ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

真実
日時: 2010/07/08 21:39
名前: prinny ◆/0xBP6tw2M (ID: dD1ACbVH)

テキトーに書きますよ。

 登場人物

 高本佑介(31) 捜査一課。
 西浦雄樹(37) 捜査一課。
 山下 誠(26) 被害者。株式会社キシベの専務
 岸部幸介(51) 株式会社キシベの社長
 岸部清美(47) 岸部幸介の妻
 岸部大樹(30) 岸部幸介の息子

ま、ぼちぼちと追加します。

Page:1



Re: 真実 ( No.1 )
日時: 2010/07/08 22:22
名前: prinny ◆/0xBP6tw2M (ID: dD1ACbVH)


          1

 高本佑介は上司に呼び出され、喫煙室を飛び出た。
捜査一課の部屋に着き、ドアを開ける。
神経質そうに指で机を叩く男が目に飛び込んできた。佑介の上司、大野順二である。
厳つく、顔の角ばったこの男がいつにもまして苛々しているようだ。
 「殺しのヤマだ」
 佑介は心の中で溜息を吐く。現場を尋ねると、大野の顔が一層険しくなった。
 「あの“キシベ”だ。厄介なことになりそうだな」
 キシベは近年勢力を伸ばしてきている自動車産業会社である。
それだけに取扱いには慎重にならねばならない。
 「西浦と現場へ向かってくれ。現場に管轄の者がいるはずだ。まだ俺の方にも詳しいことは伝わって来てない。だから、詳しいことはその管轄に聞いてくれ。西浦は多分既に警視庁の玄関前に居るはずだから、直ぐに向かってくれ」
 早口でそう喋った後、大野は席を立った。
それに続くように部屋を出た佑介は玄関に向かった。

 玄関前に着くと、既に西浦が待っていた。
因みに、佑介は巡査部長で西浦は警部補の為、地位的には西浦の方が上である。
 「では、行こうか」
 いつも通りの良く通る低音で西浦に言われ、頷く。
 「ええ、行きましょう」
 西浦が佑介の車に乗り込んだのを確認すると、車を発車させた。

 この事件に裏があることを、未だ佑介は知らない。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。