ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ま ち う け が め ん.
- 日時: 2010/08/04 19:15
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=14907
ぷろろーぐ.
貴方の待ち受け画面はなんですか?
いつの間にか待ち受けが変わっていることはありませんか?
変わっていたらそれはきっと..
死のメッセージ——…。
++
見てくださりありがとうございますノ+
投票の季節となりましたねWW
投票してもらえるように頑張りますd
*よければ参照の小説もどーぞd*
- Re: ま ち う け が め ん. ( No.1 )
- 日時: 2010/08/04 19:48
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
1
私榊さくらは、部屋でぽつりと固まっていた。
こうなってしまったのは、今から10分前の一本の電話。
++
寒い風が吹き始める夜、8時頃の事だった。
私の携帯に一本の電話。
相手は親友とも言える、‘桜宮霧衣’からであった。
「霧衣?」
「……さくら、さく、らぁ……!!」
「霧衣、どうしたの?」
「どうしよう、どうしよう!!」
霧衣はどこか落ち着きを失っていた。
いつもとは違う、何処かが違う。
「落ち着けって。どうしたの?」
「きちゃった、私にも回ってきたの!!」
「回ってきた?……何が?」
「呪いの……、待ち受け画像!!」
霧衣は息をあげ、苦しそうに叫び続ける。
呪いの待ち受け画像?
そんなもの、聞いたこともない。
「何それ、なんか怖いDVDでもみた?」
「さく、ら……さ、く……」
ブツッ。
いきなり着信がとぎれた。
耳に聞こえるのは一つの平行音のみ。
一体なんなのであろうか?
この時、とくに私は気にはしなかった。
- Re: ま ち う け が め ん. ( No.2 )
- 日時: 2010/08/04 22:20
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
2
次の日、私は家をすぐ飛び出した。
いつもより20分早く学校に来たのだ。
なんであろうとも、やはり霧衣が心配だった。
教室の扉を乱暴に開け、中に入るともう数名の人が登校していた。
その中に一人、霧衣もまじっていた。
良かった、霧衣はいつも通り学校に来ていた。
安易も束の間、とあるおかしな事に気が付いた。
いつもみんなと騒いでいる元気な霧衣が、一人でいるのだ。
しかも携帯を握りしめて。
私はおそるおそる話しかけた。
「霧衣……?」
「……私に話しかけないで……」
霧衣の方へのばした手が、霧衣の手によって振り払われる。
可笑しい。
どうして、どうしてこんなことを言い出すのか。
霧衣、一体何があったの?
- Re: ま ち う け が め ん. ( No.3 )
- 日時: 2010/08/04 22:26
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
3
霧衣はその日、何も言わずに早退をした。
理由は分からない。
それからというもの、霧衣は学校へ来なくなった。
不登校、という事となってみんなの中では解決した答え。
だが霧衣の親によると、部屋にこもり必死に携帯をいじっているらしい。
そして電話から1ヶ月後。
霧衣が、この世から姿を消した。
理由は不明のまま。
ただ一つ分かったのは、霧衣が携帯を握りしめて亡くなっていた事。
そして呪いの待ち受けと書かれた紙が傍に置いてあったこと。
謎は深まるだけだった。
- Re: ま ち う け が め ん. ( No.4 )
- 日時: 2010/08/04 22:33
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
4
可笑しい。
一体この呪いの待ち受けとはなんなのだろう?
私はその夜、パソコンを開いた。
何も考えず、呪いの待ち受けを探し出す。
何千件もの中、分かったのは手口だけであった。
待ち受けはいきなり送られてくるもの。
そして勝手に待ち受けとなり、それを変えることは不可能。
送られてきた物は、とあることを一ヶ月以内にしなければ‘死ぬ’。
私にはちんぷんかんぷんだった。
- Re: ま ち う け が め ん. ( No.5 )
- 日時: 2010/08/05 14:07
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
5
一体どんな画像なのだろう?
どんなふうに変化をするのだろう?
どうして死んでしまうのだろう?
私の中に生まれるのは好奇心だった。
見たら、死ぬ。
でもあることをすれば死なない。
……馬鹿よね、霧衣は。
あることをすれば死ななかったのに。
もし私に呪いの待ち受けがきても、死なない。
わ た し な ら と け る。
どうしよう、見たい見たい見たい。
その、噂の呪いの待ち受けを。
この掲示板は過去ログ化されています。