ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 陽炎乃月-カゲロウ-
- 日時: 2010/07/10 22:28
- 名前: 時代 (ID: 6XpHmYt9)
- 参照: カゲロウノツキ。
そら見ろ、どうしたって化け物は化け物のままなんだ。
※作品紹介!
作品名:陽炎乃月
ジャンル:和風ホラー?ファンタジー
傾向:ちょっとグロ及び戦争表現あり。
開始:'10 7/10
妖怪、擬人化、その他諸々兎に角好きなものを詰め込んだ奴なので普通に変なテンションです。それでも良ければどうぞ。
※御噺
零。 >>1
壱 >>
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- 零。 ( No.1 )
- 日時: 2010/07/10 20:58
- 名前: 時代 (ID: 6XpHmYt9)
- 参照: 「御免なさい」って、言ってみろよ
お前は本当に人なのか、とそう問われれば違うと迷い無く答えられる自信はある。何より私は化け物だから、それは誰よりも私が一番知っている。
だけれど、それを言えば私が人の形をしているというだけで嘘だと奴らは責め立てる。それで人だと吐いても嘘だと言うのだから、どうしろと言うのか。
今宵の月はとても綺麗に輝いていたのだから、私が本当に人ではないと証明は出来ない。私が本当に人でないものになれるのは見えない月の出る晩だけだから。
「……嗚呼、母様」
どうして貴女は、私を産んだのですか?
私を産まなければ。若しくは父様と交わらなければ、私もこんな化け物にはならなかったかもしれないのに。
今更母様を呪っても恨んでも何にもならない事は分かっている。ただ、そうでもしなければその内私が死んでしまいそうになるから。理由はそれだけだ。
闇が森を包んだ。
それを不吉と云うか、妖と恐れるか。それは人次第なのだけど、これが明らかに自然のそれではない事は誰にでも明らかだろう。
どこかで、骨の鳴る音がした。
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なにこれ訳分かんね!←
- 壱。 ( No.2 )
- 日時: 2010/07/11 09:25
- 名前: 時代 (ID: 6XpHmYt9)
- 参照: ああ、儚き人の魂よ
骨を鳴らすのは、誰かの魂が消え逝く合図なのだ、と教えて貰ったのは、何時の事だったか。もう忘れてしまった。
ひょっとしたらあれは、妖怪の間で誠しやかに囁かれる「神」と呼ばれる存在の成せる技なのかもしれない。人の骨を鳴らすのは、只の人間には狂気の沙汰に見えるらしいから。
まるで赤子が母親を読んで泣く声のように切に、それでいて死の訪れるものの声のように儚く。この時程私は、人の存在を儚く思えた事は無いだろう。
そのままそこに立っていたら、誰かの怯えた声がした。
「……なに、してるの?」
振り返ってみれば、紛れもない人の声で、人の姿で震えている小さな少年がそこにはいた。歳はと言えば五つか六つ程度だろう。格好から見てもどうやらこの辺の武家の息子らしい。
まだ少し震えている少年に、私は小さく微笑んでその問いに答えた。
「……唄っていたんだよ」
だが、妖が支配する夜には良家の血筋だとかは関係ない。弱ければ死に、強ければ生き延びる。それが掟だ。弱いものが生き残れば、やがては世界の均衡が崩れてしまうから。そう教わった。
(保留)
- Re: 陽炎乃月-カゲロウ- ( No.3 )
- 日時: 2010/07/27 23:31
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
ありゃ、まだ見ていない新作が!!←遅
今回は・・・妖怪?化け物?今までとはまたジャンルが違いますねww
やっぱり文章が上手い!!今回も楽しく読ませてもらいます^^
頑張って下さいbb
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