ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 言葉遊び / 短編集
- 日時: 2010/05/25 14:06
- 名前: 依織 ◆V86jftZniY (ID: WPWjN3c4)
どうも初めまして、社会問題系などでは椛と名乗っております依織(iori)と申します。
長編なんて長続きした試しがないので、短編集を書いていこうかなー、と思います。
ぐろかったり。ホラーだったり。悲恋だったり。狂愛だったり。普通にタヒネタだったり。流血あったり。
色々ですが、主にシリアス×グロ。まぁダークということです←
でも下手です。見ると目がやばいことになってしまうぐらい下手ですので、観覧は自己責任でお願いします^q^
更新速度は遅めのような速めのような。ネタが尽きたら遅いですけどね。
一回一回の文章の長さはわかりません。いつもバラバラです。極端に短かったり長かったりするかもしれません。
時々中編を書くかもしれませんが、主に短編です。1レスで終わるのもあれば、3レスぐらいになるやつもあるかも。
色々と不安定なヤツですが、感想やアドバイスは年中無休で募集中です←
ネタが尽きないように頑張ります。多分尽きます。でもできるだけ頑張っていきます。
もしかすると皆様からネタとか募集するからもしれませんので、その時はよろしくお願いしまs((((
では、よろしくお願いしますっ!
-目次-
‡闇天使と光天使 >>1
†私とキミ >>2
‡だからこそ愛と呼ぶ >>
†神になった少女 >>
‡両方愛して >>
Page:1
- 闇,光(そこに浮かぶモノ) ( No.1 )
- 日時: 2010/05/24 19:32
- 名前: 依織 ◆V86jftZniY (ID: WPWjN3c4)
〔 闇天使と光天使 〕
「りゅーくんっ!」
にこにこと満面の笑みを浮かべながら、瑠璃が龍の腕へと自分の腕を絡める。
ここは龍の部屋で、彼ら二人以外誰もいない。元から二人はソファに座って引っ付いていたのだから、腕を絡めたといっても距離に大した変わりはない。
「んぁ?」と龍が瑠璃へと顔を向けると、瑠璃はにへらっと可愛い笑顔のまま、龍へと問いかけた。
「りゅーくんは、“天使”ってどう思う?」
何故そんなことを聞くのか。龍は一瞬そう考えたが、別にどうでもいいと言葉を返した。
特に考えるわけでもなく、自らが想像している天使というものを言葉で紡いでいく。
「……白い翼が生えてて、空飛んで、それから頭に光のわっかがついてて、天界とかいうとこに——」
「——じゃなくて! 容姿じゃなくて、なんかほら、性格とかやりそうなこととか……」
龍の言葉に、瑠璃が横槍を入れる。龍はそこで言葉を区切り、考えるようなそぶりを見せた。
それから、少々困惑の表情を浮かべつつ、答えた。
「んー……優しいっていうか、慈悲深いっていうか? なんか、幸せそうっていうか」
「でしょお? ……じゃあ、“闇天使”は?」
「やみてんしぃ?」
龍の言葉に、瑠璃が大きく頷く。そしてすぐに、再度龍に向かって問うた。
聞きなれない言葉が出てきて、龍は思わず顔を顰めながら聞き返す。
「うん、闇天使」
「聞いたことないけど」
「あ、やっぱそっか。……じゃ、今からあたしの話を聞いてね」
相変わらずにっこりと綺麗な笑顔を浮かべたまま、瑠璃は語りだした。
「天使は、“光天使”と“闇天使”に別れています」
「聞いたことないけど」
「もー、りゅーくんは聞いてて! 黙ってて!」
いきなり出鼻をくじかれたことにむっとしたのか、瑠璃が頬を膨らませながら龍の頭を軽く叩く。
龍が「ごめんごめん」と苦笑を浮かべつつ謝ると、瑠璃は満足げな様子でまた、語りだした。
「“光天使”は、さっきりゅーくんが言ったとおりの人達です。優しくてとても善良で、人々を幸福にさせてくれます」
瑠璃はそこで、表情を変えた。それはとてもめぐるましい変わりようで——哀しみ、怒り、恐怖、狂気。
その四つを繰り返すように、瑠璃の口元にたたえられた笑みはぐにゃりと歪む。歪む歪む歪む。
けれども龍は瑠璃のそんな様子は見ていなく、ただ瑠璃の言葉を聞きながら宙に視線を彷徨わせていただけだった。
「問題は、“闇天使”なのです」
——ギリッ。
龍の腕に、凄まじい力が込められた。「痛ッ」と呻きながら、龍は瑠璃へと顔を向けた。
瑠璃の表情は、まるで悪魔だった。狂気に染まり果ててしまった、心の壊れた悪魔。
顔いっぱいに広げられた笑みからは、嘲りや蔑みといった感情が込められている。
危険だと、確かに感じた。けれども龍は、腕を掴まれていることもありどうすることもできないでいた。
「闇天使は、人を不幸しちゃいます。とってもとーっても悪い子達なの。まるで、悪魔みたいに。闇天使はね、異性を誘惑するの。それでね、生気を奪うんだよ」
そう紡いだ瑠璃の表情は、一瞬冷静さを取り戻し——深い哀しみを、たたえた。
けれどもそれは本当に一瞬だけで、次の瞬間には元の狂気に満ちた壊れた笑顔に戻ってしまう。
「そうして最後には、食べちゃうの」
無慈悲に告げられていく瑠璃の言葉を聞きながら、龍は必死にもがいた。
腕を瑠璃の腕から離そうとしたが、瑠璃は尋常でない力で龍の腕を締め付けていた。
ぎりぎりと骨が唸るくらい、強く強く。当然痛くないはずもなく、龍の口からは呻き声が洩れ始める。
「そのまま頭をがぶり、ってわけじゃないよ?」
ぎりぎり。ぎりぎり。ぎりぎり。
段々パニックに陥っていく頭の中で、龍はただ瑠璃の言葉を聞いていた。
「心をね、食べちゃうの。ばりばりむしゃむしゃ、って」
掴まれていないほうの腕で、思い切り瑠璃の頭を殴ろうとしたが——瑠璃の空いているほうの腕で、簡単に受け止められしまう。
瑠璃は綺麗に手首を掴んでおり、骨が折れてしまうんじゃないかと思うぐらい強く強く、ぎりぎりと握り締める。
「ねぇ、りゅーくん——」
「————あたしはどっちでしょう?」
end.
