ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 落書き
- 日時: 2010/08/13 10:02
- 名前: sora (ID: GTsKO5qg)
小説書きますw
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- 仮想世界 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/13 10:04
- 名前: sora (ID: GTsKO5qg)
仮想世界
誰もが一度は考えたことがあるだろう。自分だけの世界や理想の世界。だがそれは決してそれは叶うわけじゃぁない。
いや、叶わないと言った方がいいかもしれない。
大人たちは結局自分の理想を忘れ現実を見ることになる。
だから、自分が思っている理想の世界をつくるには今の子供の時にしかダメなのだ。
それは決して簡単にできることじゃぁ無い。
10億人がやって1人が成功したらいいものだと思う。
それは決して10億分の1の確率で合るが、結局成功するのは誰1人いない。
所詮、いくら確率も求めたところでそのようにい上手く事が回るわけ無い。
規則正しく動いているわけじゃぁ無い。この世界は。この世界は1日1日まわっている。
大げさにいえば時がたつたびに動いて進化している。
だから、世界が同じになる時は1度もない。
もし、理想世界が出来たとしてもそれがいつまでも続くわけがない。
新しく出来たものはいずれ古いものとなりこの時代のゴミにしか為らない。これが今の世界の現状だ。
だがこの少年たちは違った。どんなに無望でもやっても無駄だって分かっていてもその理想を諦めなかった。
彼達ならばできる。世界中の子供はそれを期待した。だが、そんなに現実は甘くなかった。
彼らが作ろうとした仮想世界も今はただの理想世界に終わってしまった。時間が足りなかった。いや、彼らの力不足だっただろう。
これは今思えばかなり馬鹿げていることであった。けど彼らはまだその理想を諦めてはいなかった。
現実は認めていても理想は捨てていない。そんな彼らも気付けばあの世へ行っていた。そしてその理想は儚く無上の空へ散った。
それから時が経ち世界は徐々に変わっていった。
そしてこの世界は現実世界から仮想世界へと進化を遂げていた。
今の仮想世界というのは、簡単にいえば神を信じる世界だ。神が全てだ。神を信じない奴はこの世界に必要ない。神が俺たちの全てだ。
そしてこの俺、「波切レイヤ」はこの「神」という名が全てのこの仮想世界の上で生きていくことになる。
- Re: 落書き ( No.2 )
- 日時: 2010/08/13 20:45
- 名前: sora (ID: GTsKO5qg)
「地球人のみなさん、今日も神が私達{凡人}どもに幸福を呼び起こしてくれるそうです」
遠くの方からもう聞きあきた声が聞こえてくる。「また、神だ、神だ、うるせぇなぁ」俺は1人事を言いながら朝飯を食う。
レイヤの両親はレイヤが中学生になった時に離婚し、レイヤを授かっていた母は急病で死に至り、父は会社の倒産などが原因で
かなりの借金ができ、自殺してしまった。だから、今はレイヤ1人で暮らしをしている。
初めの頃は1人暮らしがどうなるのか心配だったが今じゃもうすっかり慣れた。
そんな俺も、高校を後、1か月で卒業する。「レイヤ!!起きてるかい〜!!」窓の外から友達の進藤栄治の声が聞こえる。
「起きてるよ!今行くからちょっと待ってて!」そういうと俺は窓を閉め制服に着替え出した。
「お待たせさん」、「相変わらず遅いなーレイヤは」、「お前が早いだけだよ!」いつも通りの会話が続く。
「に、しても今日もうるさいな。あの声」、「そうだな、たしかあれは5年くらい前だっけ?仮想世界ができたの」
栄治が俺に問いかけてきた。「覚えてねぇーたしかそんくらいだったよー」、俺は近くにあった石を思いっきり蹴飛ばした。
「ドーーンー」、俺の蹴った石が近くにあった鉄中に当たり跳ね返った石が恐そうな犬に当たった。
「ガ‐—ルゥゥゥー」犬がこっちを向いた。「おぃ!レイヤ、なにやってんだよー漫画じゃぁねぇぞ」
