ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 僕等の捻じ曲がった恋の話
- 日時: 2010/07/19 11:46
- 名前: 琥射 (ID: IWyQKWFG)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=IUAdrGKW-94
〜始めに〜
*あらすじ
・舞台は、今から20年後の未来都市『アリエール』
そんな『アリエール』に住む学生達の捻じ曲がった
恋の話
*登場人物
・笹間 玲 ササマ レイ ♂
・木下 剛 キノシタ ゴウ♂
・真之内 萌葱 マノウチ モエギ♀
・淺倉 龍吾 アサクラ リュウゴ♂
・アラン ♀(本名不明)
・保坂 九里 ホサカ クリ♂
その他
・李鎖弥集団 リサヤシュウダン
・阿修羅族 アシュラゾク
*ちなみに
OP
Ali Project 『阿修羅姫』
EP
Owl City 『On The Wing 』
(EPは上記のフレンドコード参照)
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- Re: ″ 1章—僕等がまだガキだった頃 ( No.1 )
- 日時: 2010/07/19 11:37
- 名前: 琥射 (ID: IWyQKWFG)
「す・・・っ、好きです!付き合って下さい!」
「さ・・・笹間くん?」
「・・・いきなり、そんな事言われても・・」
「お願いします!」
「・・・・・・」
「・・・・」
じいぃ...
「う゛・・・・そんな目で見られても困るよ・・」
「・・・」
「・・・・」
「ボソ)・・・・ぃぃょ」
「え?」
「カァ)付き合っても・・・いいよ」
「よ・・・・・・・っ、」
「「よっしゃーーーーーーッ!!!!!!」」
僕等がまだガキだった頃。
中3の冬のことだった———。
- Re: ″ 1章—僕等がまだガキだった頃 ( No.2 )
- 日時: 2010/07/22 10:02
- 名前: 琥射 (ID: IWyQKWFG)
『オイ、あれ見ろよ!』
『ラッブラブぅ〜』
『手繋いでるよ!?私達の玲様がぁ・・っ!』
『いやぁぁああああああッ』
『誰よあの女ぁ・・・』
『俺達の萌葱ちゃんがぁ・・・っ』
「・・・・」
「気にすんな。俺達には関係ない」
「ニコ)笹間くん・・・ありがと」
「それほどじゃないよ」
「はぁ・・・さてと、帰るか」
「玲、一緒に帰ろうぜ」
「剛。ああ、そうだな」
真之内は委員会で、今日は一緒に帰れないって言って
たしな。
それから少しして、俺達が階段を降りている時・・・
『校長先生・・・本当なんですか!?』
「え?」
「今の・・・藏っちの声・・だよな?」
藏っちは、俺等の担任だ。
『笹間君が、李鎖弥集団に入る、って!』
「え・・・?」
『本人にはまだ、言ってないけどな』
『何故ですか!?』
『あの集団たっての希望でね。逆らったらこの学校、
潰されるらしい』
『そんな・・・っ』
『仕方ないだろう?それに、たった一人いなくなった
ところで何が変わると言うんだ?』
『でも・・・っ、あの集団に入れば、闇の超能力を頭
にインプットされるとか・・・』
『もう、いいだろう。私は行くよ』
『こっ、校長先生っ!』
「・・・・・・・」
「玲・・・」
俺の人生を・・・校長に決められる?
・・・・ざけんな。冗談じゃない。
決められてたまるか。
「・・・ざけんじゃねェよ!!!」
くっそッ!あんな集団なんか・・・ッ
「挫玖弥様、本当にあんなガキで良いのですか?」
「ああ。ああいう奴ほど裏切られる程強くなる」
「・・・そうですか」
「フハハハハハッ!!早く来い、《REI》!」
- Re: ″ 1章—僕等がまだガキだった頃 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/22 15:14
- 名前: 琥射 (ID: IWyQKWFG)
「笹間 玲。あなたを迎えに来ました」
「・・・誰だよ、お前」
「私は、李鎖弥集団のボス、挫玖弥様の秘書・富永
永智(とみながえいち)です」
「・・・」
「さあ、車にお乗り下さい」
「く・・・・っ」
だっ
「ボソッ)・・・逃げたか」
「追いなさい!」
くそ・・・っ!捕まってたまるかよ!!!!
「俺は・・逃げ切って、自分で自分の幸せを掴み取る
んだ!!!」
「さっ、笹間くん?」
「真之内!?」
「どうしたの・・っ、こんな所で・・っ」
「ちょっと・・・逃げてて・・」
「誰から?」
「・・・・・」
ぎゅっ
俺は真之内を抱きしめる。
「きゃぁっ!?」
「ごめん、ちょっとだけ、こうしててもいいか?」
「?う・・・うん」
『いたぞ!!』
「げ・・っ、もう来たかッ」
「え・・っ」
「じゃあな、真之内!」
「ちょっ・・待っ・・笹間くん!?」
くそ・・っ、どうにかして追い払わないと・・・・ッ
「あっちだ!」
「チッ・・・バレるか・・・」
ここまでなのか?俺。
・・・・いや、まだ終わってない。
現に俺はまだ捕まっていない!
「俺は・・・っ、絶対、頭改造させねェ!」
その時、
バンッ
一筋の黒い何かが俺を襲って来た。
「うわぁあああ!!!!」
ここまでか。
意識が朦朧とする中で、俺はそう思った。
必死に思考回路を張り巡らせる、が意識がとぶ。
「俺・・・ここまでなんだな・・」
終わった、と言って過言ではないのだろう。
何せ、次に目が覚めた時の俺は、『俺』じゃない。
頭に変なモンをインプットされ、洗脳され・・・
考えたくもない。
・・・もう、真之内には会えないのだろう。
会ったとしても、その時はお互い敵同士。
・・・そして、能力を持つ俺が勝利し・・
真之内が負けて、死ぬ。
脾肉だ。
そんなの、人間の生き方か?違う。
俺は絶対そうはならない。
早く目を覚まして、逃げないと・・・
逃げないと・・・・・・・・・
《オ前ハモウ逃ゲラレナイ》
・・・誰だ・・・
《オ前ハ今、20時37分ヲモッテ人格ガ変ワッタ》
・・嘘・・・・だ。
《ソレナラ、今スグイツモノオ前ヲ思イ出シテミロ》
いつもの・・・俺?
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・。
いつもの俺って・・・何だ?
俺・・・誰だ。
俺って何だ。
ああ、一つだけ今分かったぞ。
俺は・・・
「李鎖弥集団№113だ」
「やっと、目が覚めたか」
「・・・誰だ」
「私は挫玖弥だ」
「・・・し、失礼しました」
「いやいや。君が何も、自分の番号以外分からないの
は分かっている」
「・・・まあ、あと5日程すれば、記憶が蘇るがな」
「そうなんですか」
「期待しているよ、REI君」
「REI?」
「君のコードネームだ」
「そうですか」
バタン
「俺の・・・コードネーム・・・・」
俺の事を教えてくれた。
何も知らない俺に・・・
あの人こそが真のボスだ・・っ
俺はあの人に従おう!!
「フッ・・・洗脳されて、何も覚えていない奴は、自分
の事を少し教えてもらっただけで、そいつを信じる」
「哀れだなァ・・・笹間 玲。憎き笹間の息子!」
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