ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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大体三匹くらいが斬る!! 
日時: 2010/07/12 17:39
名前: 五十鈴 凜 (ID: gM9EmB37)

はじめまして……てか前も書いてたしわかるかな!?
前もシリアスでしたけど・・・なんか自信がありません。

できればでいいんですが見た人はコメントお願いします。(下記を参考)


〜ルール〜

壱 悪口は止めよう
弐 僕がむかつくと荒らすのでご了承ください
参 ぱくらないでね
四 名前もぱくらないでね
五 あるテレビを参考にしているので知ってる人は言わないでね
六 見た人はコメントください

以上守ってね(/`0`)/


★…☆…★…☆…★…☆…★…☆お客様☆…★…☆…★…☆…★…☆…★

遊太様

★…☆…★…☆…★…☆…★…☆…★…☆…★…☆…★…☆…★…☆…★

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Re: 大体三匹くらいが斬る!! ( No.3 )
日時: 2010/07/11 20:00
名前: 五十鈴 凜 ◆LuqsQs0P4w (ID: gM9EmB37)

NMCという会社の中四国支所は、小汚い雑居ビルの二階にあった。

 Mがマジックの頭文字だという事は容易に想像が付いたが、Nが何の略なのかは分からなかった。CはたぶんカンパニーのCだろう。

 正規の旅行会社や貿易会社が取り扱わない様な雑事を生業にしているというウワサは聞いていた。
 いわゆる魔界の便利屋だ。

 どれくらい昔に魔界がこちら側へ開いたのか、正確な年代は、今も特定されていない。
 おそらく二百年以上前だろうと言うのが、現在支持されている説だ。

 今現在、魔界は地球上に1368箇所、月面に4箇所、その他の宇宙空間に12箇所確認されている。
 もちろん数字は毎年変わる。
 魔界というのは、異空間とこの世界が接触した場所に開く穴で、穴の周囲は向こう側の世界の法則が浸食し、こちら側の物理法則が少しねじ曲げられる。

 穴の周囲では、ハイテク機器と呼ばれる物の大半が作動せず、光学装置も働かない。
 人やその他の生き物が持つ概念が強く働き、肉体の変形や、魔法と呼べる様な力を発動する。
 そんな危険な場所でのバイトに応募したのは、単に、ものっすごおおく時給が高かったからだ。

 特待生なので学費は免除されていた。
 しかし、特待生なので、特待してくれている部活には、絶対参加しなければならない。
 毎回全国大会まで行くので、その間に生活費を稼ぐ為のバイトは、休みが多くてクビになった。

 唯一、事情を分かって親身になってくれていた全国チェーンの丼物屋が、ある種の丼に入れる動物の伝染病が元で潰れて以来、三度のメシもまともに食べられない状況だった。

 大体二食、そこで食っていたのだ。
 家賃も払えず、ワンゲルの部室でシュラフにくるまって、何代前かの部長が置いて行った骨董品のブラウン管テレビを見つつ寝る毎日だ。

 もちろんワンゲル…ワンダーフォーゲル部の部員ではない。

 こういう体育会系のくせに文系くさい部には、特待生など居ない。この部に所属している友人に甘えただけだ。
 実際には剣道部だった。

 NMCのウェブサイトでは、とにかく能力さえ高ければ、高給優遇勤務時間も考慮すると書いてあった。
 この場合の能力というのは、たぶん魔力の事だが、自分が魔法使いに適しているかどうか、今の所全く分からなかった。

Re: 大体三匹くらいが斬る!! ( No.4 )
日時: 2010/07/11 20:04
名前: 五十鈴 凜 ◆LuqsQs0P4w (ID: gM9EmB37)

今日は落ちです
明日来てコメントがあるとうれしいです

Re: 大体三匹くらいが斬る!! ( No.5 )
日時: 2010/07/11 20:44
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

コメントありがとうございました\(゜ロ\)(/ロ゜)/

五十鈴sの小説、ほかの小説と雰囲気が違って面白いです♪

Re: 大体三匹くらいが斬る!! ( No.6 )
日時: 2010/07/11 20:49
名前: 五十鈴 凜 ◆LuqsQs0P4w (ID: gM9EmB37)

そうですか。ありがとうござます

Re: 大体三匹くらいが斬る!! ( No.7 )
日時: 2010/07/12 17:10
名前: 五十鈴 凜 (ID: gM9EmB37)

中四国支所の所長は、眼鏡をかけた中年の女だった。
 ボリュームの多い髪を、肩の後ろで太く短い三つ編みにして垂らしている。
「武藤玲司くん…」

 履歴書の名前を読み上げた。
「学生さん…保護者の方は、居ないのね」
「居ないとマズイですか?」

 事務所は、机とロッカーと荷物がごろごろしている場所だった。

 病院と悪徳金融業者しか使わない様な、味も素っ気もない衝立で入り口近くを区切って、粗大ゴミ置き場から拾って来た様な応接セットを置いている。その、粗大ゴミに腰掛けて、武藤玲司は聞き返した。
「ううん、聞いてみただけ」

 所長は投げやりに言って、肩をすくめた。
「面接。誰か空いてる?」
「あ、俺入ります」

 衝立の陰から、ぬっと犬が出て来た。
 と思ったのは一瞬で、コーヒーを飲みながら出て来たのは、犬系のハイブリットだった。


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