ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 裏切者が死んだ日
- 日時: 2010/09/12 22:36
- 名前: 時代 (ID: Go.89if1)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=Yvnp7Q9nA8M&feature=related
まず一言。すいません。
※作品紹介
作品名:裏切者が死んだ日
ジャンル:サスペンスなのかホラーなのか兎に角そのへん。
作者:時代/tokisiro
傾向:微妙にグロい。
開始:'10 6/8
話の内容については読んでれば分かります。スレ立て過ぎだこの野郎と言われても今回ばかりは仕方ないです。もう立てたやつだけで十は行くんじゃないか何やってんの自分(知るか
失礼しました。こんな作者が変なテンションでやってくお話です。それでもよければどうぞ。
(躊躇?そりゃ選択肢のある奴が使うモンだろ)
※目次
act.1 >>1
act.2 >>5
act.3 >>8
act.4 >>10
act.5 >>
(……逆に言えば、あなたもとうの昔にその手を穢しているわ)
※寄り道
イメージソング的なもの。
自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年(RADWIMPS)
URLは参照。
(君が壊すんだろう?この歪んだ「規則」を)
※所々に入ってる台詞は登場人物達のだといいな←
※駄文が嫌だ/時代嫌い!って人はそのままお帰りになられた方がいいかと。
※グロ入ります。エロは分かんないです。
- act.2 ( No.5 )
- 日時: 2010/06/15 17:46
- 名前: 時代 (ID: GUpLP2U1)
「……随分と、派手にやったもんだな」
その声に驚いて聞こえた方向に目を向ければ、そこには僕と同じ位、そして声の主なのだろう一人の少年がいた。
癖のついて所々で跳ねている焦げ茶色の短髪に髪と同じ色の瞳。呆れたような、悲しんでいるような色を湛えたその少年は、その表情を無表情にすると僕へと、……嫌、僕の目の前にあった死体へと向かって行き、僕の向かい側で立ち止まってぽつりと言った。
「……お前が、やったんだろ?」
act.2
質問の意味なんて、言われなくても分かっている。
何だか声を出せば、そんな事はあるはずないのにこの場に呑み込まれてしまうような気がして、無言で小さく頷いた。
そうすると、その人も無言のままで「……俺も、殺したんだよ」と言った。
何を?だなんて、言わなくても分かっていて、何故だか酷く哀しくなって、目から何か冷たいのか暖かいのか分からない液体が溢れてきた。それを「涙」だと認識するのには、少しの時間必要としたけれども。
彼は何も言わずに僅かにうつむくと、「……何だよ、もう」と言って面倒くさそうに頭を掻いた。
「俺、矢崎千って言うんだ」
お前は?と聞かれて、それが僕の名前を聞いているのだと言う事にはすぐに気付いたけれど、やっと出せた声はとても、小さな声だった。
「柚木……士郎」
そんな小さな声でもどうやら彼……千には伝わったようで、彼は小さく頷くと「行くぞ」と言った。
「このままここにいても、仕方がないだろ」
何故だか彼の言葉に引っ張られるように部屋を出たその時の僕は、もしかしたら部屋を出ると無限の闇が広がっていて、一歩でもそこに足を踏み入れればその闇に堕ちてしまうのではないかとどこかで思っていたのだがそんな事は勿論無く(そもそもそうだったら千はここにはいないだろう)、至って「普通」の無機質な終わりの見えない通路が見えた。
その向こうに何があるのか、何て僕には知る由も無い事だったけれど、いくつか枝分かれしていた通路の中で、何故かそちらに行かなければいけない気がして左へと歩を進めると、千もそうだったらしく2人で無言で歩いて行った。
どこか遠くで、銃声が聞こえた気がした。
- Re: 裏切者が死んだ日 ( No.6 )
- 日時: 2010/06/14 23:57
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
ほわああああ・・・。もう、人物の描写とか上手すぎです!!
千・・・一体何者なんでしょう?
そして、この部屋は・・・?どうして千も殺したのか・・・!?
うああ、謎が多い!!
