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- 巡る世界のレクイエム【ボカロ】
- 日時： 2010/05/06 17:59
- 名前： リジェル （ID: SsRumGYI）
＝巡る世界のレクイエム＝
◆目次◆
プロローグ 王国
（１）>>1
第一章 君を捜す空
第二章 光と影の楽園
Page:1
- Re: 巡る世界のレクイエム【ボカロ】 ( No.1 )
- 日時： 2010/05/06 17:58
- 名前： リジェル （ID: SsRumGYI）
プロローグ 王国
昔々、ドラゴンや魔女がまだいた時代。
ソードを懐に刺した勇者がいた時代。
一つの王国があったと言う。
絶対王政、というのだろうか。
王に逆らえるものなど、いなかった。
そんな国の頂点に君臨するは、桃色の髪をした女帝だった。
彼女の言う事は、何でも本当になる。
——————————
「うぅ・・・。」
壁中が、青白く光る洞窟の中、魔方陣のような氷の土台の上。
五本の柱が、天まで昇る高さで聳え立っていた。
「何で・・・・？」
その先にあるは、大きな湖だった。
きっと、洞窟の中にたまった雨水が、長年の月日を経て、この姿を現したのであろう。
そのさらに奥、どこか不気味な黒い物体が、かすかに動いていた。
「お願い・・もう・・・・うわぁッ・・・!!」
「ウタエ・・ウタエ・・・・モット・・モット・・・・。」
ポタン、と何かが垂れる音と共に、真っ赤な二つの瞳が、その神聖な雰囲気を出す魔方陣を睨みつける。
「いや、もう・・・・もう・・・・。」
シャラン、とリングの中に、何個ものリングが飾られるような銀色の棒がなる。
その持ち主は、淡い緑の髪をした少女だった。
その口には、何度も吐血したあとがある。
だが、ふき取った形跡は無い。
何も食べていないかのように、がりがりに痩せており、いつ餓死してもおかしくない状況だった。
「ウタエ・・・。」
「無理よ・・・もう・・・唄えない・・・。」
「ナラ、タマシイトナッテモラウマデ。」
「・・・・!!いや・・・いや・・・いやぁぁぁぁあああああ!!」
静かに少女は倒れた。
一瞬土台から転げ落ちそうになったが、透明にはられたバリアが、彼女の亡骸を突き飛ばす。
「サガサナケレバ・・・ウタウヤツ・・・ウタウヤツ・・・。」
何度も繰り返すように、その怪物はつぶやいていた。
- Re: 巡る世界のレクイエム【ボカロ】 ( No.2 )
- 日時： 2012/03/25 23:01
- 名前： うううう （ID: 03lnt/I/）
おもしろい
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