ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 人間事典
- 日時: 2010/07/21 21:30
- 名前: mt ◆817kN1phPw (ID: 8I/v6BBu)
はじめまして、mt(メッゾ・フォルテ)です。
クリック誠に感謝しますm(_ _)m
改めまして、こんばんは。
これは小説だけど小説じゃない…というか、
まぁとりあえず何かと変わった小説になると思います。
俺が変人だからか小説の内容まで影響が…(苦笑)
後、ジャンルが様々な為ここに合った小説じゃないかもしれません。
でも暗い話はいくつか出てくると思いますので…どうか目を瞑ってください(
題名も変ですよね、自覚はしてます。でも思いつかなくてこういった結果に…((黙
変人が書く小説でよければ見てやってください((
登場人物
・【名前】緒賀 慎史/オガ シンジ
【性別】男
【年齢】15歳
【性格】典型的な中学3年生で極々普通な性格
カリスマ性を持ち合わせている
物怖じしない、気さくな奴
【容姿】黒髪で短髪(襟にかかる程度)
背は高めで
【備考】本当普通の人です。
中学生が持つ価値観とか心境を、
皆さんに共感していただけるような人間というのが彼です
家族構成は両親、姉、自分、弟と極々普通です
本当凡人というか普通というか…
・【名前】椎名 夏樹/シイナ ナツキ
【性別】女
【年齢】14歳
【性格】大人しい文学少女
趣味は人間観察と読書
人見知りだけど優しい
【容姿】少し茶髪でショートヘアー
紅い眼鏡をかけていて知的
【備考】常にシャーペンと分厚い本を持っている
何かこういうキャラがいたら楽しいかなと思い考えたのが彼女
突っ込みは得意分野らしいが、それは心の中で言う事が多い
うん、まぁ普通とはズレてるかな…
・【名前】新藤 智哉/シンドウ トモヤ
【性別】男
【年齢】15歳
【性格】楽天家で大阪人だが、突っ込みは苦手
何かとずる賢く、言いわけが得意
【容姿】焦げ茶色の髪で背は標準
瞳は若干茶色
【備考】大阪弁で笑い好きだがボケ担当
関西人だからって突っ込みが得意な訳じゃない!
…という俺の叫びを彼に凝縮しました。すいません
でも確かにお笑いは好きっス、しゃべくりとか本当ハマるよ(何
いつの間にかキャラが更新されてるかも
前書き
人間ってのは、様々な個性や性格があって面白い。
だけど何処か単純で若干複雑だったりする。
…知り合いやクラスに一・二人くらいいるんじゃないだろうか?
今から紹介する、“変な奴”とか。
———まぁとにかく、ちょっとした日常と人間を紹介するとしましょう。
こんな奴、いるんじゃないか?
もしくは、自分がそうだったりてね。
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- Re: 人間事典 ( No.1 )
- 日時: 2010/07/23 06:22
- 名前: mt ◆817kN1phPw (ID: 8I/v6BBu)
『ギリギリの賭け①』
クソ、どうすればいいんだよ…
そう言う俺の額に、汗が伝う。
…この状況を打開するには、あの方法しかないと言えばそうなる。
———賭けに出てみるか
心の中で呟いた俺は、決意したかのように心の中でそう呟いた。
もしかすると、自分が危険な目に曝されるかもしれないと言うのに。
*
窓側の一番前の席。
ここはある意味先生の死角だったりする。
特に、挙手じゃなくて…人を適当に指定していく先生ならまさにベストだ。
ただ欠点を言えば、夏に近づくにつれて日差しが熱いのなんのって。
…そんなどうでもいい事に1年から気付いていた俺は、
余裕の無い苦の笑みを浮かべていた。
目の前にあるのは、まだ終わっていない数学の宿題のページ。
ざっと見れば、そのページの殆どが『例題○○』とか『問○』とか『練習問題』とかが計20問…
そして側にあるノートには、まだ『例題1』としかつづられていなかった。
「宿題多すぎだろ…、先生の頭おかしいんじゃねぇの…」
何の罪もない先生の愚痴をこぼしながら、俺は眉に皺を寄せ『問1』と睨み合っていた。
「——3Ⅹ2+5Ⅹ+1=0…?解の公式使ってⅩ=…あれ?√b2…+か−どっちだっけ?…」
図形の問題が得意な俺にとって、関数やら連立方程式…方程式等は超が付くほど苦手だ。
嗚呼、数学考えた奴死んでくれ…
明らかな努力不足な自分を棚に上げつつ、俺はついに机に突っ伏した。
「おーい、大丈夫か慎史ー?」
と、そこへ友人が一人、
大胆にも後ろから抱きついてきた。
「うぉあっ!?——止めろ気持ち悪い、男がくっ付くな!」
…まぁ言うまでもなく男なのだが。
