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終わりのない物語
日時: 2010/07/02 21:45
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)

コメディ・ライトで書いている美紗樹です♪
シリアスは苦手です^_^;
駄作になると思われます、ご了承くださいな。
とにかくコメントいただけたら嬉しいです!!









プロローグ



あたしたちが「生きてる」時間。

それは、本の様なものだろう。


長い。


長く感じる。


しかし、客観的にみるとそれは薄く、


短い人生だ。



いつかは終わってしまうものなのだ。



永遠に続く命など、無い。



ある、と言う人がいるのなら、


その人が嘘をついているか、


「ある」とさしているものが本当は命ではないと言える。




そしてその本の内容は、いつしか人々の記憶から消えていくのだ。



——いつかまた読まれる日が来るのだろうか?




  あたしたちの、人生という名の本は——…

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Re: 棺桶と言う名の本棚 ( No.10 )
日時: 2010/06/29 18:57
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


1:夢<大西 未妃-オオニシ ミキ>



嫌い、その感情は誰の心にも隠れている。



あたしは当然の事、


依凛にだって、きっとある。



あたしは依凛が嫌いだ。


感情が出やすい性格なのか、あたしは「嫌い」なのを表に出してしまっている。



依凛も勘付いていると思う。



人に、「依凛が嫌いだ」と何度も言ってため、


依凛はクラスのクズ達から


「未妃がね、依凛の事嫌いって言ってたよぉ」


なんて聞いている。



ただ依凛はいつもへらへらしまりのない顔で笑って、




「えりんは未妃ちゃんも、

 みぃんな好きだよ。」



とウソ臭い言葉を吐くだけだ。


気持ち悪い。


吐き気がする。



そんなの、真実の切れはしでも何でもないじゃない——…



あの子は、そう言われ、裏切られたことがないから笑っていられるんだ。




—信じて裏切られるのが、どんなにつらいことなのか分かっていないから—…




——あの日、あたしは一人になった。

Re: 棺桶と言う名の本棚 ( No.11 )
日時: 2010/06/29 19:00
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)

一話を掻き終わって読んでみたら…

短っっっ!!!!


スミマセン…><

Re: 棺桶と言う名の本棚 ( No.12 )
日時: 2010/06/30 18:38
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


2:夢<邨松 依凛-ムラマツエリン>



未妃ちゃんは—



私を、嫌いだ。


そんなこと、クラスの奴らに言われるずっと前から分かっていた。


鈍感とか言われるけど、実はちゃんと分かっている。



私は——未妃ちゃんが、嫌いだ。



「嫌い」



と言われたからではなくて、



何て言うか——偉そうなとこ?が、嫌。



先輩の前では声が高くなったり、


嘘ばっかついたり、



集団の中でしか何もできないところが、



すっごく、すんごくイライラする。




「バーカ」



一度、叫んでみたい。


あのこの頬を、殴りたい。



でも、それができない。



だって私は——…




良い子、だから。






未妃ちゃん——



あなたは、私が嫌いなんですね—?




私も、あなたが大嫌いです。



人前で、普通に、躊躇いもなく嫌いと言えるところが。



嘘ばかりつくところが。



すべてが、嫌いです。




私は、ずっといいこのふりをしてきた。



私を嫌う子なんて、いないと思っていた。



実際、いままで十五年間生きてきて、私を嫌う子二人だけだった。



あなたと、もう一人——…



そのもう一人は、もう、ここにはいません。



もう二度と、会うことはないでしょう。



会えるとしたら——その時は、私が死んだときでしょうか?



そう、彼女はすでに死んでいるのです。


この世に存在しないのです。




まるで、あなたの母親みたいね?


あなたを散々嫌い、


けなし、


ボロボロに砕いた後、


勝手に死んでいった。消えていった。



これほど悔しいことはないんじゃないかしら?


だって、仕返しすらできないのだから。



睨みつける、それすらもできないのだから。




もし、まだ生きていれば——…



私は、これからも痛めつけられていたのでしょうか?



それとも、立場逆転し、彼女を痛めつけていたでしょうか?