+後書き+
なんぞこれ。初っ端からこんなものですみませんでした。
色々と突飛な設定ですが、生温かい目で見守ってもらえたら幸いでございます^^←
- それは幸せか,果たして悪夢か。 ( No.2 )
- 日時: 2010/05/25 13:58
- 名前: 依織 ◆V86jftZniY (ID: WPWjN3c4)
さあ、踊りましょう。
(だからお願い、この手をとって)
【 私とキミ 】
気がつくと、隣にはいつもキミがいた。でも別に、私はそれを不思議には思わなかった。
いつの間にかキミが隣にいることが当たり前になっていて、もう離れられないと私は感じ始めた。
だから今までより、ぎゅっとキミの手を握った。キミが、離れていかないように。
ずっとずっと、私と一緒にいてくれるように——。
たとえ、世界が滅んでも。たとえ、世界を敵にまわしても。たとえ、キミや私が死んでも。
ずっとずっと一緒。そうでしょう?
もう、離さないから。キミのこと、狂おしいほど愛してる。
**
私がそのことを知ったのは、わずか半日前だった。時間は午後八時。
風呂を上がり、自分の部屋でテレビを見ながら、のんびりとしている時だった。
私の今お気に入りの曲が、流れ出す。この曲は——キミだ。私は机の上にほっぽってあった携帯を引っつかむ。
「もしもし」
『俺だけど』
「そんなの言わなくてもわかってるよ」
携帯を耳にあて、小さくそういうとすぐさまキミの声が返ってきた。
私はキミへとそう返す。だって、この曲で設定しているのはキミだけだから。
「どうしたの?」
『あ、実はさ、俺——……』
キミに告げられた言葉に、私の頭の中が一瞬にして真っ白になる。
あれ、キミはさっきなんて言ったっけ?
ああ、そうだ。『今から死ぬんだ』って言ったんだよね。聞き間違いかなあ?
……聞き間違いなわけないか。だって私がキミの言葉を聞き間違えるわけがない。聞き間違えたことなんて、無いんだし。
じゃあ、『死ぬ』っていうのはほんとなの? あれ、ほんとだったらどうなるんだっけ。
キミが、消える? 死ぬってことは、死ぬんだよね。死んじゃうん、だよね。
死んだらキミは消える。私とは、もう一緒にいてくれない?
——なんで死ぬなんていうの。なにかの、冗談なの? 冗談だったら、許さないから。
ほんとだとしても、許さないから。……ほんとだったら?
キミは死ぬ。キミは消える。キミは私の隣には、… … も う い て く れ な い ?
『今まで、有難う』
「……から」
『え?』
ふざけないで。冗談だよね? 冗談なんだよね!? そう、これは冗談。冗談に決まってる。
でも、もし——ほんとだったら、私はどうするの? そういえば、キミは嘘をついたことが無かったね。
私は、止めるべきじゃないの。止める。止める止める止める——ほら、早く大声で!
キミを止めて。キミは、ずっと私といるべきなの!
「もし死んだら、……——許さないから」
そう、許さない。キミが死んだら、私もすぐに死のうかな。
そうだ、それがいい。そしてキミと一緒にいるの。ずっとずっとずっとずっと、一緒にいるの。
『……ああ、最後に怒られるのはやだなぁ』
「じゃあ、死ぬなんて言わないで」
『それは無理』
……え? ねぇキミは、なんて言ったの? 『無理』? なんで無理なの。無理じゃないのに。
キミは、ほんとのほんとに死ぬ気なの? 死んじゃうの? ちょっと、待ってよ。ねえ!
その時、ぴんぽーんとチャイムが鳴った。お母さんもいるし、別に出ないでいい。
それより今は、キミのこと! キミが死ぬ? 駄目、そんなの許さない!
