ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Thing which want to regain
日時: 2010/05/16 18:40
名前: 紳東 葵月 ◆socSL5hgP. (ID: YAjKlDB6)

初めまして、紳東 葵月(シントウ キツキ)と申します
クリックありがとうございます^^

*

この話は、機械化が進んだ世界の話です。
バトル、アクションが好きなので…そういった世界観の話になりますw

題は“Thing which want to regain”、「取り戻したいもの」という意味です。


−注意−

〆更新は不定期。遅(スイマセン
〆長い文がだらだら続いて見にくい
 わざとそういう書き方にしてます
〆話の要素はバトル、アクションが主。グロ微
〆誤字脱字多((黙
 よければ駄目なスレ主に言ってやってください…

以上です^^



詳細は後ほど

Page:1



Re: Thing which want to regain ( No.1 )
日時: 2010/06/01 23:46
名前: 紳東 葵月 ◆socSL5hgP. (ID: YAjKlDB6)

Prologue




———2XX0年
高度発達機械化社会に突入した世界の8割以上が、生活の中で様々な機械を利用するようになった。
人工知能のついた人型機械を始めとし、全自動移動型車両の一般化、パソコンのハイテク化、世界共通超高度最大ネットワークの普及など…様々なものが発展し、人々の生活に根付いていった。
約半割の機械には人工知能をつけず、ただ人間の言う事を聞くようプログラミングされた。
人工知能のついた機械は、非常に強いセキュリティでウイルスの侵入等を完全に防がれた。
こうして、人間は機械の暴走を阻止し、暴走という最大の脅威を避けてきたのだ。

…しかし、その考えは見事に覆され、絶対安全だと思われた機械が突然暴走を起こした。それも、ほとんどが人工知能のついた人型機械だった。

突然暴走を起こした機械は、機械の便利さのため貧弱になった人間を次々に殺した。
犠牲になったのは、世界で約30億人。当時、20世紀から23世紀にかけて起きた人口爆発で、世界で約90億人に増えた人間の、約3分の一が犠牲になった。

逃げ場所のない人間は、核兵器や様々な軍事力でそれを阻止しようとするも、すでにそれらの物は分解、無力化又は暴走を起こした機械がその武器や兵器を利用し人間に脅しをかけていた。


そして、今もなお広がる機械の暴走は止まる事を知らず、そしてとうとう5年前地球の支配権が人から機械に移り変わっていった。


殺されていくだけで何もできないまま月日が流れてたが、かろうじて生き延びた人間はいた。その人間は高度発達機械化社会の未発達の国に逃れ、機械に対抗する術を考え、現実のものとした。


“———機械には機械を。…そう、戦えない人間の代わりの物を作ればいい”


人間は、暴走化した機械に対抗する機械を作りだした。それだけではない、機械の動きを完全停止させる粒子や、機械の侵入を防ぐ完全防壁など…

そして力を戻し始めた人間は、徐々に機械の破壊又は停止活動を進めていったのだった。

Re: Thing which want to regain ( No.2 )
日時: 2010/05/21 21:35
名前: 紳東 葵月 ◆socSL5hgP. (ID: YAjKlDB6)

Word


○Machinery(マシナリー)…機械
○Breaker(ブレイカー)…機械を破壊する者
○Core(コア)…機械を構成する中心となるもの。機械の心臓
○Transformation(トランスフォーメーション)…機械が形を変える事
                略して“トランス”と呼ばれる事が多い

とりあえず今はこれだけです、後ほど増えます

Re: Thing which want to regain ( No.3 )
日時: 2010/05/23 18:25
名前: 紳東 葵月 ◆socSL5hgP. (ID: YAjKlDB6)