「何、2次方程式?そこ宿題んとこやん。まだやってなかったん?遅っ!」
「…え、何、智哉全部やったの?」
俺は少し期待の意味を込め彼、智哉にそうい言う。
「見せへんで」
と、そこで俺の思惑は、いとも簡単に崩れた。
「大体なぁー、2次方程式って‘Ⅹ=〜’の形になんねんから移行したら簡単やん。
んで後は解いていけば勝手に答え出るしー…」
…説教受けてる気分。何か悔しい。
なので俺は大げさに耳をふさいで、
「———…大体数学できなくても死なねぇし」
と反論してみた。
だが、それを聞いた智哉は冷たい目線を俺に浴びせつつ、
「やめとき、ソレ馬鹿丸出しのセリフやから」
と、溜息をつきながら言った。
——グサッ
緒賀 慎史は精神的ダメージを100負った。
「———お前元々頭いいから言えるんだろ!」
俺は心にダメージを負いつつ、やり投げにそう言った。
「アホォ、元々の頭は皆一緒や。努力の差やし」
「————もういい、俺が悪かった」
しかし、また反論を受けた俺は、自ら反論するのをやめ、
再びシャーペンを手に取った。そして、智哉に一言。
「こんな問題くらい、お前に聞かなくても分る…!」
突き放す言い方だが、こうでもしないと何故か敗北感を感じるので、
智哉にはそう言ってやった。
「…まぁ、頑張れやー」と、智哉は俺に言葉を聞くと、
そう言って自分の席に戻って行った。
…よし、やってやるか…!
俺は改めて気合いを入れ直す。
…だが、その時——
キ—ンコ—ンカ—ンコ——ン————…
「…はい、授業始めます」
チャイムと共に社会担当の先生が教室に入ってきた。
「オイィィ!!空気読めよテメェェェェェエ!!!」
俺は———心の中で叫んだ。
と、その時また俺は気付く。
…この次の授業、数学…だったよな!?
宿題提出じゃねぇかよ!!
…俺はぶっちゃけ終わった、と思った。
『———もういっその事、数学の授業休もっかな…頭痛とか言って…』
そ、もう完全に諦めモードに入った俺は頭の中で作戦を練った。
『あー…でも勘付かれそうだからワザと頭ぶつけるとか…
…痛そうだからそれは止めよう。
じゃあ、カーテン開けといてワザと体に熱もたせて微熱を装うか…』
————よし、これでいこう。
俺はナイスアイディア、とカーテンを開けたが、
クラスの奴に「熱い」とか「眩しいから閉めて」と言われ、
俺はあっさりその作戦を妥協してしまった。
『じゃあ…どうしようか。このままじゃ宿題提出遅れになってしまう…』
数学は、その提出日に休んでいたら——提出物遅れも無効化される。
まぁ次の日の朝早くに出しに行かなくてはならないのだけど。
…だが、来ているくせ宿題を提出しなかったら、関心意欲がまずい事になる。
受験生の俺にとって、それはキツい。
ああ…どの道終わらさねェと。
俺は肩を落としながら、ポツリと心そ中でそう呟いた。
…ん、“終わらす”…?
そこで再び、俺の中である思惑が浮かんだ。
……“今の時間に、数学やっちまえばいいじゃん”
そうだ、今の社会のこの1時間を使えば、数学は確実に終わる。
俺は口の端を少し釣り上げ笑った。
『…いける、これなら宿題終わるぞ…!!』
だが…社会の時間で数学の宿題をしていると社会の先生に見つかれば、
今度は社会の関心意欲が下がってしまう。
しかも、その事を数学の先生に言われてしまえば…数学まで下がってしまう。
——ある意味賭けだ。
①社会のこの時間に社会の先生に見つからず数学の宿題を終わらせて、数学の宿題を提出。成績は両方下がらない。
…だが、それにはリスクを伴う。
②社会の先生にその事バレると、連鎖的に数学の成績も、提出物を出したとしても下がってしまう。
③———このまま宿題を忘れたという事にしてしまえば、社会は下がらずに済む。
が、数学の成績は確実に下がる。
じゃあどうする?そりゃあ一番いいのは①だが…
…だが、①は二科目成績が下がるかもしれないという大きすぎるリスクを伴う。
じゃあ③が安全か?けど、それじゃあ数学が下がってしまう…!
…どうする、俺。
クソ、どうすればいいんだよ…
カーテン越しでも若干当たる日光のせいで、俺の額に汗が伝った。
…でも、成績が下がるのはキツい…。
内心点は、一学期のも二学期にくり上がるから…一学期もかなり重要だ。
なら…仕方ない。道は一つだ。
————賭けに出てみるか、
今から俺は…数学の宿題をする。
俺は決意した。
時計を見ると、社会はあと38分残っている。
まだまだ時間には余裕がある。
じゃあ尚さらするしかない。
…よし、先生が黒板に字を書くためこっちに背を向けた瞬間が———スタートだ。
※②に続く
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