ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

殺戮ゲーム
日時: 2010/06/23 14:49
名前: 蒼 ◆adhRKFl5jU (ID: 4GQsJGb4)

初めまして、蒼です^^

小説はあんまり知らないので、アドバイスしてくれたらうれしいです^^

感想もまってます^^

ちょっとグロイかもしれないので、無理な人は回れ右。

荒らしさんはいりません^^お帰りください。

今は期末ちかなので、あんまり書けませんが、応援よろしくおねがします。

Page:1



Re: 殺戮ゲーム ( No.1 )
日時: 2010/06/23 15:12
名前: 蒼 ◆adhRKFl5jU (ID: 4GQsJGb4)

第1話

—あれから1年

 俺は、ビルの上にいた。

なぜここを選んだのかは知らない。けど、ここにいた。

—この世界ともお別れか


あの時の事、ずっと後悔している。

どうせ最後なのだから話しておこう。

俺の悪夢を。みんなの終わりを—



 俺は、中学2年生だった。

俺は、大親友とも呼べる友達、あつしと大空公園にいた。

俺は、いつもそっくんと呼ばれていた。

名前が、あおって名前だったから、あお→蒼→そっくんってなった、とあつしは言っていたが。

その日は、修学旅行の前日だった。

だから、修学旅行の会議として、誰にも聞かれないように集まってたんだが、俺たち二人いがい誰も来ない。

5人で集まろうって言ってたのに—


「あいつら、来ねぇなぁ〜」

 あつしが退屈そうに言った。

「忘れちゃってんじゃないの?」

「まさか、学校の帰りに言ったのに?」

「実は部活があったりして」

 ははん。と、ばかにしたような笑い方であつしが笑った。

「せんこうが言ってたじゃねぇか。今日は部活ないって」

「そう。聞いてなかった」

「まぁ、俺も起きたら聞こえてきただけだけどよ」

 そんな話をしていたら、寮がやってきた。

「寮。ずいぶん遅かったじゃねぇか」

「ごめんごめん、親に勉強やれってつかまっちゃって」

「あ、そう。あとの二人知らない?」

「あ、あいつらなら、後から…」

 そういい終わらないうちに、三谷となべがやってきた。

「わりぃわりぃ。遅れた」

「ったく。さて、会議を始めるか」

「あっちでは、花火でも持って行って、ぶちまけてみないか?せんこうどもがおどろくぜ」

 なんて、あつしが言い始めた。

「俺は良いけど、花火は誰が?」

 「あ」

「俺んちに花火あったからもってこようか」

「そうか、じゃあ持ってきてくれ」

 そういい終わるが早いか、「ふーん」という声が背後で聞こえた。

新味(にいみ)と城山だった。

「花火ねぇ」

 あつしがため息交じりにいった。

「なんでお前らが居るんだよ」

「あら、いちゃ悪かった?」

「ほんと、迷惑だよ」

 くふふ、と新味が不気味に笑った。

「で、その花火作戦?それにうちらも入れてくれない?」

「は?なんでお前らを?つうか作戦じゃねぇし」

「私からもお願い」

「だめだめ。お前らなんか入れたら、すぐばれちまう」

 俺が言った瞬間、城山の眼が光った。

「テスト…」

「は?」

「あの点数、そっくんの親に言っちゃうよ」

「え」

 あのテストとは。

あれだけはやばい!

「わかった。入れるから言わないでくれ〜!」

「おい、そっくん」

「じゃあ決まりね」

「あ、くそ!」

「じゃあ、楽しみにしてるよ〜」

 そういうとあいつらは去って行った。

「なんで入れちまうんだよ」

 寮は不安そうに言った。

「あのテストだけはやばいんだって」

「ふぅん。何点」

「言えない」

 そんなことで笑いながら、俺たちは、すくなかたず、修学旅行を楽しみにしていた。

修学旅行が悪夢になること、知らなかったから—

Re: 殺戮ゲーム ( No.2 )
日時: 2010/06/23 15:20
名前: 蒼 ◆adhRKFl5jU (ID: 4GQsJGb4)

第2話

結局、俺たちは全員そろった。

俺らの学校は人数が少なかったから、全学年で行くことになっていた。

まぁ、これは毎年そうだからしかないと言えば、仕方ない。

 止まる場所は、聞いていた通り森の奥だった。

森に入って40分くらい歩き続けて着いた。

そこも、ボロかったのだが、学校にお金がないんだ。仕方ない。

 ボロかったが、とにかく広かった。

家の10倍はあるだろう。

昔は、豪華な建物だったのかな?


