ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Darkness
- 日時： 2010/08/10 08:43
- 名前： 黒姫 ◆QFZBILgwM. （ID: ZvRr1aJX）
- 参照： ∩餅名д・ 黒姫 莉瑚 蝶花
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初めて見た「正夢」は
虚しく儚く切なき夢でした。
誰も望んでなんかいやしない夢。
それが今、現実になる──
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＼ Welcome ! ／
ども、黒姫と申します∩^ω^∩
相変わらず睡魔に勝てない黒姫が
最近見てしまった嫌な夢が
現実になったらどーなんのかなд・
と、かなり無責任に思い((ｗｗ
小説化されました・
何卒よろしくお願いします'ω`*b
*...
[> News
08/10 執筆開始
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- Re: Darkness ( No.1 )
- 日時： 2010/08/10 08:55
- 名前： 黒姫 ◆QFZBILgwM. （ID: ZvRr1aJX）
- 参照： ∩餅名д・ 黒姫 莉瑚 蝶花
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『 Darkness 』
＠ 仁木凌也 マサキ リョウヤ
→ 恐怖の「正夢」を見る。
＠ 篠加真妃 シノカ マキ
→ 凌也の彼女。
＠ 音葉蓮水 オトハ レンスイ
→ 凌也の心友。
＠ 三橋彩花 ミハシ アヤカ
→ 真妃の親友。
＠ 江藤皐月 エトウ サツキ
→ 学級会長。
＠ 飛鳥茉莉 アスカ マリ
→ 謎の転校生。
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- Re: Darkness ( No.2 )
- 日時： 2010/08/10 09:11
- 名前： 黒姫 ◆QFZBILgwM. （ID: ZvRr1aJX）
- 参照： ∩餅名д・ 黒姫 莉瑚 蝶花
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【 題1章 悪魔のお誘い 】
今日もクラスは平和すぎた。
いつもと変わらない、２年３組。
数学の授業中の2-3は
皆必死にノートとってる。
俺は、意識は外にあって。
授業中の窓からの景色は最高。
外で体育やってるクラスが
輝いてみえる。
あーぁ、俺らも体育やりてぇなぁ…
数学なんてな。
だるいし、めんどいし。
授業受けたってわかんないし。
でも教室の授業だっていいとこはある。
…１つだけ。
「ねぇ、凌也」
俺にしか届かないくらいの声で、
後ろから名を呼ぶヤツ。
授業中の唯一の幸せの意味。
俺の大切な大切な、真妃。
「おー、何だよ真妃?」
俺が返事すると、ニッコリ笑って
「体育やりたいなーと思って。」
と言った。
自分と同じことを考えていた真妃に
すごく親近感があった。
真妃は運動神経がいい。
そのわりには頭もいい。
ついでにめちゃ可愛い。
俺の愛おしい人。
特別な人って、人それぞれだけど
他人が何と言おうが、俺は真妃が好き。
一生愛せる自信がある。
キラキラ輝く夏の空に
俺は願いを込めた。
ずっとずっとこの幸せが
続いてくれますようにと。
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- Re: Darkness ( No.3 )
- 日時： 2010/08/11 12:56
- 名前： 黒姫 ◆QFZBILgwM. （ID: ZvRr1aJX）
- 参照： ∩餅名д・ 黒姫 莉瑚 蝶花
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やっと嫌だった数学が終わって、
昼休みになった。
俺は、蓮水と彩花、それに真妃の4人で
教室で弁当を食ってた。
4人して話してて、チョー盛り上がってた。
その途中で、蓮水が話題を変えた。
「お前らさ、正夢見たことある?」
バカ話してて爆笑してた俺らの笑顔が
一瞬、本当に一瞬だけ固まった。
「正夢?正夢って、夢で見たのが現実になるやつ?」
