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科学と魔術 合衆国の番犬
日時: 2010/07/04 09:13
名前: ぱらどっくすとの関連性 (ID: zr1kEil0)

・駄文

・突発的

・ネタが若干多い

・コメディ的な部分も存在する

・独りよがりで分かりにくい

・やっぱり駄文

こんな文をちびちび書いてます。
良かったら見ていってくれると嬉しいです。
何か意見くれたら、筆者の脳内がプリンになります。

ツマンネ小説

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Re: 科学と魔術 合衆国の番犬 ( No.1 )
日時: 2010/07/04 09:15
名前: ぱらどっくすとの関連性 (ID: zr1kEil0)

魔都ニューヨーク。

ここには多くの者達が集う。

旅行者、難民、「魔術師」、スパイ、犯罪者。
白人、黒人、黄色人種。
数え切れない程多彩な職業、人種の人々がここにはいる。

そんな魔都の中で蠢くのは魔術と科学。
おそらくは、相容れない様に見えてやっぱり相容れない物。
対極であり、だからこそ惹かれ合うのだろうか?
彼らの間ではイザコザは絶えない。

私は合衆国司法省所属の特別捜査官。
ハンス・グリセルム・ヨハネン。
人は皆、私の事をハンスだとかハンスだとかハンスと呼ぶ。
たまに「賢いハンス」だったり、「山猫ハンス」だったりもする。

さて、私は只今走っている。
それは何故か?
簡単だ、仕事で走っているのだ。
そしてある犯罪者を追っている。

奴は路地を一直線に逃走している。
だが残念、その先は続く様に見えて実は続かない。
ほら、行き止まり。

奴がこちらを向く。
絶望した様なその表情の中で何を考えているのか。
とにかく先手を打ってみる。

『違法魔術取締局だ。憲法第8条に則り君を逮捕する』

「逮捕なのら?寝言は寝てから言いやがるのら!」

『生憎、これは寝言でも何でもないんだ。大人しく連行されるなら良し。抵抗するなら君の眉間に穴が開く』

「税金泥棒の癖に生意気なのら、でも眉間に穴が開くのは嫌なのら」

『うんうん』

「というわけで逃げるのら」

『賢い選択・・だぁ!?・・』

奴は常識外れの高さまで飛び上がり、柵を越えてしまった。

「さらばなのら」

『この田舎野郎!ぶっ殺してやる!!』


コートから拳銃を取り出し、柵を魔術で壊す。
パイルバンカー系統の魔術だが、あまり威力は高くない。

「しつこいのら!あきらめるのら!」

『黙れ!とんぬら!』

「とんぬらってなんなのら?」

『モー娘の、保田の狂信的なファンでな・・・』

「バイバイなのら」

『貴様から聞いてきたんだろうが!待て!』


奴の後を追う。
もう追いかけっこはたくさんだ。

一度、立ち止まる。
とんぬらの後ろ姿が遠ざかっていく。

銃を構え、オープンサイトを奴に合わせる。

そして、撃つ。

ダン!

銃声が鳴り響き、とんぬらが倒れた。

Re: 科学と魔術 合衆国の番犬 ( No.2 )
日時: 2010/07/04 09:18
名前: ぱらどっくすとの関連性 (ID: zr1kEil0)

事後処理。
それは非常に面倒なものだ。

仕事でも殺人でもオ○ニーでも。

まずはレスキューとポリスメンを呼ぶ。
とんぬらの両手に手錠を掛け、弾が命中した足の手当てだ。

「痛いのら〜、死んでしまうのら〜」

『死んだら駄目だぞ、もし死んだら墓石に[おお、とんぬらよ。死んでしまうとは情けない]と刻んでやる』

「それは嫌なのら」

『そうだろうとも』


そんなこんなしていると警察が到着。

「俺達は、特攻野郎○チーム!」

「助けを借りたい時はいつでも呼んでくれ」

「映画化されたんだぜ、見に行くんだぜ」


そのすぐ後にレスキューも。

『M16持ってる救急隊員なんて、全米広しと言えども聞いたことねえよ』

「俺の後ろに立つな・・・」

『ほげら!?』



司法省に戻る。
腕の骨が折れたので痛いのです。

建物に入り、エントランスのソファに座る。
とろけそう。

と、誰かがいる。目を開けると・・・。


「ご苦労様だな。ハンス」

目の前の女性が言う。
誰だっけかな?