「ナイス!じゃぁ無いか、逃げろー!!」犬を上手く巻き2人とも逃げ切った。
「朝からマラソンか? おぃ」、「早朝練習になったからいいだろー」栄治に向けてとびきりの笑顔を向け言った。
「レイヤだから仕方ないかー」、「サンキュー!!」これが2人のいつもだった。
- Re: 落書き ( No.3 )
- 日時: 2010/08/20 21:22
- 名前: sora (ID: AB57Sahi)
そして、チャイムが鳴り先生がクラスに入ってきた。
先生が仮想世界や神について語っていたが俺達は話を聞いていなかった。
噂話であったが各学校に神と呼ばれる存在からマニュアルが送られていて先生達はそのマニュアル通りにしないと首にされるみたいだ。
そんな事はどうでも良かった、2人には。そして2人はある計画を企んでいた。俺たちが卒業しこの学校を出たら
「神」という仮想世界を作っている奴らを消滅させるという計画があった。大人になれば現実を見ることになるが今は違う。
俺たちが見せられるもの偽りの現実だ。本当の現実では無い。だから実行は卒業してからで良い。
2人はそう誓い、約束していた。
俺は何故か今の仮想世界の事を考えていた。たしか、仮想世界が出来たのは栄治が言っていた通り今から5年前だった。
5年前、日本の経済はデフレ状態になった{物が売れなくなり、経済が悪くなる状態}。
その時に1つのグループがデフレから日本を抜け出した。
それが今の「神」だ。ここだけ聞けば神はいい奴に聞こえてくる。けど、俺達はもう1つの真実を知っている。
「神」というグループは自ら日本の経済を操りデフレにし、恐慌に陥れた。
そして「神」という存在が日本を救ったと人類に思わせた。
そして今の「神」という存在がある。人類でこれの真実を知っているのは他に誰がいる?
俺たちが知っている中では誰1人いなかった。この真実は俺達も偶然知っただけだ。
でも俺達の「計画」を成功させるには仲間がいる。だが、失敗すると俺らに待っているのはあの世へいくことだけだ。
誰を信じればいい? 誰なら信用できる? いや、もう誰も信じられない。誰も? 違う。 栄治は信用できる。
もし? 栄治が「神」のグループで俺をだましていたとすれば? 今までの付き合いは俺を陥れるための罠。
レイヤは全身が凍ったかのように寒気がした。「レイヤ、大丈夫か?」隣から声を掛けてくれたのは栄治だった。
「先生、レイヤが具合悪そうなんで保健室に連れて行きます。」、「あぁ、分かった。波切を頼んだぞ、進藤。」
俺はいつのまにか栄治に抱えられ、教室の外にある廊下を歩いていた。でも、栄治が向かった場所は保健室では
無かった。栄治と俺は先生に絶対に見つからない学校の中庭にいた。「栄治!大丈夫か?」俺は意識を取り戻した。
「ありがと、栄治」、「礼ならいいって、それよりかなんかあったのか?」、栄治が俺に問いかけてきた。
「ううん、何にもないよ」、俺は嘘をついてしまった。けど、そんな嘘、栄治には丸わかりだった。
「レイヤ、俺に相談してくれないか?」栄治の眼は悲しそうだった。本気で俺を心配してくれていた。
俺は気がつくと喋り出した。「あのさぁ、聞きにくいんだけど、栄治は俺のこと裏切らないよな?」、「裏切るわけ無いじゃん!
俺ら親友だろ?2人で「神」っていう奴らを消滅させるって約束しただろ?」栄治は嘘はつかない。俺は今日、今、この瞬間に
思った。「あぁ、そうだな!俺ら親友だもんな」俺は栄治に手を差し出した。「あぁ!」栄治は俺の手を握った。
その時、2人は「こいつとならこれからもやっていける!」そう同時に思えた気がした。
テレパシーでも無い、科学では証明できないこの力、互いが「友を本気で信じあってその時に出されるこの力」それが
今、2人の間には宿った気がした。「教室へ戻ろう!?」、「そーだな!」、「1人で歩けるか?」、「もう大丈夫!」そうして
2人は教室へ戻って行った。その時、なにかが動き出した気がした。俺達は教室に戻り全員の生徒と目があった。
みんなの眼はいつもの眼とはなにかが違う。まるで生きることが無意味で全てのことが考えなくなり
まるで誰かに操られているのかのように俺達は感じた。
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