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俺は人をを殺した
日時: 2010/05/18 17:16
名前: シンジ (ID: ELgdcXM.)

殺人ものでいきます。
たまにグロとか込み。



プロローグ


5月の肌寒い夜を冷たい静かな風が通りすぎる。
ここは家の玄関を入ってすぐ。
「零夜。」
兄さんは俺に話しかけた。
「何?」
ぶっきらぼうにそう言った。
「このまましらを通せると思う?」
・・・それは無理だろう
そう思った。けれど秘策はある。
「平気だ。兄さんは心配性だな。」
俺はそう言って口の端で笑った。
「心配も何も無茶すぎたんだよ。」
兄さんはあきれた顔をした。
そういえばもう8時だ。外はもうすでに暗い。
「白夜が帰ってくるよ。」
兄さんは言った。
白夜とは俺達兄弟の一番上の兄。
中学3年生だ。
サッカー部に入っているからなのか土日も部活がある。
俺とさっきから話しているのは聖夜。
中学2年生。
バスケ部に入っているが土日はたまにしか部活が無い。
俺は零夜で小6。もちろん部活は無い。
ちなみに今日は土曜日だ。
土曜日はDV父さんが家にいる。
そして俺達は今さっき父さんを殺したばかりだ。



ってな訳で殺人もの。これからいろいろな人を殺しちゃいますよ。彼らは。

本編  1話 完全に俺がそれを殺したんだ
    2話 完全秘策
    3話 完全状況
    4話

では本編をどうぞ↓

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Re: 俺は人をを殺した ( No.1 )
日時: 2010/05/18 17:15
名前: シンジ (ID: ELgdcXM.)

1話 完全に俺がそれを殺したんだ



俺にこぶしが飛んできた時はどうしようとか思ったけれど案外答えは簡単な事だった。
小柄な俺は(チビって言うな)その時しゃがんだ。
俺の計算どおり父さんは勢い余って俺の後ろにあった階段からすごい音を立てて落ちていった。

ドゴドゴドゴゴッ

父さんはまっすぐな階段の一番下に居た。
「零夜・・・今・・・父さんは?」
兄さんは青い顔でそう言った。
けれど俺は父さんを見下したまま言った。
「死んだかな?」
「・・・分からない。」
兄さんは動揺していた。
俺は心臓をつかまれたような恐怖がどこかにあった。
だからこそ階段を下りた。
「・・・零夜?」
俺は床とおしゃべりをしている父さんの顔を横にして口元に耳を当てた。
微かだが息があった。
「クソッ・・・」
俺はそういった後父さんの憎らしく黒々しい髪をつかんだ。
そして顔を持ち上げると思いっきり床に打ち付けた。

ゴンッ

鈍い音が鈍いのに響いた。
それを聞いた兄さんは変に高い声で言った。
「零夜っ!今何し・・・」
そう言いかけた兄さんの声を俺はさえぎって言った。
「やっと死んだよ!」
変に笑って言った。
「・・・え?」
兄さんは階段を勢いよく下りた。
そいつ・・・もはやそれを見た兄さんはあきれた顔をして言った。
「一度言ったことを曲げないのはお前の良いところであってめんどくさいところなんだよ。」
けれどそう言った兄さんの目、瞳は笑っていた。

Re: 俺は人をを殺した ( No.2 )
日時: 2010/05/18 17:15
名前: シンジ (ID: ELgdcXM.)

2話 完全秘策



「白夜が帰ってくるよ。」
兄さんは言った。
本当だ。もう8時になる。
さっきも言ったように白夜は俺達の兄さんでサッカー部に入っていて今日は部活に行っている。
「大丈夫だ。兄さん。ちゃんとその辺も考えてある。」
俺はそう言った。
俺と今話している兄さんは前々からこの計画をしていた。
と、言ってもおおよその計画だけしていた。

まず、父さんはいつものように上から殴ってくる。
それを利用して階段から勢いよく落とす。
俺んちはちょうど階段がまっすぐで階段の下は吹き抜けっぽくなっている。
だから思いっきり落ちれば死ぬだろう。
そう考えた。
もちろん階段の上まで誘導したりする方法は色々考えてもともと俺達がここにいればいい。という結論にたどり着いた。
何度も言いたい事ではないが俺の父さんは確実に俺達を殴る。いや、殴りに来る。
そこのところを考慮した結果と言ってもいいだろう。

