ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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——未定。
日時: 2010/08/01 20:13
名前: 愛鈴朱*姫 ◆KCLjvy.5j. (ID: w62UqG.W)
参照: 『ありす』でも『ひめ』でも好きなようによんでやってっ!!

    すべてはただ真っ白に。

  すべてはただ永遠(ひたすら)に。



はじめまして、おはこんにちばんわヘ(゜∀゜*)ノ
題名未定で始まるストーリー予測不可能、長編のシリアス小説でございます。

更新のろいです。パソコン重いです。
なにより、小説へやくそです。
それでもいいならそのまま下へお進みください。

♪テーマそんぐ♪
⇒「モザイクロール」GUMI

@お客様@



——どうぞごゆっくり・・・。

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Re: ——未定。 ( No.1 )
日時: 2010/08/01 20:20
名前: 愛鈴朱*姫 ◆KCLjvy.5j. (ID: w62UqG.W)
参照: 『ありす』でも『ひめ』でも好きなようによんでやってっ!!

キャスト_*



【主人公】
白兎 心 kokoro sirato ♀
⇒不思議ちゃんで変わった力を持っている。たまに自分のことを「しろ」や「はく」などと言う。

【まわりの人物たち】
白兎 涙 namida sirato ♀
⇒心の義姉で妹思い。おしゃれと恋愛が大好きで彼氏持ち。

見坂 流我 ruga mizaka ♂
⇒自分の名前が嫌いで「りゅうが」と偽っている。案外優しい。

壱若屋 紅成 kunara itiwakayano ♀
⇒大手企業会社の社長の娘。かなりのお金持ちで偉そう。

霧咲 藍和 ranwa kirizaki ?
⇒めったに口を利かない正体不明の人物。のちに心にとっての重大な人となる。

Re: ——未定。 ( No.2 )
日時: 2010/08/01 20:22
名前: 愛鈴朱*姫 ◆KCLjvy.5j. (ID: w62UqG.W)
参照: 『ありす』でも『ひめ』でも好きなようによんでやってっ!!

プロローグ*



母さんなんてただの愚かな失踪者。

父さんなんてその辺の心配性なのんだくれ。


「みんなであたしをバカにして・・・。」

涙が流したその涙。
あたしにはさっぱりわからない。

でも次の日の朝、目が覚めると
そこは知らない“異世界”だった・・・。


何もかも現実世界とちがう。
ある人に導かれ、彷徨うあげく変わり果て、
戻ってきた時にはもう遅い。

「さぁはじまるのよ。ここからやっと、あたしの人生が!!!」

Re: ——未定。 ( No.3 )
日時: 2010/08/01 20:39
名前: 愛鈴朱*姫 ◆KCLjvy.5j. (ID: w62UqG.W)
参照: 『ありす』でも『ひめ』でも好きなようによんでやってっ!!

01*四次元ワールド



「こっちだよ、お嬢さん。」
大きくてやけに冷たい手。
幽霊みたいに白い手をひらひらゆらしてあたしを呼ぶ。

何もかも真っ白な不思議な空間(せかい)。
まるで空を飛んでいるかのように、体がふわふわと浮く。
地面と空の区別がなく、四角いのか丸いのかもわからない。

「いたっ」

真っ白で何も見えないのに、何かにつまづいたらしい。
起き上がろうとするあたしに、その人は手を貸してくれた。

触るとひやっとして思わず「っ!」と手を離してしまった。

「すみませ・・・え?」
あやまると一緒に上を見上げると、その人はもういない。
不意に孤独で寂しくなって・・・と目が覚めた。


「また、あの時(ひ)の夢を見てしまった・・・。」
もったいなかったなとでも言うように、言葉を1つ。

吐いてみたけれどちっとも気持ちはまぎれない。
それどころか、余計に気持ち悪くなってしまった。


「ちょっと!心!!」
よごれてしまった真っ白だったパジャマと真っ白だったシーツを見て、涙はかんかんだった。

「あんたホントにどうしちゃったの!?」
涙の目はほんの少しうるんでる。


悪いのは・・・あたしじゃない。

そういう考えが部屋のあちらこちらに浮かんでいるように見える。

幻覚。

あの時からずっと自分がおかしいのはわかってる。
これは頭の中のほんの少し残った正常な部分が出した『答え』。

でもいいんだ、これで。

 ・・・・・
「しろうさぎこころ、反省してます。」
          ・・・・・
「・・・わかったよ。しろうさぎなみだ、認めました。」

小さいころ、あたしは自分の苗字の漢字を

“しろうさぎ”