——和解し合っていたかもしれません。




そんな未来を、



単純に、手をつなぎ合っている、それだけの未来を、



明確に想像することができないのです。




私は、それほどまでに苦しめられていたのです。




あなたに分かりますか?



この苦しみが、この気持ちが。



あなたは母親を好きだった。



母親も、あなたが好きだった。



でも、どうしようもなかった。




似ているけれど、違う。




私は——…






憎しみ合い、





痛めつけられていた。












真実は、それだけなのかもしれません——…

Re: 棺桶と言う名の本棚 ( No.13 )
日時: 2010/07/01 20:04
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


3:夢<志木 舞子-シキマイコ>



—アタシの妹は死にました——








志木杳子。


はると呼ばれ、クラスの皆から慕われていた。



アタシはそう信じていた。



だって——杳子がそう言ったから。



廊下ですれ違う時、あのこは一人だった、


帰りにバッタリ会った時、一人で帰っていた、


早帰りの時、ずっと家にいた、




そんなささいなこと。




それがすべて積み重なって「孤独」が生まれるのに、



アタシは気付かなかった。



気付けなかった。




そうしてある時から——



あのこは、「人殺し」を始めた。










—クラスで狙った子は、必ず殺した。



自殺をさせたのだ。




ある子は、首をつり——…



ある子は、手首を切って死んだ——…





「ねぇ…

 あなたのお母さん、不倫してるわよ」



衝撃の一言。


しかも、それは調べ上げたうえでの真実だった。




「もうひとつ。



 あなたの彼氏、

 昨日、五組の風香と二人っきりで歩いてたわよ。

 しかも手をつないで—…


 ね、あんた、知ってた?」



こんなひどいこと、やめなさいよ。



それが言えなかった。



気付く前に、あの子は死んだ。




あとから、杳子の日記帳を見て知った。




ねぇ—…?



杳子、依凛ちゃんって誰なの?



どうして、あなたは死んだの?


依凛ちゃんが原因なの?



ねぇ…杳子—…




あなたも、自殺をしたのですよ、





あなたが最後に狙ったのは、あなた自身だったのですか?



あなたが望んでしたことなのですか?



依凛と言う名の人、あなたは杳子を覚えていますか?



アタシが会いに行ってもいいですか?



杳子のこと、たくさん質問してもいいですか?


まだ信じてるの。



杳子はいいこで、皆から慕われていて、人気者。



真実を知りたいの。


日記なんかじゃなくて、だれかの言葉で。



聴きたい。


聞きたい。


訊きたい。




死んだ杳子。







最後に、聞きたかった、本当の事。




ねぇ、杳子—…?







あなたはアタシを、好きでしたか?

Re: 終わりのない物語 ( No.14 )
日時: 2010/07/02 21:58
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


4夢<町田 風香-マチダフウカ>



うちは、蓮華を殺したかもしれない。



うちが、結城くんといたから、蓮華は自殺をした加茂しれない。




蓮華——…



うちは、蓮華の事が嫌いだったんだ。






——うちの親友——…



杳子は、孤独だった。



前までは、人に囲まれ、いつも笑顔で優しかった杳子。


あの日から——変わってしまった。



それは、蓮華のせいなのよ。





蓮華、うちは今でもはっきり覚えているの。


あなたが杳子を虐めたこと。



うちは杳子を救えなかった。



勇気がもっとあればよかった。



だから、祐樹くんを奪ってやろうって考えたの。



杳子の辛さを、知ってもらおうと——思った。




杳子は最後、死にました。



今までの辛さと、罪悪感と、そんなもの全部詰め込んで、死にました。



自殺でした。



蓮華、杳子はね、あなたと同じ様に首をつったの。



一番嫌いだったあなたと同じ様に。


そう思ってる?




——杳子は、あなたが好きだった。



あなたの様になりたい。


何度もそう言っていた。



ねえ…どうして?



杳子は、蓮華みたいになりたいから、



蓮華みたいな格好して、



あんたの真似をした。



それが気に入らなかったの?



杳子は——…




不憫だ、そうだよ——…


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