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- Making
- 日時: 2010/05/08 19:39
- 名前: ゆう (ID: DQ6CtGsj)
魔女の作った世界。
それはとても面白い世界だった。
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- Re: Making ( No.1 )
- 日時: 2010/05/08 20:11
- 名前: ゆう (ID: DQ6CtGsj)
「もうあの日から5年もたったのね。こんなに時がたってもやっぱりマリア姉のことが大嫌いだよ」
「私はルナに一生許されない事をしてしまった。けど私はあなたに謝る事が出来ないし許されない。今の自分じゃね」
5年前に東の国ヨーロッパで戦争がおこった。
犠牲者は一億人を超え、ヨーロッパ人々の涙が池が出来るほどの量だったと有名だ。
終戦日は7月5日。
見事勝利を収めたのはシベリア家だった。
指揮をとったのはシベリエ・マリア。
15歳という若さで大人並みの刀使いを果たし全軍たたき切ったという。
その妹のシベリエ・ルナは、ヨーロッパ最強と恐れられたピストル使いで、14歳という若さで戦争に出向いた。
シベリエ家の娘たちの母と父は、二人とも病に倒れ、戦争に出向く事ができなかったという。
「ロンは死の世界とやらできっとあなたを怨んでいるわ。そうじゃなきゃ私があなたを怨むまでだけど」
「そうね。きっとロンは私が大嫌いだったと思う。だから、あんなことをしたんだと思うわ」
スティーブ・ロン。
この少年は、マリアとともにたたかった兵士である。
その腕はマリアほどのものだったという。
だがロンは敵軍の人質となり死亡。
その死にざまは残酷だったという。
だが、消してその死は無駄じゃなかった。
シベリエ家が勝利をえる事が出来たのも、そのおかげである。
「母さんと父さんが病に倒れていなかったらきっと私殺されてたわ。ロンが守れなかったからね。いつもマリア姉だけエコヒーキされてたもの」
「私はずるいんだと思う。今ならそう思えるよ、ルナ」
その言葉が重荷に感じたルナは走ってマリアの部屋を出て行った。
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