と読み間違えた。

それからずっと何かあれば、こんなパターンで終わらせてゆく。


「っ!・・・」
また吐き気が襲ってきた・・・と同時に今度はイカレタ『ボク』のほうの心が起きたのである。

Re: ——未定。 ( No.4 )
日時: 2010/08/01 21:08
名前: 愛鈴朱*姫 ◆KCLjvy.5j. (ID: w62UqG.W)
参照: 『ありす』でも『ひめ』でも好きなようによんでやってっ!!

02*二重人格娘ちゃん



〜涙目線*


_あの頃に戻りたい。

何度そう思ったことか。

今の心は見てられないぐらいに苦しそう。
あの日、朝いつものようにおはようを返してくれなかった。

なんなのさ!って怒ったけどいつものように反発してこない。
どうしたの?って聞いたけどいつものように泣いて抱きつくこともしない。

ただ静かに食卓について、食パンに大好きな苺ジャムをたっぷりぬって食べるだけ。

心が朝食をすませているうちに、あたしはそっと心の部屋に入った。
何かいつもと違う、静けさ。

少し怖かった・・・。


カタ・・っと音を立てるといきなり目の前が真っ白にそまり、
急に今まで心の身におきたすべてが頭に入っていった。

あたしにとってはたったの1日だったのに、
心の夢では何年もの月日がたっていた。

まるで『浦島太郎』の話のように・・・。

あたしは心と同じ、孤独を感じ寂しさのあまり雫が頬をつたった。
心は誰かに何か邪悪な思いをうめこまれ、
『二重人格人間』になってしまったのだ。

今の自分を理解している、元(少し変わってしまったけれど)の心と、
今の自分を理解できていない、悪な心。

たまに、ぱっと意識を失ったようになり
少し顔つきが変わることがある。

どこか寂しそうだが、それを隠そうと怖いおもむきの顔。

あたしは悲しいとしか言えない。
これからどう助けるか?って。


「何勝手に人の部屋はいってんの?」

「・・・ッ!何でもない。すぐ出て行く。」
後ろをふりかえらないように、駆け足で自分の部屋のベッドに飛び込む。
でも聞こえたんだ、最後に一言。

「バカ。」

Re: ——未定。 ( No.5 )
日時: 2010/08/02 21:04
名前: 愛鈴朱*姫 ◆KCLjvy.5j. (ID: w62UqG.W)
参照: 『ありす』でも『ひめ』でも好きなようによんでやってっ!!

03*ボクという名のぽんこつ頭



何泣いてんだろ。
昔はどうでもいいとでも言うようにボクのこといじめてたくせに。

大きくなったら、お姉ちゃんそぶりみせて
心配してくる。


たまんなくウザい。

やな空気の家を抜け出そうと
着古したパーカーをはおり、うすよごれたスニーカーをはいた。

今の涙にはボクにどこに出かけるの?なんて聞くことはしないだろう。


ギギギィ・・・

さびれた古い音を立て、重たい重たいドアが開いた。
スッタカタッタカ音を立て、アスファルトを踏みしめ歩いていった。



大きな石でかこまれた通称石ころ公園。
ここは、小さいころからのお気に入りである。

そのうちの1つの石に座り、いろいろ考えてた。

—これだから、生きるのってイヤだ。
  すごく疲れるから。
 いろんな人に気を使わなきゃいけないし、
  いろんな人に気を使ってもらわなきゃいけない—

だからたまに、生きるのをやめよう。って思う時がある。
でも、どうして死なせてくれないの?

何かと邪魔がはいり、ボクはボクじゃなくなる。

気が戻ると、いつのまにか赤い“モノ”がついたナイフを手にしている。
目の前には・・・———。



と、いつのまにか眠っていたらしい。
目が覚めるともう空はオレンジ色に染まっていた。

明日からまたどんぞこの学校生活がはじまるのだ。


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