なんだかんだで今に至る。
そしてもちろん俺はそこまで馬鹿じゃないから殺した後のことも考えておいてある。
病院で父さん(以下それ)が生き返っても困るわけで俺達は一番いい方法を探し出した。

居なかったことにすれば良い。それだけだった。
それで始めのうちは家の中から鍵をかけて他の場所から出て行くという方法だった。
しかしそれは家に帰ってきた時に鍵を壊してしまったため俺達は他の作戦を取るしかなかった。
そして俺の秘策というのは精神的ショック。だ。

前にそれの医学の本で読んだことがあった。
ちなみにそれは病院で働いている。
まあ、その精神的ショックの症例というのは色々とあるのだがそのうちの一つ二つを使う事にした。
まず、兄さんは何もしゃべらない死んだ目の症例で演技してもらう。
俺は違う症例でいきたいとおもう。
しかしその作戦をするにあたっては大事な事がある。
ショック。だ。
普通に落ちられてもショックはそんなに受けないだろう。そう考えて出てきたのは殺人事件。だ。
まあ、軽くここでも演技などが必要になるだろう。
とにかくまずは白夜兄さんが帰ってくる前にしなくちゃならないことがいくつかある。
「よし。兄さん。包丁だ。」

Re: 俺は人をを殺した ( No.3 )
日時: 2010/05/18 17:16
名前: シンジ (ID: ELgdcXM.)

3話 完全状況



「よし。兄さん。包丁だ。」
俺はそう言った。
別に包丁でそれを刺すのではない。
ちゃんと作戦がある。
「・・・ほ・・・包丁?」
兄さんには何も理解できていないようだった。
「包丁。持ってきて。」
俺は兄さんにそう言った。
「・・・分かったよ。」
兄さんはどこか嫌そうにそう言った。
何が嫌なのかは分からないけれど。

兄さんは包丁を布にくるんで持ってきた。
この程度は常識範囲内なのだろうか。
俺はふとそう思った。
まあ、そんなことはどうでもいいとしてだな。本題。だ。
兄さんはまだどうするのか分かっていない。
「階段上って。」
俺は指示を出した。
普通兄さんが指示を出すのだろう。
しかし(俺が言うのもなんだが)俺は兄さんよりもはるかに頭はいい。
だからなのか兄さんは俺の指示に従った。
兄さんは階段を登り終えると俺の顔を見た。
「そのままはなしてみて。」
俺はそう言った。
もちろん包丁を持っている手を。だ。
兄さんは言われたとおり包丁をはなした。
はなすと布も一緒に落ちたがそれは問題ではない。

カコンッ・・・コンッ・・・

包丁はそんな音を出して階段を2段落ちた。
兄さんは一緒に落ちた布を拾った。
「これでいいの?」
俺はうなずいた。
そして俺は次の指示を出した。
「兄さんはこれから俺以外の人間が話しても何も言うなよ。いいわけもしなくて良い。ただ黙ってるだけでいいんだ。」
俺はそう言った。
「・・・分かった。」
兄さんはそう言って階段を下りてきた。
俺は次に『どこへ』行くか迷った。
まあ椅子があればどこでも良かったのだがやっぱり玄関を入ってきて俺達が居そうなところを考えた。
「・・・リビングだ。」
俺はそういってリビングへ向かう。
兄さんは俺の後をついてきた。

リビングではテレビがつけっぱなしだった。
つり番組がやっている。
それはさておき。
「兄さん。ロープみたいなひもとかない?」
「ビニールは?」
兄さんはなぜか机の上においてあった緑色のビニール紐を取った。
「それでいいや。」

で、だな。
「その椅子もってきて。」
俺はそう言った。
兄さんは言われたとおり机とセットの5つの椅子のうちの1つをこちらへもってきた。
「座って。」
俺がそういうと兄さんはその椅子に座った。
「・・・どうするの?」
「もうしゃべるな。」
俺はそう言うとビニール紐をとりだした。


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