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パンドラノハコ
日時: 2010/07/10 11:49
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: tXtJgBFl)

 こんにちは!

今回はホラー系に挑戦です!

 頑張るので、よろしくお願いします
《(・・`)三(´・・)》

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Re: パンドラノハコ ( No.1 )
日時: 2010/07/10 11:51
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: tXtJgBFl)

*プロローグ

パンドラの箱

それは、開けてはならない禁断の箱

開ければ、次々と災いが起こる

その災いの中、最後に残るものは果たして、

「希望」か「絶望」か_____

Re: パンドラノハコ ( No.2 )
日時: 2010/07/10 12:34
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: tXtJgBFl)

携帯サイト「パンドラ」。
それは、絶大な人気を誇っていた。
楽しいゲームが、無料で遊び放題、今流行の音楽もダウンロードし放題。
 中高生に、男女関係なく大受けしていた。

「昨日パンドラから新曲とったよ」
「あたしゲームやりまくってたー!」
なんて会話は、もう日常的なものになりつつあった。

 でもその裏で、おかしな噂がたち始めた。
パンドラのゲームは、数え切れないほど種類が豊富で大人気なのだが、その中に危険なゲームがあるらしい。
 そのゲームの名は、『パンドラの希望』。
このゲームはストーリー風になっていて、主人公がパンドラの箱を開けてしまうところからはじまる。
 世界中に飛び散った災いや不幸を解決し、希望を集めていくというゲームだ。
 だが、これをプレイするとゲームの中に吸い込まれて、ゲームの世界で永遠に過ごさなくてはいけなくなってしまうらしい。



「マキ、知ってる?」
「何を?」
「『パンドラの希望』の話」
「うん、聞いた」
マキは、黙々と昼飯を食べながら親友のサチの話を聞いた。
「それでね」
なぜだか今日、サチはご機嫌だ。
いい事でもあったのかな?
なんて思っていても、サチは話し出すと長いのであえて聞かない。
「見てよマキ!」
ぼーっとおかずのハンバーグをつついていたら、サチがずいと携帯をマキの目の前まで持ってきた。
思わずのけぞるマキに、サチは言った。
「ほら、ここ!『パンドラの希望』って、これじゃない?」
「あ・・・」
自慢げに話をするサチの携帯には確かに、『パンドラの希望』という文字が映っている。
「やるの?」
噂は半信半疑だけれど、サイトを実際に見ると、本当の事のようで恐ろしくなってきた。
「うん」
笑顔でさらりと答えたサチは、怖いより、興味が勝っているらしい。

「やめときなさい」
不意に聞こえた声に、マキもサチもびくっと肩を震わせた。
「前川さん・・・」
「おどかさないでよ、もう!」
前川さんは、向かい合って座っているマキとサチの丁度真ん中くらいの位置に立っていた。

「これは忠告。やめておいたほうがいい」
再び繰り返す前川さんに、サチはむっとした顔で言い返した。
「もう、何よ偉そうに!何しようとあたしの勝手でしょ?!」
「ええ、その通りね。私に止める権利はない。けど、忠告はしたから」
それだけ言うと、前川さんはすたすたと行ってしまった。

「なに、あいつ・・・」
残された2人は、不思議な感情を抱いたまま前川さんの後姿を見送る事しかできなかった___。 


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