1話①


ゴォォォォォォォオオオオオオオオ———…

地平線の彼方まで見渡せるほどの広い荒野。その荒れた大地に一人、誰かが立っていた。全身をつつみこみ程のローブを着ているその者は、何かを待ち兼ねるかのようだった。
その者は目を細め地平線の先を見つめていた。小さく蠢く何かが、遠くに走って逃げているのが見えた。それを見たその者は、見下すような瞳でこう呟く。
『…愚かな、所詮“人間”など何もできはしない。———行け、奴等を殺せ』
そして、その者がそう言った瞬間、その者の後方から二つの何かがすごい勢いで通り過ぎて行った。

「…っ!もう来やがった!!」
「振り向くな、逃げることだけ考るんだ!運が良ければ“彼等”がもうすぐに———…」
何かに追われていた者は、ただ逃げる事しか出来ずやみくもに荒野を走っていた。
「けど、無理だ!奴等は“マシナリー”、“機械”だ。疲れを知らない。…“彼等”が来る前に奴等に追いつかれる!」
そんな事を言っている間にも、後方からの追手は距離を詰めてくる一方だった。

数年前、人の立場が一変した。今、おかれている状況もその時が原因。マシナリーが地球の支配権を握ったのもその時。いや、マシナリー共は支配権だのそんな事考えてはいないだろう。奴等の目的は、“人間の完全削除”。つまり、人類の殲滅。人を一人残さず殺すのが、奴等の最大の目的なのだ。
 そうなった原因は未だ完全には分かっていない。何故、マシナリーが人を殺すのかも、何もかも。分かる事は一つ。単純な事、奴等マシナリーは人間の脅威でしかない事だった。

『———ターゲット確認。脈、呼吸、骨格共に人間と判断。直ちに削除に取りかかる。』

不意に、何処からかそんな声が聞こえた。
「しまっ———」
『死ね。』
その瞬間———機械から出た長細い光の束が、その人間の体を貫いた。その人間は跳ね飛ばされ、無残にも地面に叩きつけられた。そして、それからその人間が動く事は無かった。

「ッ…!」
同胞から出るおびただしいほどの血。…もう一人は、それを見ただけで動けなくなってしまった。全身の力が抜け、ただ呆然とする他なかった。
『ターゲットの脈、呼吸停止確認。』
『———ターゲット確認。脈、呼吸、骨格共に人間と判断。直ちに削除に取りかかる。』
一人の人間を殺した方のマシナリーは、何事もなかったように退散して行った。だが、もう片方は残った一人にゆっくり近づきそう言った。
死を覚悟した。さっきの人みたいに殺される、と、そう思った。
『哀れな人間、死して罪を償え。』
そして、その瞬間マシナリーが銃口みたいなのをその人間にかざした。
死を強く覚悟し、その人間は目を強く瞑った。

しかし、状況が一気に打開されたのはその時だった。


Re: Thing which want to regain ( No.4 )
日時: 2010/06/01 23:37
名前: 紳東 葵月 ◆socSL5hgP. (ID: YAjKlDB6)

1話②


バチッ———…、

目の前のマシナリーが、奇妙な音を発した。
「——…?」
恐る恐るその人は目を開けてみる。すると、マシナリーの胴体に大きな剣が一本刺さっていた。

「…まさか————“ブレイカー”…!!!」

その人は、今おかれている状況も忘れ、そう言った。どれほど彼らを待ちわびたか。
「状況打開、敵は二機…いや、今は一機か…。あと母体と見られる敵も一機!現状報告以上。—————よぉ、よく此処まで生き延びたな、後は俺等に任せろ!」
「…油断はするな、母体は仲間を呼ぶ事が出来る。——仲間を呼ばれれば厄介だ、さっさと終わらせるぞ」

“ブレイカー”、マシナリーの殲滅を目的とする組織の事。人間の保護、そしてマシナリーの破壊。それが彼らの仕事。

「———ありがとう、これで助かった…!」
ブレイカーの到着に、涙ながらそのその人は深く頭を下げ礼を言い、ブレイカーに保護された。
それを見た真っ先に到着したブレイカーの二人は、走り出した。無論、マシナリ−と、その母体と思われるローブの奴の撃破が目的だった。