「そーそー、それ。」
「あたしあるよ〜。」
そう言ったのは真妃。
おい、まじか。
「あたし、凌と付き合う前に、告る夢見た。」
そう言って、ははって小さく笑う。
「つまり、その夢は答えが…」
「OKだったの」
嬉しそうで、恥ずかしそうに言う。
なんか俺まで嬉しくなった。
「で」
蓮水はまた、話を戻す。
さっきまでの笑顔をがらりと変えて
真顔で話しだす。
「あることをするとな?人工的に正夢見れるんだよ。」
「…?どうゆう意味?」
「要は、あることをすると、必ず正夢が見れる。ただ、内容はわからない。
良い夢かもしんないし、悪い夢かもしんない。一か八かの実験なんだよ。」
真顔なのに、キラキラ輝いてる蓮水の目。
人工的な正夢…かぁ。
「でさ…俺それ興味あって。でも、保障がないんだよね。」
「本当にうまくいくかわかんないってこと?」
「そゆうこと」
「ふーん。」
「だから、誰かやってみねぇ?」
どうも蓮水は、誰かで実験したいらしい。
でも、話を聞いた俺は、好奇心でいっぱいだった。
もしかしたら、最悪な展開になるかもしれない。
でも、逆に言えばいい事が起こるかもしんない。
…やるだけの価値はある。
「蓮、俺やるわ」
「…まじ!?今言ったな?今言ったな!?」
大歓迎の蓮水。こういうのは普段は嫌々やる。
でも、今回ばかりは違う。
俺自身がやりたくてやりたくてたまらない。
「ほんじゃ、学校終わったらやり方教えるよ!」
「頼むわ」
好奇心と、若干の恐怖心が重なって、
俺はその日ずっとテンションが高かった。
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- Re: Darkness ( No.4 )
- 日時： 2010/08/11 13:13
- 名前： 黒姫 ◆QFZBILgwM. （ID: ZvRr1aJX）
- 参照： ∩餅名д・ 黒姫 莉瑚 蝶花
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蓮水に幾度も教えてもらって、
今夜それを試したいと言ったら、
焦るなとかいろいろ言われて
夏休み中、皆が集う学習会の前日にやれ、と
若干の脅迫も掛けられながら言われた。
学習会まであと10日。
明日は1学期最終日。
…長い。長すぎる。
今のこの好奇心が冷めるんじゃねぇだろうか。
なんて、いろいろ思ってた。
でも、真妃にもその方がいいと
言われたから、そうすることにした。
蓮水に教えてもらったやりかたは、
実に簡単なものだった。
呪文を３回言って寝ろ。
それだけだった。
肝心の呪文と言うのも、
「モルツェア アフレイド スティ」
とかいうやつ。
チョろい。
そんな簡単な事でそんなことができる。
そう思うと、朝も昼も夜も、
いてもたってもいられなくなった。
１分１秒がやたらと長かった。
学習会のある８月２日まで、
俺の心臓は鼓動を遅くすることはなかった。
その後の悪夢も知らずに。
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- Re: Darkness ( No.5 )
- 日時： 2010/08/11 19:30
- 名前： 黒姫 ◆QFZBILgwM. （ID: ZvRr1aJX）
- 参照： ∩餅名д・ 黒姫 莉瑚 蝶花
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夏休み最終日。
…まだ1日しか経ってないな?
担任の長い長いお話があって
でもそれは聞いてなくて
どんな夢見るかって
それしか考えられなくなって。
夢依存症。
「…—んで、も1つ連絡がある。
これは2学期からなんだが…転校生が来る。
もしかしたら夏休み中とか知らない女の子に
会ったら彼女だと思っておいてくれ。以上だ。」
…?
転校生?女?なんじゃそりゃ。
でもそんなのはどうでもよかった。
夢の事しか考えてなかった。
「…や、…也、凌也!」
「わあっ!!!!!」
夢の事考えてたら、名前を呼ばれた。
真妃だった。
「もぅ、さっきからずっと呼んでるのに…」
「ごめ、夢の事考えてて。」
「またぁ?それしか考えることないの?」
はぁ、と呆れ顔の真妃。
…そんなに放心してたのかな…?
一時放棄。
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