ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 夕陽
- 日時: 2010/08/07 23:42
- 名前: 水島 結衣 (ID: bP2agIo1)
こんにちは。
はじめまして。
このサイトをながめていたら、自分も小説を書いてみたい!と思いました。
本当に未熟ですが思い切って投稿します。
この話は短編で終わらせるつもりですが、
ぜひ感想などあったらおねがいします^^
主人公の少年は16歳くらいの設定です。
ファンタジー要素あり。
魔法っぽいものが使えるようです。
更新のろのろですが気が向いたら見てやってください;
8月7日 微訂正。
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- Re: 夕陽 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/03 20:58
- 名前: 水島 結衣 (ID: bP2agIo1)
「きれいだな」
公園。鎖の錆びたブランコと青いペンキが剥げかけた滑り台。このご時勢外遊びも少ないのか、時間もあってなのか、誰もいない。
そんな静かな公園で独り、木製のベンチに座り夕焼けを見上げた俺は素直にそう思った。
橙、赤。この色はなんの色だろうか。
赤といえどこの赤は生臭い血の色ではなく、美しい。もしかしたら、この夕焼けは命が燃えるさまなのかもしれない。生きているものは、いつかは死ぬ。そのいつかを誰も正確には知らないけれど、だれもが命燃やして毎日を生きている。たくましくて、儚い命の炎。その炎の大きさは人それぞれである。しかし、きっとそんな命の炎はこんなふうに美しいに違いないだろうと思う。
一陣の風がヒュウッと吹いた。少し肌寒い。木の葉がさわさわっと揺れる。
気がついたら日はさらに暮れ、一斉に街灯がともった。
「ふっ」
苦笑してしまう。夕陽をみて、こんな感傷的になるなんて。現実はそんな甘ったるくて綺麗なもんじゃないのに。今日の俺は少々おかしいかもしれない。
「いーち、にー、さんー、しー……。まあ、俺もなめられたもんだな」
やれやれと溜息をつく。
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