『どなた様で?』

そう言うと、女性が小刻みに震える。

「私を知らないと・・・」

知らんもんは知らんぞね。

『分からん』

「そうかそうか、なら特別に思い出させてやろう」

『はい?』

「私は、貴様の、上司、だぁ〜〜〜〜〜!!」

見事な回し蹴り、踵が頭にめり込んだ。
ブラックアウトだよ、おにいちゃん☆

Re: 科学と魔術 合衆国の番犬 ( No.3 )
日時: 2010/07/04 10:16
名前: ぱらどっくすとの関連性 (ID: zr1kEil0)

音と銃声が鳴り響く。
怒声に悲鳴に断末魔。
あらゆる種類の負の感情と音が、全てを支配している様に思えた。


私はその中を移動していた。
ここは市街地、いや市街地だったもの。
周りには死体と瓦礫、たまに怪我人も見かける。

私の周囲には、迷彩服に身を包み、ヘルメットを被り、そして自動小銃を油断無く構える男たち。
彼らは兵士だ、誇り高き合衆国陸軍の。
私の手元にはやはり銃があり、デザート仕様の迷彩服。
私も兵士だ。誇り高き合衆国陸軍の。

一人の兵士が手を挙げる。止まれという事だ。

「ジャービス軍曹、本部に無線連絡。目標地点に到達したと伝えろ」

「了解です」

部隊長と思われる人物の指示で、ジャービスと呼ばれた兵士が無線を使う。

ジャリジャリ。
砂がブーツに入り、不快だ。

「そのままそのポイントにおいて待機、と」

「分かった」

部隊長は人差し指を肩の高さでクルクル回す。
周囲警戒の合図だ。
部隊員達は円形に広がり、銃を構えて警戒する。

無論、私もだ。


周りの風景を楽しもうなんてしちゃいけないな。
一般人だったら、嘔吐物という名の汚くて臭いものを撒き散らす事になる。
訓練された兵士だからこそ耐えられる、この環境。

人はそれを戦場と呼ぶ。


ふと、後ろから声がする。

「・・を・・・ちょん切る・・」

ん?後ろを向くが、いるのは無線士と部隊長だけ。
女性の声だ、間違いなく。何故そう思うのかは分からないが。

「起きないと・・○を・・ちょん・・切る」

今度の声はかなりはっきりとしていた。
本能が警鐘を鳴らす。

(起きないとマズイぞ、ハンス)

起きる?何のことだ?
まるで私が現実にいないみたいじゃないか。


あ・・・



現実・・・?
この光景は・・現実なのか?

記憶を探れ、ハンス。
似た経験を思い出せ。


1993年、中東。


これは・・・・・


夢、だ。


Re: 科学と魔術 合衆国の番犬 ( No.4 )
日時: 2010/07/05 16:35
名前: ぱらどっくすとの関連性 (ID: zr1kEil0)

覚醒してやるべきことは一つ。

『それだけは勘弁してください』

「ふん、起きなかったらそのまま切り取っていたぞ」

『申し訳ありません』


いきなり、回し蹴りなんてものを披露した我が上司。

アリアナ・クロウ・ルントシュテット

どう見ても私に責任がある様には思えないが、この人にそんな事言ったって無駄だろう。

「まあいい、新しい仕事だ」

『しかし、違反者を逮捕したばか・・り・・』

逆らってはいけない、という信号が脳から発信された。

『了解です、部長殿』

「よろしい、受け取れ」

彼女から封筒が差し出された。

「任地は、ニューヨーク州ウェストポイント」

まさか・・・

『陸軍学校ですか?』

「ビンゴ、その通りだ」






こうして私は任地、ニューヨーク州ウェストポイントに向かう事になった。
駐車場にある愛車に乗り、目的地に車を走らせる。
ニューヨークから約2時間の郊外に位置する、ウェストポイント陸軍学校は私にとっても馴染み深い所だ。

映画「愛と青春の旅立ち」などに出ていた為、知っている人も多いだろう。

かの“ブラック・ジャック”ジョン・パーシングや、
リトルビッグホーンの戦いで有名なジョージ・アームストロング・カスターなど、
多くの著名な軍人がウェストポイント陸軍学校を卒業している。

かくゆう私もウェストポイントの卒業生だ。


途中、私は車を止まらせて内容を確認した。

どうやら、士官候補生の一人に違法魔術使用の疑いが掛けられているらしい。
そこで捜査の為に私が派遣された・・ということだ。

しかし、まさか陸軍学校の士官候補生がなぁ〜。
世も末だよ、まったく・・・。

「嘘をつくな、欺くな、盗むな」

これがウェストポイントの名誉戒律だ。
これに反したものには学生自らが制裁を行うというしきたりがある。

だが、今回は内容が内容だ。
学生自らというわけにもいかんだろうし、おそらく軍法会議ものだろうな。

だが、あくまでもこれは「疑い」だ。
その候補生が犯人と決まったわけではない。

だから私が呼ばれたのだ。


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