ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 狛狗は夜、嗤う
- 日時: 2010/07/03 20:47
- 名前: 零 (ID: SSGIlw3x)
クリックどうもです^^
ここでは初めて小説を書きます、零(レイ)というものです
まるっきしダメ文ですがよろしくお願いしますm(__)m
Page:1
- Re: 狛狗は夜、嗤う ( No.1 )
- 日時: 2010/07/03 22:42
- 名前: 零 (ID: SSGIlw3x)
序章−全ては、その夜に−
19世紀半ば頃のイギリス、首都ロンドンの夜は、その日も静粛に、一寸の狂いもなく過ぎてゆく
はずであった。
しかし
「なんだ、意外に廻りが遅いな・・・・」
その日、ノーブル公爵家は、真っ赤な鈍い輝きに包まれ、その漆黒な夜を彩り飾っていた。
「でも、炎は嫌いじゃないから、いいか・・・・全ては灰と化して、消えてしまえばいい」
激しく、遅いながらも刻々と燃え広がる炎の中、まだ幼さを感じさせる少年は、その容姿には似合わぬ冷酷な笑みを唇に浮かべ、まるで今自分に起きている事を楽しんでかのような口振りで笑って見せる。
薄い茶髪は炎に同化すように赤色を反射させ、深いブルーの瞳は
闇を見つめる——————
「さぁ・・・・・早く。ココはつまらないんだよ。向こうのほうが、少しは楽しいでしょ」
誰に云うわけでもなく頭上へと広がる業火へ、囁きかけて手を伸ばす。
少年にとってこの世はつまらな過ぎる。醜くく生にしがみ付く人間の心情など、少年には分かりたくもないのだ。
眠ってしまえば、楽なのだ
夢にまで見た、永遠の楽園
今、手に入る
もうすぐ、もうすぐで少年は最高にして最終の願いを叶える事が出来る。
やはり、自然と顔が綻んでしまうのは、人間という下等な生き物の質なのだろう。
少年はそっと瞳を閉じた。
そして、
そのまま———————
『んう?なんじゃ?妙な人間が居るの〜ぅ。死を直前にして笑うとは、相当狂っているな』
「・・・・・・・・・・?」
『面白い・・・・・・そなたにしよう。クッ・・我はついているようじゃな・・・・』
「僕の眠りを邪魔するのは、何処の家畜?あっちいきなよ、相手すんのメンドーだから」
『口も達者なようじゃな』
「・・・・・」
『・・・そなたは今から・・・・』
—我が主として、君臨してもらう
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。