『————ち…、ブレイカーが来たか』
すると、地平線の先にいるものを見ていたそのローブの人物は、部が悪そうに舌打ちすると、
『———行け、奴等を殲滅せよ』
そう辺りに言い放った。そしてそう言った瞬間、今度は無数のマシナリーが、猛スピードでその人物の後方からブレイカーへと向かった。
だが、ブレイカーの二人の表情は余裕だった。一人は、破壊したマシナリーから剣を引き抜き、マシナリーに向けて構える。もう一人は腰から長い銃…スナイパーライフルの様な形状をした銃を取り出し、マシナリーに狙いを定めた。
「…いけるか」
「おう、…じゃあ、行くぞ!」
そう言った瞬間、剣を手にしたブレイカーは、ローブの人物の呼び込んだマシナリーに向かって走り込んでいった。
『———ターゲット確認。脈、呼吸、骨格、また武器を所持しているため“ブレイカー”と判断。直ちに優先的に削除に取りかかる—————』
「遅い」
マシナリーの間を、剣を持ったブレイカーは軽々しくすり抜け、マシナリーの群れを抜いた。マシナリーは、相手の予想外の行動に、一瞬動きを止めた。基本的なマシナリーは、向かってくる者全てを攻撃を仕掛けてくる相手と思い込んでしまうらしい。

「…ふ、思ったより簡単に事が運べそうだ」
銃を手に持ちながら狙いを定めるブレイカーは、微かに笑った。剣を持った彼は囮と言えば囮だった。剣を持つ彼の不可解な行動に、一瞬でもマシナリーが気を取られるだけでよかったが、あのマシナリー共は動きまで止めてくれた。
「———…、終わりだ」
剣を持った彼がマシナリーを抜いた瞬間、マシナリー全部がその場に崩れ去った。いや、銃で撃たれて壊れた、と言う方が正しいだろう。
「…任務完了、意外と手ごたえ無かったな…」
無論、マシナリーに一瞬で弾を何発も打ち込んだのは、そう呟いていた銃を持った彼だった。
…一瞬にして弾を連射出来る彼の腕前は、神業ともいえた。ブレイカーの中でも、彼より右に出る者はいないだろう。


『…ッ!』
ローブを着た人型のマシナリーは、ようやく苦しそうな声を上げた。
『貴様…、最初から母体である私が狙いだったのか…』
「お生憎様、囮役が多いんでね————囮のついでに、母体の方も叩いておこう…ってな。ま、もっとも…あんたの破壊が一番の目的だったんだけど」

ビシッ———…

ブレイカーの持っていた剣は、ローブの上から母体のコアを貫いていた。
『たかが貴様等人間などに…、この私が…』
コアを貫かれたマシナリーは、どんなに強いものでも壊れてしまう。コアは、マシナリーにとって命に等しい存在なのだ。
完全に壊れたマシナリーは、崩れるようにしてその場に倒れこんでいった。


*

「…悪いな、全ての元凶は人間にあるっつーのによ…」
壊れたマシナリーを見ながら、一人…ブレイカーはそう言った。人間の末路が見え隠れするこの時代に、人に出来る事はもがく事だけ。

そして同時に、人間には果たさなければならない使命を背負っている。

そしてその使命を果たす事を手伝うのがブレイカー。


…滑稽な話。
全ては自分たちの招いた結果だというのに。

そのブレイカーは地平線の彼方を見つめ、皮肉にそうに、微かに笑ったのだった。

Re: Thing which want to regain ( No.5 )
日時: 2010/06/01 23:27
名前: 紳東 葵月 ◆socSL5hgP. (ID: YAjKlDB6)

お久しぶりです、最近更新していませんでしたね…orz
自分でも流されてしまったかと思((蹴

と、言う事で(?)また地道に更新していきます^^
亀ペースですがよろしくですw


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