、君は私を興奮させる天才だねぇ」
最っ高だよ!
悲鳴のようにそうさけんだ。
「でも、私全然狂ってないんだぁ残念ね。まぁアンタのその言葉に気の強さに免じて、特別コースにしてあげるよ。アンタはしあわせものだよぉお? 普通の人なんてグチャァで終わりなんだから……じゃぁ、まず右手からいこうか」
肩に沈めたカッターを引きづりだす。決して普通のではない、のこぎりのようなギザギザのついた特注品のカッターはズブズブ嫌な音で鼓膜を振るわせ、羊ちゃんの肩をも震わせながら肉を引き裂く。ゆっくりと、ゆっくりと、痛みを味わうように引き抜かれる。
「アガァア……ンァア…、あ゛あ゛……ハァハァッッッア」
麻痺した痛さに両手が地面を掴む。だらしなく涙を流し続ける目から充血の血が流れ込み、流れる涙を赤く染めた。
自分の肩を貫いたカッターの刃先を、瞳孔の開きかけた眼前に揺らす。赤く染まった刃、逆歯になっているのこぎりのような歯には、引き裂いた筋の赤白い紐と、それにくっつく裂けた肉片が引っかかっていた。それをそいつの前に楽しげに揺らし楽しむが、つかの間地面を掴んでいた右手甲を貫いた。
「うあああああああああああ゛ア゛アアアアア」
悲鳴が裏校舎にこだまする。
「なんだ!? 誰か居るのか?」
チッ
さすがガッコだけあって叫ぶと気づかれるよなぁ、私ってバカァア?
茂みを割って近づく足音に、眉をひそめチラリと羊を見る。形勢逆転だなっとでも言っているのか、それとも、安心しきっているだけなのか、ケラケラと勝ほこったような笑い方、なんだ、アンタのほうがバァアアカじゃないの?
「安心して、特別コースはできなかったけどチャァンと殺すことには変わりないから」
エヘヘヘヘヘヘ
かわいく笑ったつもりなんだけど、目の前の羊ちゃんはあのまま微動だもしなかった。最後ぐらい叫べばいいのに。そう思いながら、羊ちゃんの喉下を掻ききった。
- Re: — 私、狂ってしまったのでしょうか? ( No.3 )
- 日時: 2010/07/14 19:15
- 名前: 樹 (ID: UumlEqfp)
一キロほど走り抜けたところだった。
辺りが真っ赤な血に包まれる。
見えるもの全てが赤く染まり、昼にはその身を天高くから私達に向けギラギラと見せ付けていた巨大なリンゴもすでにその半分を地上に飲み込まれていた。
子供もよく来る一般的なごくごく普通の少し海の見える快適な公園に、ごくごく普通な高校生の女の子が、ブランコにのって夜と昼の移り変わりを感じていた。
“高校生がブランコ”の時点で少し違うような気がするけど、でもそれは【君の】常識であって、【私の】常識ではないから。
せめてもの抗いに、最後の最後まで赤く熟したその赤を水平線に残し、命を尽くす。最後まで貪欲に、最後だから貪欲に。
「まるで人間だよな。ヒャハハハ」
全く世界は、強欲すぎるぜ
「全く世界は、強欲すぎるね。でも、それにもまして君は本当に変わってる」
誠実そうな青年の声。でも、私の常識上じゃぁ全く反対の悪魔のささやく声にしか認識し切れなかった。
「イヒヒヒヒ」
「今日もまた縁があったみたいだね、リア」
水平線に残された赤い光が消え、真っ暗な空と半分もかけた月が、静かに光りだす。その明るい赤の光と暗い黄色の光の移り変わりを身にまとわせて、青年が此方に歩み寄ってくる。後ろか前かも分からないような長い前髪が生ぬるい風になびき、その下に隠されたダサい眼鏡を輝かせる。正直私はその髪の毛がうざったくてしょうがなかったがあいつのポリシーらしい。オタクの会でも入っていらっしゃるのだろうか。
ヒャハハハハハッ
「ヒャハハハハハ!! イヤーン、毎日のようにあっているのにそれは無いわダーリン。私なんてもう一生会わないと思っていたのに私感激すぎて今すぐ死にテェ気分になっちゃったぜぇ?」
「フンッ。どうぞご自由に。僕も君なんて早く死んでしまったほうが世界平和のためにはいいんじゃ無いかって思っていたとことだから。ほんと君って人は恨まれまくりの悪魔だよね。人間の皮を被った悪魔。どのくらいの人が君に関わってしまって、関わる終えなくなってしまって不幸になってしまったんだろう、そう考えるとあと十年後くらいに泣けてくるよ。もちろん、そのなかには僕も含まれているけどね」
「ダーリン乗り悪〜い。なんでそんな酷いこと言うのよぉ、私ぐれちゃうわぁ?」
私がそういいながら右手でこぶしを作親指だけたて、そのまま自分のくびを左から引く。しね。っていうゼスチャーだ。意味的に【殺してやる】って言うのも含まれてる。
ニヤリと笑いダーリンの方を見が見えたのはダーリンのオタクルックな長い前髪だけだった。
「おっとそれはご勘弁。面倒なのはもうこりごりだからね」
めんどうねぇ?
クスクス ヒャァアアハハハハ
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