ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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despair colors 第四話更新
日時: 2010/09/11 21:53
名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=20867

内容がシリアスダークにならないのでコメディライトに移転しました。アドレスはフレンドコードに乗っけとくのでよかったら見てください



お客様

SUZAKU様

紅蓮の流星様

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Re: despair colors 第二話 ( No.5 )
日時: 2010/08/21 00:12
名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)

    行間β

 背中に真っ黒な剣を背負って黒いローブを着た男が居る。体格はかなり良いほうだろう。
 その男の目の前には扉がある。真っ白な扉。何も飾りが無くただ真っ白な扉。白しかないのになぜか扉と認識ができる。この男には。
 男は自分の手を見た。その手は男の体格と同じで大きい。そしてその手で背中に背負っている黒い剣を握る。その剣は男の身長の半分ぐらいある。
 剣を握り真っ白な扉に向ける。そして男は剣を頭上に持ち上げ扉に向けて剣を振り下ろす。そうすると扉は音を何も発さずに消滅する。それを男は確認すると黒い剣のほうに目を向ける。そして剣に異常が何も無いことを確認して剣を背負う。そして消滅した扉の先に向かう。

     真っ白な扉の向こうに

Re: despair colors 行間α 行間β 更新 ( No.6 )
日時: 2010/08/21 00:09
名前: SUZAKU ◆UFcJ6Wje/M (ID: 2gVh92pS)

おもしろいですw

Re: despair colors 行間α 行間β 更新 ( No.7 )
日時: 2010/08/22 20:59
名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)

第三話

 そうして商店街に向かっている俺たちだが目的地が特にない。というか翼曰く可愛い子を探すって目的なのだから目的地は可愛い子が居るところなのだろうが、そんなところは知らない。

「で、目的地はあるのか?」

 俺はあんまり彼女とかに興味は無い。別に男色ってわけでもないが。翼は付き合ってるとかは聞かないけど女子の居るところとかに詳しそうな感じがする。なんとなくだが

「目的地とは心の中に……」

「くだらないこと言ってないで教えろ」

「無い!」

「そうか」

 というか周りを見渡せば可愛い子ぐらい居そうな気がする。実際何人か俺の高校の制服を着てる娘が居る。今は夏休みなのに制服でいるなんて珍しい感じがする。

 小説だったら4行程無駄にした気がする。しかし目的地がないと抜け出しにくい。目的地についてそこでうろうろして「そろそろ帰ろうぜ」っていう流れで帰ろうかと思ったのに、目的地が無いのなら延々と商店街を歩くことになる。無駄な体力も時間も使いたくはないんだが、よく考えたら犯人探しって絶対に終わらないと思う。というかそこは警察に任せようぜ 翼君

「だったら目的地決めようぜ。」

「よし。ゲーセンだ」

「わかった」

 ゲームセンターか……。なんか不良っぽい感じの人が居るイメージがある俺は古いのだろうか?まあ正直いやな予感がする。俺はよく心配性と言われてるから思いすごしだろう。

「よし。行こうぜ」

 そして商店街では特に何もなく進んでいく。

Re: despair colors 行間α 行間β 更新 ( No.8 )
日時: 2010/08/22 21:04
名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)

ハジメマシテ紅蓮の流星という者です。
なんとはなしに来てみたら、面白かったので一気に読んでしまいました。
続きを楽しみにしています。更新頑張ってください。

Re: despair colors 第三話更新 ( No.9 )
日時: 2010/09/05 17:54
名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)

     第四話

 ゲームセンターについて数時間たった俺は愕然としていた。ゲームセンター内は中高生がほとんどでたまに成人もいる。その誰もが同じ行動を数分で繰り返している。翼はそれに気づかない。なぜ俺だけ気づいた?

「くそっ!今度こそこの馬に来ると思ったのに……」

 翼は競馬のゲームをやっているもう20000円ほど使った。俺もたまにメダルを貰ってやっているが一向に当たらない。そんなことよりもこの現象について考えてしまう。

「翼、何かこのゲーセン変じゃないか?」

 俺は溜まらず翼に質問をしてしまう。しかし……

「え?何が?」

「ほら、周りの人の動きとかさ」

「……何も感じないけどな」

 やはり俺だけか?まだ決め付けるのも早いが。なんかラノベとか読んでるとこういう事になってもあまりうろたえないのか?疑問だらけだな……一回ゲームセンター出るか。

「翼、ゲームセンターから出よう。正直飽きた」

「もうちょっといいじゃん」

 予想通りの言葉を返してくる。だが予想はできていても、それをどう返せばすぐに帰れるかはわからない。俺は焦っているせいか頭が上手く回っていない事に気づく、だがこの異常な状況にまったく落ち着かない。周りの人間は30分周期で同じ行動をしている。それに気づいたのが2時間前、このゲームセンターについたのが4時間前ぐらいだが、そのころからループしていたのかどうかも思い出せない。だがこれはかならず人為的なものだ。俺はこの感覚を知っている。知っているがこの感覚を味わったのは幼少のころらしく詳しく思い出せない。だがこれは人為的なもので限られた人間にしかできないことだというのは解かる。範囲もこのゲームセンターぐらいの広さしかできないことも覚えている。これぐらいしか思い出せず、俺はもっと思い出そうとするがそこで後ろから声をかけられる。翼は横に居る。なら後ろから声をかけたのは誰だ?

「無駄だよ。彼には解除する方法を話してそれを君は聞いていたが話半分だったと思う。だから思い出せない。」

 俺は後ろを振り返る。そしたら目の前に黒いマントに金色の髪に黒い帽子を被っている。

「君は僕のことを覚えているかな?いや覚えてないだろう。君が僕に最後に会ったのは君が小さい頃だからね小島俊君。」

 その黒い男は俺に手を伸ばしてくるが、俺はイスから飛び上がり後ろに下がってそれを避ける。俺は自分でも奇妙だと思う行動に誰も反応しない。翼までもが無関心だ。

「ああ、彼には4時間で一回ループするように特別な設定にしていたからね。理由はなんとなく」

 俺はその男からどうやって逃げようと考えるが、不確定要素が多すぎて動けない。少しでも距離を離そうとジリジリと後ろに下がるが

「ああ、そうだね。君はここから逃げようとするだろうね。でもそれは困るんだ。君は困らないけど僕は困るんだよ……だから逃げられないようにさせてもらうね」

 俺はその言葉に驚いて後ろを向いて走ろうとするがそこで男は右手を上げる。右手には金のブレスレットが付いている。そのブレスレットが輝き

「獣の形(かた)を為す光よ。在れ」

 男がそういうと何も無い空間から狼みたいな形をした光が現れる。

「足を食いちぎれ」

その光の獣は俺の足に向けて一直線に飛んでくる……


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