 中に入ると、意外に奇麗だった。

ほこりにまみれてはいいるけど、部屋自体は片付いている。

「ほっ」

と寮はつぶやいた。

「どうした?」

 とあつしが聞き返すと。

「お化け屋敷みたいな場所で寝るのかと思った」

 と本当に怖そうに語っていた。

寮がしゃべると、異常に怖くなる。

 荷物が片付いてきたときに、放送がなった。

『皆さん。ホールに集まってください』

「んどくせぇな」

「いくか」

 全員集まったのを確認したところで、校長の話が始まった。

「皆さん。集まりましたね。それでは—」






「これより《殺戮ゲーム》を始めます」

Re: 殺戮ゲーム ( No.3 )
日時: 2010/06/23 15:32
名前: 蒼 ◆adhRKFl5jU (ID: 4GQsJGb4)

第3話


「さつりくげーむ?」

 俺は首をかしげた。もちろん、周りの奴らも困ったような表情をしていた。

「さぁ、始めなさい」

 そこで、3年生の生徒が声を上げた

「ふざけんじゃねぇぞ!このはげ頭。まじめに—」

 声はプツン切れた。

そいつの床に丸く穴が開いたのだ。どう考えても、人が作ったような—

 そして、血しぶきが舞った。

「さぁ。わかりましたか。今すぐ始めるのです。今の輩(やから)みたいになりたくなければ」

 悲鳴、悲鳴、悲鳴—


泣きだす生徒もたくさんいた。

そのなかで、一人「死にたくない!」

と叫んだ生徒がいた。

それにつられて、皆が「死にたくない、死にたくない」と叫んでいた。

俺たち5人は恐怖感で動くことができなかった。

「では、ルールを説明します。5日で5人の人を殺して下さい。それだけです」

 ホールは何の音もなくなった。まるで、人が居ないように。

「さぁ、始めなさい!」

 俺とあつし、寮、三谷、なべの5人は一緒に逃げた。逃げて、見つかりにくい隠れ場所を見つけた。

「いったいなんなんだよ…」

 なべは今にも泣きそうな顔をしている。

そんななべを見て、あつしは立ちあがった。

「闘うしかない。それしかないんだ。5人で生き残ろう」

 みんな一斉にうなずいた。声はなかった。

その後、俺たちは武器になるものを探した。

 昔調理室だったらしい。包丁が数十本転がっていた。

俺たちはこれを使うことにした。

「俺は食べ物を探してくるよ。あるかわかんないけど」

「じゃあおれも」

「俺も行ってくる」

 そういって、あつしと三谷、寮は出て行った。

今は5階にいるのに、夏なのに、鳥肌が立っていた。

Re: 殺戮ゲーム ( No.4 )
日時: 2010/06/25 19:15
名前: 蒼 ◆adhRKFl5jU (ID: 4GQsJGb4)

第3話

 俺は、恐怖におびえていた。

情けない。。。自分でもそう思うけれど、どうしても震えが止まらない。

同じように、俺の横にいたなべも震えていた。

「お、おい。あっくん」

「なんだよ」

「これから…どうする?」

「そんなこと、俺に聞かれたって…」

 沈黙—。

話すことは出来なかった。

 あたりは、何も聞こえなくなった。

ただ、一つ聞こえると言えば悲鳴だけ—

 そんな時、なべが立ちあがった。

俺の方に近寄ってきた。そして、ナイフを出し—





俺に向かって刺してきた!

 俺はとっさにかわした。気づいていなかったら今頃俺は床に倒れこんでいただろう。

「なべ!お前…」

 言葉は切れた。なべの顔を見てから。

なべは泣いていたのだ。清んだ瞳からボロボロと大粒の涙を流して。

「俺はまだ死にたくない…。死にたくないよぅ」

 動けなかった。呆然となべの顔を見つめるしかなかった。

 なべは動き出した。俺に向かって、ナイフを投げつけてきた。

 そのナイフは、俺の腹につき刺さった。痛い。腹が割けるようだ。倒れる—

 だめだ。ここで倒れたら、確実にやられる。

俺だって生きたい。だけど、殺したくない。

どうやって?

俺はどうすればいいんだ。

 なべは新しいナイフを取り出し、俺に向かって来た。

俺は必死に攻撃をかわす。

逃げて、逃げて、俺は悟った。

やらなきゃやられる、と。

 俺はなべの方を向き、立ち向かった。


ふりをした。

そのまま、ぱっと身をかわし、なべを窓の方に追い詰め、突き落とした—


 なべは笑っていた。俺を見下すように。口元をゆがませて。

俺は、最後を見ることができなかった。なにせ5階だ。生きているはずがないんだ。なべは死んだんだ。

俺が、やってしまったんだ。


—罪悪感。


 俺ははっとして、周りを見回した。誰にも見られていない。きっと見られていない。

 しかし、その希望は打ち砕かれた。

ドアを開け、立っていた。そう。寮が—。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。