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- 自殺令
- 日時: 2010/06/30 19:14
- 名前: 絢釣堂瑠 (ID: WqQqUpsO)
- 参照: 読み:アヤツリドウル
その時代、自殺令が届くと
5日間以内に自殺しないといけないという決まりがあった。
なぜこのような命令が下されたのかというと人口が多くこれでは人が溢れるほど。
少子化,高齢化は日本の問題。環境破壊など世界の問題や自然保護のため人口を減らす対策を行ったのだ。
日本に住める人間は900万人。これを維持しなければならない。
自殺令が出て、5日が過ぎて0時を回った時は無理矢理に火葬されてしまう。
何十億年という月日が流れて地球全体はこんな悲惨な国になってしまった。
全国共通のこの号令に国民の反対はあったものの、政治家達は進めた。
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- Re: 自殺令 ( No.1 )
- 日時: 2010/06/30 19:28
- 名前: 絢釣堂瑠 (ID: WqQqUpsO)
- 参照: 読み:アヤツリドウル
1話
ぴぴぴ—。
携帯電話のアラームが鳴り僕は目を覚ました。
高校3年生 陸上部 全国大会50メートル走で優勝した身体能力。
春里椿 (はるさとつばき)
日曜日の午前中。
友達が少ない僕の幼なじみの女子
実沙羅 (みのりさら)
からメールがきた。
≪今、逢える?
いつものファミレスで待ってる≫
メールには絵文字もなくて元気のない様子が伺えた。
僕は走ってファミレスに向かった。
「実!!」
「・・・椿。ごめん。いきなり・・・。」
「いや...。僕は大丈夫。」
ドリンクバーを頼み、僕はメロンソーダ。
実はアイスティーを頼んだ。
「で・・・何?」
「あたしね、自殺令が届いたの。
昨日の夜。」
・・・・。自殺令。
「そうか。」
「うん。
それで最後に言っておきたい事がある。」
「ん?」
「椿の事ずっとスキだった。
ずっと前からずっとずっと。
だから、だから5日間だけでいい。
付き合って」
「うん。」
泣いている実に僕も泣きそうになった。
僕もずっと実がすきだったから。
実が自殺令・・・・・—。
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