ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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上昇…そして、灼熱。
日時: 2010/06/18 17:51
名前: *莉緒* ◆t2Fwfd0vJs (ID: L1jL6eOs)

こんにちは!
普段はオリジナルではなくて、
二次を書いたりしている莉緒です!

今回は、宇宙規模の危機、という初めてのくせにスケールがバカでかい話を書きます。

オリジナルの投稿は、初めてなのでどうなるか解りませんが、気長に見てください。

また、普段は原作らしい文章、の小説を書いているので、オリジナルの文才は無いに等しいです!
日本語っぽくない表現とかは、スルーまたは指摘してください!

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Re: 上昇—そして、灼熱。 ( No.1 )
日時: 2010/06/18 17:15
名前: *莉緒* ◆t2Fwfd0vJs (ID: L1jL6eOs)

*登場人物紹介

*武平 綾菜(Ayana Takehira) ♀
 県立中学の3年。現在14歳。強引で意地っ張りな性格。啓一の幼なじみで、親友。啓一を引っ張って歩く。
 得意な教科は理科、数学。

*端野 啓一 (Keichi Hatano) ♂
 県立中学の3年。現在15歳 。どこにでもいる、普通の男子。綾菜の強引さにはなれていたりする。
 得意科目は国語、英語。

*朝田 達也 (Tatsuya Asada) ♂
 ふたりのクラスメイト。サッカー部で、体育が得意。
 啓一の親友。

*前川 凛 (Rin Maekawa) ♀
 ふたりのクラスメイト。吹奏楽部のフルート。音楽、社会が得意。
 綾菜の親友。

*武平 幸広・智代 (Yukihiro,Tomoyo Takehira) ♂,♀
 綾菜の父、母。

*端野 雄一・麻子 (Yuichi,Asako Hatano) ♂,♀
 啓一の父、母。

*春日井 隆 (Takashi Kasugai) ♂
 綾菜達の学校長。

*明山 聡太 (Sota Akiyama) ♂
 綾菜達の担任。

Re: 上昇—そして、灼熱。 ( No.2 )
日時: 2010/06/18 17:54
名前: *莉緒* ◆t2Fwfd0vJs (ID: L1jL6eOs)


 
 一般的に星は、宇宙空間を漂う星間ガスがたくさん集まって誕生する。最初は星間ガスが自らの重力で集まって密度が高くなった分子雲になる。典型的な星間ガスの密度は1立方センチメートルあたり1個しか水素原子を含んでいないが、密度が高くなった分子雲になると1立方センチメートルあたり10万個から100万個もの水素分子を含むまでに成長する。分子の中にできた密度の「むら」の濃いところを中心に、分子雲はさらに自分の重力で収縮し、原始星と呼ばれる段階になる。
 この頃になると、収縮による重力エネルギーの解放で塵(ちり)があたためられ赤外線で観測することができるようになる。また、原始星にはガスや塵でできた円盤があり、そこから物質が中心星に供給されることでさらに成長を続ける。円盤から供給される物質の一部は物質を放出する現象(分子流)により流れ出してしまうが、このおかげでより多くの物質が円盤から供給されるようになる。そしてさらに収縮が進み、星の中心部が水素が核融合反応するために必要な密度と1,000万度以上もの温度になると、太陽のように明るく輝き始める。この状態からしばらくして、太陽は現在の姿になったのだと考えられている。

Re: 上昇—そして、灼熱。 ( No.3 )
日時: 2010/06/18 17:38
名前: *莉緒* ◆t2Fwfd0vJs (ID: L1jL6eOs)

001—気温上昇。

「あー!もう、あっつーい」
 綾菜が駅前のアイスクリーム屋の中で叫んだ。
「お前、今冷たいもん食ってんじゃんか」
「そうだけど、今日の気温は、37℃よ?」
 確かに、暑い。まだ7月の頭で、普通だったら20℃代後半だろう。綾菜が暑い暑い言うのは啓一にもよくわかる—————のだが。
「だからって、ここ、アイス屋だぞ?」
 冷房もガンガン効いていて、汗をびっしょりかいていた啓一にとっては、汗が冷えて風邪を引かないかが心配になってくる。
 
 もう、温暖化どころじゃないのではないか。
 
 研究家達は、最近気温の以上な上昇について意見を述べているが、政治的都合なのか、政治家は何も言わない。アメリカや、中国、どこの国でも。なかなか理由が見つからないとかなら良いのだが…綾菜達には政治的事情はまだよく解らない。

 綾菜は食べ終わると、もらっていた無料の水を飲んで、早速次の行動を啓一に告げる。
「ん、おいしかった!…背中が冷えたわね。そろそろ出るわよっ」
 笑顔で椅子から立ち上がり、綾菜は勢いよく店を出た。啓一も後に続く。この勢いが、啓一は嫌いじゃない。それは、15年の付き合いだからかもしれない。

Re: 上昇—そして、灼熱。 ( No.4 )
日時: 2010/06/18 17:50
名前: *莉緒* ◆t2Fwfd0vJs (ID: L1jL6eOs)

「ねぇ、なんで、こんなに気温が高いのかしらね」
 確かに気になるところである。去年、2309年の最高気温は、神奈川県で36℃だった。もちろん、8月6日、暑さ絶好調の時期だ。しかし今は7月の頭。今日は、7月3日。こんな気温だったら、来月には40℃後半になってしまうのではないか。赤道付近の気温に近いというのは、温帯の人間にとっては苦痛だ。

「さぁな。早く科学者が解明してくれると良いけどな」
「海の水とか川の水が蒸発したらまずい事になるわね。対策法も必要になってくるわ」
 いやに現実的な事を言い出す綾菜に啓一も適当な返事を返す。
「いや、蒸発したら、雨もたくさん降るんじゃないか?この温帯なら。乾期と雨期みたいにはなって欲しくないけどな」
 途中は本音だ。日本に四季は重要なもので、昔から大切にされてきているのだ。啓一もその伝統は次世代の次の世代の人に繋げていきたいと思っている。
「それもそうね」
 そう言って綾菜は笑った。


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