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- だめ★たぶん 〜 未来では【特殊能力乱用】が流行ってます!
- 日時: 2010/07/18 22:29
- 名前: ノモ ◆GJolKKvjNA (ID: cRxReSbI)
ええと、とりあえず頑張っていこうと思います
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- Re: だめ★たぶん 〜 未来では【特殊能力乱用】が流行ってます! ( No.1 )
- 日時: 2010/07/18 22:34
- 名前: ノモ ◆GJolKKvjNA (ID: cRxReSbI)
主な登場人物
・青菜 知/あおな つかさ 男 十四歳
・種子島 椎奈/たねがしま しいな 女 十五歳
・井之上 和岳/いのうえ かずたけ 男 十四歳
・佐藤 苗/さとう なえ 女 四歳
・有崎 緋狩/ありさき ひかる 男 十八歳
・名倉 双輔/なくら そうすけ 男 十八歳
・木枯 修二/こがらし しゅうじ 男 三十四歳
・狐津根 稲葉/こつね いなば 女 二十歳
- Re: だめ★たぶん 〜 未来では【特殊能力乱用】が流行ってます! ( No.2 )
- 日時: 2010/07/18 22:36
- 名前: ノモ ◆GJolKKvjNA (ID: cRxReSbI)
プロローグ
「保育施設、小学校、中学校、高等学校、そして大学が一つとなった世界一大きな教育機関! 備品などはそんじょそこらの私立や公立などには引け劣らぬものが用意してあり、大規模過ぎて国からクレームくるほどの不完全な人間の掃き溜め!
——それがこの創嚠喨園(そうりゅうりょうえん)だ! わかったか転校生?」
「いえ、全く……」
ただ親の転勤を機に、有名な教育機関に転校してきた少年は、申し訳なさ気に答える。
この長ったらしい説明をしてくれたのは二年C組のキタガワという大柄なクラスメイト。少年自身、正直あんまり関わりたくない。理由を挙げるならば回りくどいからだろうか。何はともあれ、転校初日は静かにひっそりとしていたかった。
「しっかし、お前も残念だよなあ、あとちょっと早くきてりゃ、なあ?」
言いつつ、キタガワは隣のクラスメイトを尋ねるように肘で突く。
「……まあ、そう……なのかなぁ?」
尋ねられたクラスメイトは曖昧に首を傾げた。
「あのぅ、何が残念だったんですか?」
「ああ、いや——」
「——願いが叶えられなくて、残念だったなあって」
「……え?」
それって…………どういう?
………………。
…………。
……。
————2021年2月10日、とある少年が姿を消した。
- Re: だめ★たぶん 〜 未来では【特殊能力乱用】が流行ってます! ( No.3 )
- 日時: 2010/07/18 22:44
- 名前: ノモ ◆GJolKKvjNA (ID: cRxReSbI)
第一章
「あーあ、ツカサはいいよなあ、抽選受かって」
「……まあ、そう……なのかなぁ?」
曖昧に首を傾げ、ツカサこと青菜知(あおなつかさ)はお茶を濁した。
数ヶ月前。
「えー、この用紙にキミたちの願いごとを書いてください」
「……?」
沈黙——の二秒間。
「「「「「「「「「「……はぁぁああああ!?」」」」」」」」」」
「せんせー、短冊っすか? つかこれA4サイズの白紙じゃないっすか。なんか変じゃありません?」「いや、短冊はねえだろ。いま何月だと思ってんだよ」「ってゆうか書いてどうするんだしぃ〜、マ〜ジ〜で〜」「そうかわかったぞ。先公の野郎ぉ他人の醜い欲を眺めて『ああ、こんな汚らわしいガキどもと比べれば私はなんと清楚なことか……』とかなんとか思う気だ! そうに違いない!」「……なあ、先生めっちゃ何か言いたげなんだけど……」「あの目は数多の戦を勝ち抜いてきた侍の眼だ」「お前こそどんな眼力持ってんねん!」「つうか、いつも勉強勉強言ってるセンコーが願い事って……」「なんかヤケでも起こしたかな……?」「あ! そういえばおれ昨日、掃除当番サボったから……それで……」「田中(たなか)くんはいつも頑張ってるし大丈夫よ……それに比べ私はいつもカナちゃんの腰巾着でなんもできなくて……」「……みんなごめん。オレ委員長なんかやってるけど、家では親父の目ぇ盗んで酒飲んだことあるんだ、すまん」「柿村(かきむら)……お前……」「……ZZzz……」「寝るな序烏(じょう)、立つんだ、立て! ジョぉぉぅウッ!!」
※長ったらしいので省略して結構です。
……。
——こーゆーやつって何を楽しみに生きてんのかなあ……
わけのわからない話が長々と続く中、ツカサは呑気に人間観察をしていた。
担任教師の木野が「願いごとを書け」と言ったことには些か訝しいものだが、書いたところでどうもなるまいとツカサは適当に自分の欲しいもの正直に書いた。自分でもシュールなものだと思う。タ○コプターの方がまだピンとくるものだ。
————百億円。
それは一生遊んで暮らせるほどの金額なのだろうか。
何不自由なく笑っていられるほどの量だろうか。
こんなことを書く自分は、馬鹿だろうか。
しばらくして、クラスメイトも変な話をするのを止め、皆真面目に「願いごと」をA4サイズの白紙に綴っていた。
そしてHR(ホームルーム)が終わる頃にはそれが集め終わっていた。ツカサは結局その紙がなんの役割を果たすのはわからずに——そして数ヶ月が過ぎた。
そして、あのとき書いた「願いごと」の意味を知ったのはつい最近のことである。
「でもさあ、嘘臭くね? 願いごと叶えてくれるなんてさ。大人はなんでも金で叶うって思ってるとこがやだな、うん。お前もそう思うだろ? ツカサ」
——いや、僕の願いごとは金で叶うものだから……ってゆうかむしろ金だから。
「……まあ、そう……なのかなぁ?」
「また曖昧な」
「あ、そうだ!? 僕今日、校長室寄らなきゃいけなかったんだ!? ごめんキタガワ、先帰ってて」
「ん、ああ、別にいいが……」
「……な、何?」
ジト目でクラスメイトが見つめてくる。
——いったい何?
「いや、なんでもない。早よ行け」
「……うん、じゃあな」
「おう」
別れの挨拶はかっこよく——
——あっかんベー。
- Re: だめ★たぶん 〜 未来では【特殊能力乱用】が流行ってます! ( No.4 )
- 日時: 2010/07/18 22:45
- 名前: 昏閭 ◆.hEDlZNDNA (ID: cRxReSbI)
別れの挨拶はかっこよくあっかんべーってwww
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