ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 守護者と少女と絶望と
- 日時: 2010/08/09 10:26
- 名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)
●ごあいさつ●
月兎といいます♪
「死体愛好者と正しい死に方」
を主に執筆しております。まだ途中ですが…
他の作品は一度更新を止めさせていただきます。
すいません…新作もおねがいします!
●ルール・注意●
・悪口(中傷)セクハラなどはご遠慮下さい!
・チェーンメールもお止めください!
・更新遅いです><
・アドバイスや感想お願いします><
・オリ募集もします!
●あらすじ●
「つまらない、なにもかも」少女は【非日常】を夢見る。
そんな少女が憧れた【日常】は絶望的で残酷だけれどどこか温かい…
【非日常】を作り上げた少女と【役】に縛られる守護者達の物語。
●月兎の一言●
【なんか意味分かんなくなってますね、、、すいません本当に!!】
—主な登場人物紹介— ○=女 ●=男 ★=特別
○廻夢 荊 —メグリユメ イバラ—
・紅と金のオッドアイが特徴の少女。
二重人格者(?)で狂っている(病んでいる)
過去に傷を負っていてトラウマが多い、非日常に憧れをもっており紅の創る世界が愛おしい。
二つ目の人格が壊れておりとにかく自虐的。
●響音 灰李 —キョウオン カイリ—
・守護者
紅の創った世界で(カイリ)と呼ばれている架空の存在であった。
いつも敬語口調で怒ることなくいつも笑っている、そんな青年。
荊の守護者でよき理解者でもある。
★丑宮 紅 —ウシノミヤ クレナイ—
・荊の第二人格、荊は(イバラ)と呼んでいた。
狂っていて愛に歪んだ感情を持っている。
愛するものは自分の宝物と存在しないものだけで、彼女がどんな存在でどうして生まれたのかは謎。
彼女は存在しないものとしてカイリもとい灰李に好意を抱いている様子。
—まとめ目次—
>>5 プロローグ —愛、哀、逢—
—目次—
<第一章>守護者と少女と日常と
>>6 第一話「つまんない」
>>7 第二話「ああああああああああああ」
>>10 第三話「誰?」
—お客様—
・神無月様 ・アキラ様
- Re: 守護者と少女と絶望と ( No.3 )
- 日時: 2010/07/29 07:40
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
新作ですねッ(*^^)v
楽しみです! チェックさせてもらいますぜっ!
- Re: 守護者と少女と絶望と ( No.4 )
- 日時: 2010/07/29 19:01
- 名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)
アキラ様>>
わぁ、きて下さったのですね><
嬉しいです!ありがとうございます♪
要チェッkwww((
- Re: 守護者と少女と絶望と ( No.5 )
- 日時: 2010/08/02 20:29
- 名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)
—愛、哀、逢—
つまらない、つまらない、つまらない、つまらない、
少女はいつも口にしている、
『つまらない』と、
そんな少女が創り上げたのは自分を満足させる、
『非日常』という名の『世界』
私は誰からも愛されなかった、
愛しもしなかった、
でも愛を感じたい、
愛してほしいの、
守ってほしい、
もうあんな地獄は味わいたくない、
私を傷つけないで、
心の奥から愛してほしいの、
少女は叫ぶ、
誰にも聞こえないけれど、
喉が裂けるほどに叫んでるのに、
誰も気付いてくれない、
抱きしめて、、、
- Re: 守護者と少女と絶望と ( No.6 )
- 日時: 2010/08/06 15:01
- 名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)
第一話 「つまんない」
「つまんない」
少女はその言葉を今日もまた繰り返した。
いない誰かを罵るように、冒涜するように、心底嫌悪な顔で吐き捨てる。
「あああああああ、やることない、することない、何もない、私は無い、誰も無い」
