ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 奇壊人形№0
- 日時: 2010/05/15 16:00
- 名前: 白月 ◆5IxW6Su6n2 (ID: /5HKG0DI)
キカイヒトガタナンバーゼロ。
〆ご挨拶
はい。どうもおはこんばちは。略さず言うとおはようございますこんばんはこんにちは。初めての方には初めまして。白月と名乗っているモノです。
……多分、連載は暫くこれと探偵さんだけです。暫くしたら他のも更新するですいつか分からないけど信じて←
……そんな訳でッ!
また良く分からなくなるかも知れないけど宜しくお願いします。死ぬ気で完結させます。
〆注意!
※白月が嫌いだ。
※荒らし目的で来た。
※駄文は嫌だ。
※シリアスでも明るめのが好き。ずっと暗いの駄目。偶に明るいシーンもないと嫌。
以上に一つでも当てはまる方は即Uターンした方がいいかと思われます。
よろしいですか?では目次へどうぞ。
〆目次
No.0 >>1
No.1 >>
パス忘れたので建て直しました。ご了承を。
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- Re: 奇壊人形№0 ( No.1 )
- 日時: 2010/05/15 16:02
- 名前: 白月 ◆5IxW6Su6n2 (ID: /5HKG0DI)
「……僕も、「奇壊」なんだよ」
それはあまりにもあっけなく。
ぽつり、とまるで聞こえてほしくないかのようにそのひとは言った。
始まりはきっと、彼女がここに来た事だと思う。でもその時、ここはとっくの昔に滅びていたけれども。
崩れた家々や時折居る小さな生き物達には目もくれずに、その人は歩いて行き、そして丁度村の中心部だった所に着くと、辺りを見回してこう言った。
「ここは、「死んだ」の?」
不思議な表現をする人もいたものだ。
どうやらその人はここが壊れていた……「死んで」いた事に、今まで気づかなかったらしい。それとも、彼女の目にはこの村の生きていた時の姿が映っていたのかもしれない。それは思い込みが生む、一種の幻覚にも近いものなのだ、と誰かに聞いた気がする。それなら、どうして今になってそれが無くなったのか、と問われる。それは、恐らく誰にも分からないだろう。それは多分、この事を知っている人にも。
それは兎も角、そんな彼女に嬉しそうに駆け寄って来た一人の子供がいた。親が死んだ時に生き残っていたのか、彼はしばらく生き物の温もりに触れていなく、その温もりが恋しかったらしい。
しかし、彼女の肌は冷たかった。……まるで、死人や機械のように。
怯えるように後ずさった彼に、彼女はこう言った。
「……ここを殺したのは、「奇壊」かな?」
「……僕も、「奇壊」なんだよ」
……「奇壊」。
世界が大きなものだと知った時、小さな人間達の一部、ある国が他国を侵略する為だけに造り出した軍事用の兵器。
その形状は動物、機械、植物など様々だが、人型の「奇壊」などは今までどこにも存在を知られていなかった。
……だが、ここにひとつ。その人型の「奇壊」がいた。
【No.0】
奇壊を造り出した者達の間だけで、まことしやかに囁かれていた、「造りられる前からいた」存在。
それを造り出したのは神か、世界か、それとも遥か昔の人々か。
少女の形をしたそれは、人の言葉を理解し、命令を実行するだけの「奇壊」とは違い、人の持つ感情さえも再現されているという。
いずれにしてもその存在は誰も確認していないので、誰も本当の事を知らなかった。
「奇壊」がどんなものであるかを幼いながらも知っていて、それに自分の村や両親達を壊されたその子供は、その大きな目に僅かながらも涙を滲ませ、彼女から逃げるように走り去った。
「……僕も、「奇壊」なんだ」
自分と同じ「奇壊」が壊した場所を見ながら、彼女はもう一度、小さく呟いた。
(「奇壊」→「キカイ」)
- No.1 ( No.2 )
- 日時: 2010/05/18 17:00
- 名前: 白月 ◆5IxW6Su6n2 (ID: GUpLP2U1)
自分達の居る場所を理解しただけですべてを知ったような気になるのは何も知らない愚かな人間の特権だ、と、「神」を騙る「No,0」を造ったモノ……即ち「創造主」は言う。恐らくそれはそれで正しいのだとは思うが、同時に何も知らないなら無知は無知でいいのではないか、とも思う。それを言えば、自分も愚かと言うことになるのだろうが、人間の持つ感覚の存在しない軍事兵器には愚か、と言われてもそれがどういうことなのか分からないから言われても仕方ない。それもまた、ヒトが云う所の「言い訳」になるのだろうが。
そんなことはどうでもいい、と自分の中から誰かが言う。それが誰なのか、というのは、自分でも分からないけれど、それを考えるのはもう面倒くさくなっていたので止めた。
(保留)
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