ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ____月の信奉者の少女
- 日時: 2010/06/06 15:00
- 名前: 純* (ID: GpNW5AXi)
少女は月を愛していた
一番のお気に入りは三日月と満月の時
—— この世界で一番の純粋で汚れ無き美しき存在
少女は親に甘えるような声で
静かに狂気に満ちた純粋さを見せて
—— 今宵も月を眺めてる ——
— end*
こんにちわ、純です(笑)
下手かも知れませんが、
よろしくお願いしますね♪
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- Re: ____月の信奉者の少女 ( No.1 )
- 日時: 2010/06/06 15:24
- 名前: 純* (ID: GpNW5AXi)
登場人物
神坂 ルナ (かみざか るな) ♀ 8歳
・月が大好きでお気に入りは三日月と満月の時。
異常に月の事を愛しており、皆に恐がられてる。
右耳に三日月と星のイヤーカフをしている*
普段は月以外では現実的で否に冷めている性格。
星沢 優香 (ほしざわ ゆうか) ♀ 6歳
・狂気的ほどじゃない、普通の星好き少女である。
ルナは苗字に星と星好きから、ライバル視してるが
当の優香は知らないという、天然ボケの性格。
三上 空花 (みかみ くうか) ♀ 12歳
・ルナには「空」という名前を付いている理由で、
彼女の事を異常な程心酔しており、信奉者でもある
当の本人はそれを知らないで居る。姉御肌な性格
月と星のライフ院
・孤児院で快適な生活と整った整備で近所で有名。
職員も良い人ばかりで大抵はこの施設に送られる
名前の由来は月と星みたいに仲良く生活するという
初代の創立者の願いから、付けられたらしい——
— 職員 —
泉川 稔 (いずみかわ みのる) ♂ 23歳
・院での皆の良き理解者で皆に慕われている。
以外にイケメンで女性にモテモテらしい。
何故かルナに嫌われており、陰で嫌がらせされている
大泉 涼 (おおいずみ りょう) ♂ 20歳
・彼も、またルナに嫌われており、苦労している。
唯一。ルナの本性を知っているが恐怖心や迫害で、
凄くルナを恐れている等と苦労人でもある。
*イヤーカフ・・イヤリングの一種で耳に挟むタイプ
耳に穴を開けないし、パッと見るとピアスに似て、
イヤリングとはバレ難い優れ物でもある・・・が、
激しい運動とか走る時には外れ易いので注意する
- Re: ____月の信奉者の少女 ( No.2 )
- 日時: 2010/06/06 15:54
- 名前: 純* (ID: GpNW5AXi)
01*+ 「憎しみ」
今日のルナは凄く不機嫌だった。
怒らせると凄く恐いから周囲の人々は
避けるようにして静かに時を過ぎるのを待ってた
そこへ優香が入りドアを大きく閉めた
—— パタンッ...!
「えへへ、少し遅れちゃったァ〜。ゴメンなさーい」
「優香ちゃん。ダメじゃないか、まあ、良いかな。
じゃあ、ルナちゃんの隣に座ってね、優香ちゃん」
「はーい! ・・・よろしくね、ルナちゃん」
「・・・・こちらこそ」
凄い憂鬱な日に変わってしまった。
ルナは皮肉ぶった言い方で独り言を。
優香は気づかずに先生のお話を待っていた
—— 今日は月に一度の楽しみにしている
絵本の読み聞かせの日だったから ——
だけど、ルナにとっては酷く退屈な日だ。
だから、静かに冷たい目で職員の稔を睨むが、
彼は気づかずにいつも通りに読み聞かせを始めた
ルナは殆ど聞き逃しながら、
時間を無駄に潰していたけど、
遂に耐え切れずに話を聞く事にした
—— だけど
話は平凡かつ決まりの懲悪善人物語。
しかもダサいから嫌いな江戸時代の話だ
耐え切れずに聞き逃すが、それも暇だった
正にこの時間は退屈でくだらない時間だ
しばらくすると、やっと終わった。
だけど、天然ボケな優香の所為で危機になる
何故なら、感想を言ったらと進めた所為で
殆ど聞き逃したから内容を覚えているはずも無く
ピンチの状態にほぼ等しい立場になってしまったのだ
ルナは内心は焦りつつも
皆の前では適当に感想を言った
「お話の内容は如何思ったァ?」
また余計な事を優香は言う。
けど、そこへ空花が言い放つ。
「さあ、ルナの感想もそこまでにして、
早く部屋に戻ろう。もう寝る時間だし」
「そうだね、じゃあ、ルナちゃん。ありがとう」
「—— はい・・・」
「確かにそうだね、ルナちゃん」
相変わらずの天然な性格だから
ルナはいっそうに優香が憎くなった
如何したら、優香を痛い目に合わせるか
それとも自殺してくれるかを考えていると、
助けてくれた空花に偶然にもぶつかってしまう
「・・・す、すいません、空花さ・・・姉ちゃん」
「ううん、大丈夫よ。ルナちゃん。ケガはしてない?
—— その様子だとしてないようだね、良かった」
「・・・空花姉ちゃんは?」
「勿論、してないよ」
恥かしいと同時に自己嫌悪に駆られた
尊敬する空花様にぶつかるとは不本意ながら
何たる失態だ。許される事じゃないと感じたが、
優香の所為だと考え始めた
ルナの目は暗くなった—————
— end*
- Re: ____月の信奉者の少女 ( No.3 )
- 日時: 2010/06/06 16:14
- 名前: 純* (ID: GpNW5AXi)
02*+ 「苛立ち」
優香はいつもムカつく女だ。
天然という理由でいつも許されて
しかも、容貌も可愛らしいという理由で
何をしても何でも許されて愛されてきた——
—— でも、ルナは違った
両親は警察の誤認逮捕の所為で
一時は犯罪者の家族という理由で
苛められて周囲から急に嫌われてしまい
挙句の果てには警察が誤認と気づいた時には
「—— お母さぁあああん!?」
自宅で首を吊って自殺した。
勿論。警察は金で謝罪したが、
ルナにとっては凄くムカつく出来事
だから——・・・・
もう一度だけ警察の偉い人を
秘密にした状態で一人で呼び出し
車の中で——
—— ドスッ!
その偉い人の胸をナイフで刺した
運転手が気づかぬように
素早く停止した後に逃げた
背後からの悲鳴は無視して
しばらくして事件は大騒ぎだった
運転手は死体を見た所為で発狂し
捜査も事情を聞いても無駄な有様、
だからルナは見事に捕まらなかった
余談だが、その後ルナは、
かつて自分達を裏切った癖に
無罪と知ると厭らしく媚びに来て
仲直りしようとした近所や学校の皆を
何ならの方法で放火し
何百人の犠牲を出したという——
施設に引き取られても、
優香が来る前はモテていた
涼や稔にも可愛がられていた
—— だけど
大人びて綺麗な自分より
純粋な子供で愛らしい優香に
皆は裏切って乗り移っていった
最初は悔しさの余りに
復讐を考えていたが、
稔に以前—・・・
「三日月は綺麗だね、満月も綺麗だよ
ルナちゃんは何のお月様が好きなのかな?」
思い出したルナは、
カーテンを縛り窓を開けた
そこには溢れんばかりの大きな三日月が
美しくミステリアス輝いており、
幻想な世界を、すぐルナの虜にした
—— それ以来からルナは人付き合いを避けた
ただ一人の空花を除いて・・・・
空は月が昇れるお陰なのだから、
不満だったら殺されても仕方が無い
そんな歪んだ世界観を持つようになったのは
「・・・いつだったかしら?」
— end*
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