- Re: 裏切者が死んだ日 ( No.7 )
- 日時: 2010/06/15 16:02
- 名前: 時代 (ID: GUpLP2U1)
>>神無月様
うぁ、何かすいません。自分でも謎とか全部解消出来るか分かりません。(え
でもとりあえず千については全部明かすつもり。最後の方で←
……何はともあれ、コメントと自分にはもったいない言葉ありがとうございました。
- act.3 ( No.8 )
- 日時: 2010/06/20 22:17
- 名前: 時代 (ID: 7POxSCHv)
もしかしたらその時、僕はそうなる事が分かっていたのかもしれない。
だから、そこに足を進めたのかもしれない。根拠なんてどこにも無いけれど、何故かそう感じた。
act.3
どうやら銃声は空耳だったらしく、無機質な通路をずっと歩いていっても何も無かった。……千は、途中で何かを見つけたような素振りを見せたけれど、それさえも僕の見間違いであるかもしれないのだから錯乱している時というのは面倒くさい。
錯乱している自分を余所に、まるで他人の事のように冷静に分析している自分がいて、その事に軽く一瞬だけ自嘲の笑みを浮かべてすぐに消した。……何を考えているんだ。僕は。
そんな事を思った矢先に、何かが爆発したような音が聞こえた。……今度は、嫌になる位にはっきりと。しかも音の大きさからして近い所で。
思わず目を見開いた僕は、次の瞬間に音が聞こえた方向に駆け出した。……この場合で幸いと言うべきなのかは分からないが、そこは最初で3つに分かれている以外は一本道だった………千もその音は聞こえたようだが、まさか僕がそちらへ行くとは思わなかったらしい。焦ったように「……っおい、待てよっ!」と言ったらしいが、それは僕の耳には入らなかった。
しばらく音のした方向へ走って行くと、鉄の扉がそこにはあった。……僕がいた部屋の扉と、同じ形の。
そこで立ち止まってドアノブに手を掛けようとした時、自分の手が震えている事に気付いたけれど、そんな事は気にしないままにその扉を開けた。そこに、あった、のは。
「……え」
血塗れで、見るも無残な人の死体。
どうやら男性であるらしい事は何とか確認できたが、服は殆どが破け、顔は原型を無くし、足や腕も右足を除いて全て無くなっていた。
……成る程。聴こえた爆発音は、この人が死ぬ音だったのか。何故か自分でも恐ろしくなる程に冷静に、僕はそんな事を考えていた。……何でかって、答えは簡単。僕が、これと同じ位に酷い殺し方をしたから。
そんな事を死体を前に考えられるのだから、僕は少しずつ狂って来ているのかも知れない。
暫くの間そこで棒のように突っ立っていると、どうやら走って追い掛けて来たらしい千が僕の横に来て肩で息をしながら言った。
「お前、急にどうし、た……」
千は言っている途中で死体に気付いたらしく、それを見たまま目を見開いて無言になった。
……僕は、どうやらその時、いわれようのない恐怖を感じた。……例えるならそれは、どこか悲哀にも似たもの。
「……あ」
やめろ、来るな、止めろ!ああでも、……何、が?
「う、あ、あ、あ、あああああああ!!」
それが分からないままに僕は頭を抱えて泣き叫び、何時の間にか自分でも訳が分からなくなっていた。それ程、僕には衝撃が大きかったらしい。
どうやら千は、最初から僕がおかしくなった事に気付いていたらしい。僕が泣き始めた時も、何も言わずに隣で僕を見ていた。
暫く泣いて泣いて泣いて泣き叫んで、漸く少しだけ落ち着いた時、……世界が、闇に
包まれた。
「……な、んで」
千のそんな声が、聞こえた気がした。
____________
今感じたけど主人公泣きすぎ←
- Re: 裏切者が死んだ日 ( No.9 )
- 日時: 2010/06/16 23:32
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
・・・・・・・!!
士朗ーーーーーーーーーーーーーー!!!!
何故開けた!?何故なんだ士朗!!←
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