呪文のようにいくつもの言葉の羅列を並べ、その少女—廻夢 荊—は苛立たしそうに隣に置いてあった片目のボタンが外れたクマの人形を思い切りドアに叩きつけた。
ドスっと人形が落ち、荊のいる部屋もしくは家が静寂に包まれる。
「貴方もそう思わない?ええ、そうよ、つまらないの何もかもが、世界が、自分が…ね。」
またいない誰かに語りかける荊。
精神異常者だと誰もが眼を疑うだろうこの光景、後に彼女は本当に現実を創り上げてしまうのだから。
「あぁ、貴方はいいわねカイリ。いつでも笑ってて、そんなにこの世界は楽しい?」
荊の周りではもうすでに違う空間が広がっている。
何もかもに失望し、意味をなさなくなり『つまらない』を言い続けた荊という少女は何の力が合ったか、いやそんな非現実なことは言わないが…何が合ったか突然想像上の相手と話しだす。
不気味—
この言葉に限るだろう、普段の彼女は普通の女子高生でいつも笑っているようなそんな少女なのである。
いや、そう演じているのだ。
彼女の部屋は何の飾りもない女子高生の部屋とは思えないほどに殺風景である。
それも彼女には人形のいっぱいなメルヘンチックな部屋に脳内で変換され、眼に映るものは現実とは違って見えた。
彼女自体がもはやこの世界を生きる『現実』世界を生きる、『日常』を暮らすものではないかのような—
「、、、つまらない、もう学校には行かない。だっていっても意味はないもの。なんで私があんな所へ行って必要でもないことを無駄に頭へ入れ込んで、ストレスを作らなければいけないの?」
突然話を変えてペラペラと語りだす。
彼女の目の前にはカイリという想像上の人物が相槌でもうちながら聞いていてくれてるのだろうか。
「無駄が多いのよ此の世は、まぁあの世なんかいったことないから何とも言えないけれど一つだけ言えるのはやっぱり此の世はつまらないということよ」
結局つまらないということでおさまって、またこのお話は途中で終わった。
その後すぐに荊は言うのだったが
「そうね、そうよ、あの世ってどうなのかしら?つまらなくないのかしら?ああ気になる、あの世が愛おしい!死が待ち遠しい!!…待ってる暇は無いわ、死んでみましょう、私はあの世を愛してるから」
恐ろしいことを夢見る少女のように眼を輝かせながら、手を大きく広げながら自分に言い聞かせ机の中からおもむろにナイフを取り出すと愛おしそうに胸元に引き寄せる。
「愛してる、愛してる、愛してる、私が愛せるのは私の宝物と存在しないものだけ!!なんて美しいの、脆いところも美しい」
満面の笑みで言いだすかと思いきや冷酷な瞳で今度は物騒なことを、人間の冒涜を始める。
自分も確かに人間なのに—
「それなのに人間は美しくない、脆いのに、愛せない、私は人間は絶対に愛せない、でも愛してほしいわ!私は愛を感じていなければいけないの、ああ…誰かもっと私を壊して!狂わして!愛してよ!!」
- Re: 守護者と少女と絶望と ( No.7 )
- 日時: 2010/08/06 15:00
- 名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)
第二話「あああああああああああ」
「あああああああああああ」
彼女は何の躊躇いもなくナイフを手首に近付けた。
「どこを切る?美しい死にかたで無いといけない!」
ナイフを机に何度も刺し自虐的に笑いながら言葉を発した。
今までとは違う言葉で—
「死にたくないのかもしれない」
全く行動とは違う言葉で声のトーンも低くなり違う人間のように一言。
だがすぐに自虐的な笑いは無表情へと変化していった。
「さぁ、そろそろ死にましょ、死んでみましょ」
どれが本当の彼女なのか全くわからない。
話し方はどれもが荊という女ではないように、コロコロと変わりやはり不気味としか言いようがない。
ナイフが手首に食いこみどんどん手首の色が変わっていく。
そのときだった—
『やめてください、だめです』
…と一人の青年の声が聞こえた。
「え、、、」
荊は、いや荊の姿をした誰だかわからない感情は驚いたようにナイフを見た。
「なんで、今は違うのに、今は`私`なのに」
呟くと先程までナイフであったそのものは鏡となって彼女の手に握られていた。
「カイリ、カイリ?」
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