「なんでっ……なんで無理なの!? 待ってよ、ねえ待って!」
『待てない』
なんで、なんでそんな……哀しいことを言うの?
キミは、そんな人じゃなかった。優しくて明るくて温かくて元気でいつも笑顔で私を笑わせてくれて。
人を優しく包み込める、ふんわりとした包容力を持っていたキミ。一緒に泣いて怒って笑ってくれたキミ。
キミじゃ、無い。
「……違う」
『ん?』
「 違 う 、 私 の キ ミ は お 前 じ ゃ な い ッ ! 」
ああなんだ、キミは操られてるだけなんだね。誰かは知らないけど、なにか悪いモノに操られてるだけ。
うん、きっとそう。キミ自身は、悪くない。悪いのは、キミを操ってるモノ。
なぁんだ、じゃあ早くキミを元に戻してあげなきゃ。どうすればいいかなあ?
——ずしっ。……ずし? 誰だろう。誰かがゆっくりと廊下を歩いているみたい。
お父さんかな? まぁいっか、今はキミのことに集中しなきゃね。
どうしようかなぁ。うーん……あれ、そういえばさっきからキミは何も喋ってないみたい。
なんにも、聞こえない。……でも、まだ通話中。どうしたんだろ。
とにかく、切られないうちにキミを元に戻す方法を考えなくちゃ。
漫画とかみたいに、私がキミの名前を呼んだら戻る、なんてことはないよね。
じゃあ、どうするべき? 私は何を、すればいい。
——ずし。
そうだ、いっそ殺してしまおうか。殺しても、きっと大丈夫だろう。
だって、何かが憑いてるだけなんもの。殺してもきっとキミは、生き返るよね。
——ずし。
じゃあ、どうする? 包丁とかあればいいんだけど、台所まで行かなくちゃいけないし……。
お母さんにばれたら色々と厄介だしなぁ。うーん、どうしよう。
——ずし。
カッター? 鋏? あ、鋏はいいかもしれない。首に向かって思い切り振り下ろせばいい。
鋏、どこにあったっけ。
——ずし。
ああ、あったあった。でもどうしよう。キミは何も言ってくれない。
「もしもし」って言ってみた。でも何も、返ってこない。なんで? なんでなの?
——がちゃ。
「え?」
ノックも無しに私の部屋のドアがあいたので、ドアのほうを見る。
——そこには、血の滴る紅い包丁を持った、キミの姿、が、……!?
「今まで有難う。今日で俺は、死ぬんだ。“お前と付き合ってた俺”は死ぬんだ。俺は、違う俺になるんだ」
「——だから、さよなら」
ああ、なんだ。そういうこと。私を殺しに来たっていうの?
じゃあ、私もキミを殺そうかな。そして一緒に死のう。うん、それでいい。
包丁を構えたキミが、走ってくる。私は立って、数歩後ろへ下がる。
キミは私とある程度距離をつめて、包丁を振り下ろした。
このままだと、包丁は私の頭に刺さって死ぬ。じゃあ、今私が鋏を突き出したら——
私だけ、キミだけが死ぬ。そんなの、哀しいでしょう?
「——だから、ね、一緒に死のう?」
end(歪んだ愛,狂った愛)
+後書き+
どうも、テストぼろぼろだった依織です。書いてる途中でなんだかわけわからなくなりました。
やっぱり病んでますねぇ……恋愛物を書いてハッピーエンドにいったこと無いんですよね←
- Re: 言葉遊び / 短編集 ( No.3 )
- 日時: 2010/05/25 14:26
- 名前: ローファ ◆cu2R10HLho (ID: iJPfGsTj)
好きです!こういうの!頑張ってください!
- Re: 言葉遊び / 短編集 ( No.4 )
- 日時: 2010/05/25 20:14
- 名前: 帽子の中身 (ID: cYSZrqDn)
- 参照: このコメのパスは『ボウシ』by被害者N
フ…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒいひいひい非ヒヒヒヒヒヒヒヒいヒヒヒヒイッヒヒヒヒヒいヒヒい日ひいひいヒヒヒヒい日非hフ…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒいひいひい非ヒヒヒヒヒヒヒヒいヒヒヒヒイッヒヒヒヒヒいヒヒい日ひいひいヒヒヒヒい日非hフ…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒいひいひい非ヒヒヒヒヒヒヒヒいヒヒヒヒイッヒヒヒヒヒいヒヒい日ひいひいヒヒヒヒい日非hフ…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒいひいひい非ヒヒヒヒヒヒヒヒいヒヒヒヒイッヒヒヒヒヒいヒヒい日ひいひいヒヒヒヒい日非h
- Re: 言葉遊び / 短編集 ( No.5 )
- 日時: 2010/05/25 19:21
- 名前: 依織 ◆V86jftZniY (ID: WPWjN3c4)
>>ローファさん
初めまして、コメント有難うございます^^
好きですといってもらえて嬉しいです……っ! はい、これからも頑張りますね♪
応援よろしくお願いしまs(ずうずうしい
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