ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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X. カ ゲ ア ト . 
日時: 2010/07/23 15:00
名前: X.みゆう ◆rWjWjKvbAs (ID: IPa3Cr.F)


X. はじめまして!
 ‘みゆう’といいます。
 シリアス・ダークらしく微怖にしていければと思っています。
 

X. 

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Re: X. カ ゲ ア ト .  ( No.1 )
日時: 2010/07/23 15:29
名前: X.みゆう ◆rWjWjKvbAs (ID: IPa3Cr.F)

X. プロローグ


 ...で、またなの。
本当にあるはずのない場所に影があって……。
なんか不気味なの。
昨日は車でお母さんと買い物に行ってた時の帰りなんだ。
あの二丁目の裏の道通ってたの。
人通りが少なかったから歩行者がいなかったの。
だから、人の影はないはず……なのに。

人の影が……あったの。

私、本当に怖かった。
またあの夢?それより現実?って。
最近こんな事件が起こってから、眠れなくなって。
どうすればいいと思う?
……お母さんに相談もしたの。
お父さんにも勿論。
解決なんてできないよお、
本当に私怖いのっ。

——
———

このお話は、一人の少女の物語。
あるはずのない場所に影。
少女はそれに悩まされているのです。

  ※一応書いておきますが、この物語は勿論フィクションです

Re: X. カ ゲ ア ト .  ( No.2 )
日時: 2010/07/24 10:09
名前: X.みゆう ◆rWjWjKvbAs (ID: IPa3Cr.F)

X.

 私は壊れた人間だ。悪を呼ぶ悪人なんだ。
——そんな事を思った事がある。

最近、不気味なのだ。
あるはずのない場所に影が見えるのだ。
最初は目の錯覚だと思っていたのに、頻繁に続く。
母や父、友達にも相談した。
受け入れてくれるものの、解決はできない。
それどころか最近、エスカレートしているのだ。
一日に三回程見える事もある。

「……海未、——海未?」

どこからか聞こえてくる私の名。
この声は……、そう。架波だ。

私が目を開けるとそこには架波の顔。
架波は心配をしているのか。顔を見ればわかる。
私は椅子に座って机に伏せて寝てたんだ。

「……か、なみ?」

私が小さい声でそう、架波に言うと架波は笑窪をつくり、とびっきりの笑顔を私に向けた。

ここは……、私の教室だ。
そして、今は……、放課後なのね。

「あっ、起きたんだね。めっちゃ海未寝てたから心配したんだよおお」

私の後ろに元気な美枝。
……架波も美枝も私を心配してくれたんだ。

この心配であの事件もふっとんでくれたらな。


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