ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- LEVELTIER
- 日時: 2010/07/20 23:49
- 名前: レイミ ◆62irAL7p/Y (ID: LpcnUUvD)
クリックTHANK☆YOU!!レイミです!!
シリアス・ダーク系は初めてです!(←暗くならないかも・・・)
でも、グロっぽくなる事を目標に頑張ります!!
良ければ足跡のこしてってください★☆
宜しくお願いしま〜す(^o^ノノ
+◇登場人物◇+
*ネロ・ヴィッジ
*ゲイル・デウォン
*イリオ・ティスレーヴ
*ギヴィン・アレメリア・パレンバーグ
※現在の主な登場人物です。
+◇CHAPTER◇+
Ⅰ 星脈狂変<セイミャクキョウヘン>
◇>>1 >>2 >>3
+◇PROLOGUE◇+
消える・・・消えてゆく———————。
「いい、絶対に振り返ってはだめよ!」
命の流れが狂いだす・・・・・・。
「なぜ・・・どうして—————————!!?」
運命の歯車が動き出す・・・・・・。
「いいから早くッ!!!」
真実が・・・己を闇へと誘い込む・・・・・・。
「死ね・・・力なきものよ——————————」
これは、とある世界の物語——————————。
Page:1
- Re: LEVELTIER ( No.1 )
- 日時: 2010/07/20 22:42
- 名前: レイミ ◆ikPmItD7Os (ID: LpcnUUvD)
+◇星脈狂変◇+
命の流れ・・・<ライフストリーム>が狂っている。
自分の身体でその<変化>を感じる事が出来たのは、つい最近の事だった。
——————————<ライフストリーム>
それはこの世界に流れる、星の命の流れの事である。
最近の研究でわかった事は、<ライフストリーム>と人の身体に何らかの関係があると言う事である。
それ以外は未だに何もわかっていない。
そもそも研究する事自体難しく、<ライフストリーム>に近づきすぎて死んでしまったという事例もある。
その為、最近では<ライフストリーム>について研究する者も急激に減ってしまっている。
そして、死んでしまったその原因は過去の<ライフストリーム>の狂いにあった。
今から約5年前。
この国—————ディスイスカ王国より東に位置するディエノ山地の中心でそれは起こった。
『それ』とは、<ライフストリーム>が最も地表近くを流れる星脈・エーラの地での爆破実験の事である。
帝国・レメリアが、クノーラ大陸への侵攻を目的として行った事であった。
俺の目の前で・・・母さんが死んだ日でもあった———————————。
- Re: LEVELTIER ( No.2 )
- 日時: 2010/07/20 23:18
- 名前: レイミ ◆ikPmItD7Os (ID: LpcnUUvD)
◇五年前◇
星脈エーラでは、レメリア帝国の軍隊が破壊兵器<ルーイン>の設置をしていた。
クノーラ大陸の国々に、レメリア帝国脅威を自ら知らしめるためのものだった。
この時、誰もあんな大惨事になるとは思っていなかったからである。
そして今、ここに敵国であるディスイスカの精鋭数名が送り込まれている事も知らない。
この当時のレメリア帝国は、その程度の国だった。
その精鋭の中には、レキとレヴァの友達もいた。
名はネロ・ヴィッジ。
クノーラでは、名の知れた腕利きだった。
「ネロ。隊長らしき女を見つけたぞ」
ネロのそばに来て話す男———————ゲイル・デウォン。
彼もレメリア帝国の行動監視の為に送り込まれた精鋭の一人であった。
「そうか・・・・・・。で・・・どいつがそうなんだ?」
ネロがそう言うと、ゲイルはそれらしき女の方を指差す。
ゲイルの指差す方には、そこらの兵とは違う、丈夫そうな高貴な人間が着るような服を纏った騎士がいた。
「あいつか」
ネロが言うと、レメリアのとある兵の声が響き渡って聞こえた。
「<ルーイン>の設置が完了しました!!」
(いよいよだな)
ネロはそれを聞きながら思う。
表情は口に少し笑みを浮かべただけで、目は真剣そのものだった。
「あの隊長の名は、イリオ・ティスレーヴ。剣舞の達人っていう噂があった気がするな」
「お前は相変わらず噂好きだな」
「ははっ。別に良いだろう?こういう情報が普通に入ってくるんだ。捨てたもんじゃねェだろう?」
「ははは・・・お前って奴は——————————」
ネロが呆れながらもレメリアの様子を見ていると、新たな動きが見られた。
なんとそこに、レメリア帝国の皇帝が現れたのである。
「イリオ。<ルーイン>はどうなった」
「ギヴィン陛下。<ルーイン>の設置は完了、いつでも爆破可能です」
イリオはそう言うと、1つの石を取り出した。
見るからに、人工的に作られた石なのだろう。
あの石に魔力を送り込むだけで、爆破のスイッチが入る仕掛けになっているように見えた。
「では早速、爆破をしてみようではないか」
「そうですね。では、少し離れてからしましょう。でないと、こちら側に危害が及びますので」
イリオの言葉に頷きギヴィンは下がる。
そして、何のためらいもなく、魔力を送り込んだ。
するとその瞬間、<ルーイン>は大爆発を起こした。
そして——————————始まった。
これは、悲しい記憶達。
ネロもゲイルも、それに巻き込まれた。
- Re: LEVELTIER ( No.3 )
- 日時: 2010/07/20 23:47
- 名前: レイミ ◆ikPmItD7Os (ID: LpcnUUvD)
爆発が起きた直後、穴のあいた星脈(ライフストリームが流れている所)から、光が次々に流れ出てきた。
「うわぁ・・・こりゃあスゲェもん見ちまったなぁ」
ゲイルがあごひげをいじりながら言う。
すると次の瞬間、ゲイルの身体を光が貫いた。
「!!?」
「ゲイル!!?」
ネロが慌ててかけよる。
しかし、ゲイルはそんなネロにこう言った。
「逃げろ。———魂は狂わせたものを許さない。・・・世界が終わる前に、ディスイスカへ————————」
ゲイルはそう言うといきたえた。
ネロはゲイルが腕にはめていたブレスレットをはずし、自分の手首にはめる。
「これ・・・。お前の妹が作った奴だって言ってたよな?俺、お前の分まで頑張るって約束する。かりてくぜ」
ネロはそう言うと、星脈エーラの出口へと走った。
エーラ内部にはギヴィンの不気味な笑い声とイリオの叫び声だけが主に響き渡り、光は命を次々に滅ぼしていった。
ネロはそんな事を考えず、ただひたすら出口に向かって走る事だけを考えていた。
そうしなければ、自分が死んでしまうと感づいていたからである。
ネロはしばらく走りつづけ、エーラを出た瞬間に立ち止まった。
「やっと出られた!!」
そう思った瞬間だった。
身体に今までにかんじたことの無い痛みが走る。
腹部が・・・熱い——————————!!?
ネロは、恐る恐る自分の腹部の方を見る。
———————————————血———————
血が流れる——————————流れている。
「そん・・・な・・・・・・」
ネロはその場に崩れた。
<ライフストリーム>は清き命の流れ。
しかし、ギヴィンを貫いた<ライフストリーム>は淀みと化する。
これすなわち、混沌なり。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。