ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 地球、最後の日
- 日時: 2010/08/15 14:59
- 名前: アリス (ID: Er39FcTT)
はじめまして。アリスと申します。
違う掲示板で、小説を書いていました。
奇跡的に、その小説は「完結」という、きらきらと輝く言葉を迎えました。
まだまだ初心者ですので、アドバイスなどある方は、すぐに言っていただけるととてもうれしいです。
感想を書いていただけると、とっても!うれしいです。
このお話も、「完結」を迎えられることを祈って・・・。
どうぞ、お楽しみください。
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- プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2010/10/21 18:30
- 名前: アリス (ID: 2nnbbVZM)
あなたは考えたことがあるだろうか。
起きたら、着替えたりご飯を食べたりする。
眠くなったら寝る。
遊びたいときに遊ぶ。
それができなくなることを。
僕は、考えたことは無い。
というか、考えられなかった。
地球が滅びる———・・・。
きっと、誰も知らなかっただろう。
彼女以外は。
- 出会い ( No.2 )
- 日時: 2010/10/21 18:57
- 名前: アリス (ID: 2nnbbVZM)
ざわざわと、にぎやかな教室。
僕は、静かにじっと外を見つめる。
教室のにぎやかさに負けじと、大きな音を立てながら降る雨。
ザァァ____
雲は薄暗い。
僕の教室は三階だから、遠くまで町が見える。
でもきょうは、薄暗くてよく見えない。
僕はため息をついた。
「何ため息ついてんだよ。」
ぼそっと、耳元で聞こえた。
僕は、目線を外から、自分の机にかえる。
「翔太、どうかしたのか。」
めがねをかけている晴喜が、顔を覗き込んできてた。
晴喜とは、小学校から、高校までずっと一緒にいる。
親友、って言うのかな。
すっごく気が合う。
野球をやっているし、体育と英語が得意。
数学が苦手のところも、だ。
「それよりさ、今日の野球の試合、見る?」
「あったりまえだろー。」
にぎやかな教室に、僕の声が混じる。
晴喜と、夢中になって野球の話をしていると、
チャイムが鳴った。
ぞろぞろとみんな席につく。
先生が入ってくる。
ひょろひょろとした、今年定年のおじいさん。
「あー。今ー日は、てんにゅーせいがいるー。」
まったり、ゆっくりと先生は言う。
「はいってーきなさいー。」
先生は、ドアに向かって言う。
みんないっせいに、ドアに注目。
「…。」
ゆっくりとドアが開く。
髪の長い女の子が、入ってきた。
「えー、てんにゅーせいの…。」
「小柴悠里。
きらいなことは、うじうじすること。」
先生が言うよりも先に、転入生の小柴はきっぱりと、にこりとも笑わずに言った。
先生は苦笑いをすると、
「そーいうことだー。なーかよーくしてーあげてく
れー。
席はー、原田のところが空いてるなー。」
先生は、僕を見ながら言う。
小柴は、ちらりと僕を見て、先生を見ると、こつこつとこちらに向かってきた。
そして、
「よろしく、原田君。」
やっぱり、にこりとも笑わずに言った。
「よ、ろしく。」
僕は、じっと小柴の瞳を見つめた。
吸い込まれそうな、青い瞳———…。
ハーフかな。
席に座る小柴を見つめながら、僕はそう思った。
すると———…。
ふでばこからシャーペンを取り出したかとおもうと、小柴は僕の机に、
『何見てるの。変態。』
と、顔ひとつ変えずに書いた。
僕は、呆然と、机に書かれたメッセージを見つめた。
これが、僕と小柴の出会いだった。
小柴の第一印象は、最悪。
このころは、この先、この子とはやっていけないと思った。
- Re: 地球、最後の日 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/05 17:11
- 名前: アリス (ID: idWt6nD1)
___転入生は、最悪だった。
青い瞳の小柴悠里は、転入生。
外見は…、まぁ、可愛い。
でも、さ。
性格は…、やばい。
こんなやつが隣の席って…、けっこーつらい。
学級委員の遠藤さんのほうが、いい。
遠藤五月。
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能!
性格よし!の完璧な人。
僕の、憧れの人さ。
「いいよなーショウ。あんな美人の転入生が隣で。」
帰り道。
幼馴染の鈴木日向がつぶやいた。
____は?
日向は、小学校からずっと一緒だ。
クラスは何回も離れたことはある。
けど、いつも一緒に、かならず帰っている。
「は?日向、今なんつった?」
「ばっ…。何回もいえるわけ、ねーだろっ。」
日向は頬を赤くする。
「…。」
日向は、違うクラスで、なんもしらねーからいえんだよ。
「違うクラスだけどさ、廊下でチラッと見たんだ。」
昼休みに、「転入生が来た!」といううわさが広まり
、僕の教室へたくさんの人が集まってきた。
もちろん、クラスのやつらは小柴へ直行。
小柴は、明るく、普通に話していた。
「優しそうだよな。」
日向はテレながら、つぶやく。
そんな日向を見つめ、僕は、「もしかして…。」とつぶやいた。
「…一目ボレ?」
瞬間、日向の顔が真っ赤に染まる。
「…ふ〜ん。」
- Re: 地球、最後の日 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/09 08:09
- 名前: アリス (ID: Hfcg5Sle)
「原田君。」
遠藤さんが、微笑みながら僕に声をかける。
「地理のノート、出してもらえるかな。」
「あっ…。 はい。これ。」
「ありがとう。」
ふんわりと笑う遠藤さんは、天使みたいだ。
「小柴さん、地理のノート出してもらえるかな。」
「ん。」
僕は遠藤さんと小柴の顔を見比べる。
「どうかしたの。」
遠藤さんは不思議そうに小首をかしげる。
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