ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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私はアリス。
日時: 2010/08/15 21:12
名前: 羽留 (ID: yU8XJsFi)

注意@
・私は文才が全くないので変な文章も受け流してください笑。

登場人物@
葛城 亜理素(14)
どこにでも居る平凡な主人公。
だけどポジティブ、に見えてネガティブ。
青山第二中学校の2年生でテニス部。
1個年上の裕也先輩に密かに片思い中。

林 比奈(14)
主人公の親友。
性格がちょっとキツくて思った事はバシバシ言う。
でも根は優しくイジメは絶対に許せない。

滝川裕也(15)
主人公と部活で知りあう。
テニス部現部長。
見た目がかっこよく性格も良い為モテる。

大沢 淳(14)
主人公のクラスメイト。
どのクラスにも1人は居るムードメーカー。
でも不良。
不良だがいつもは優しく面白い為皆から慕われている。

キーポイント人物はこの4人。
他↓
豊穣 サヤ(14)
主人公とクラスメイトで女王様的存在。

夢宮 秦(14)
主人公とは違うクラス。
学校1の優しい人。


prologue@
皆さんは不思議の国のアリスという本を聞いた事はありませんか?
内容を知っている人も居る事でしょう。
でもそれは本当の話ではありません。
実はもう1つアリスのお話があるのです———。



本編@
「たっだいまーっ」
そういって玄関に靴を乱暴に脱ぎ捨て、走って冷蔵庫まで走っているのは誰?
葛城亜理素、私です。
「今日のおやつはなーにかなっ」
自分でも幼稚園児みたいって分かってるけどさぁ…。
あ、アップルパイ。
アップルパイが乗っている皿に綺麗にラップがかかっている。
さっすがママ。
私の好きなもん分かってる♪
あ、その前にフォークフォーク。
早速食べようとテーブルに向かう。
あれ、テーブルの上になんか紙…。

≪亜理素へ
冷蔵庫に入っているアップルパイは雅也と半分こで食べること。
それとアップルパイを食べる前に隣町のヨーカドーまで買い物に行ってきて。
リストは下に書いておきます。
・じゃがいも…4個
・にんじん…3個
・たまねぎ…2個
・鶏肉…2パック
です。お金はそこに置いてある封筒に入ってます。
余ったら何でも買っていいよ≫

めんどくさー…。
食べてからでもいいよね…。
うん、それで急いで行けばバレない。
私ってあったま良いー♪
あ、くそ生意気な雅也か…いいや私があんたの分まで食べてあげる。

*     *     *     *     *

「やっばいもう5時じゃん。ママ帰ってきちゃうっつーの!」
ただいまヤバイ状況です。
どんな状況かと言うとアップルパイは10分で食べ終わったがその後テレビゲームに没頭しすぎたのだ。
お母さんが仕事から帰ってくるのは5時30。
急いでチャリで行けば間に合うよね!
あ、そういえばチャリこないだ衝突して壊れたんだったっけ。
うう…。
「ただいまー」
雅也が部活から帰って来た模様子。
…仕方ない。
「雅也っチャリ貸してね!それとテレビゲームかたしといて!」
「は?なんで俺が姉貴の為に—」
「行ってきます!」
雅也の言い分なんて完全無視。
やってくんなきゃ雅也の好きな子は優子ちゃんだよーって放送室で放送してやる。
と思いながらチャリをガン飛ばす。
どうか、間に合って下さいませ!


「やっと—着いた…」
やってきましたぜヨーカドー…。
さてと、じゃがいも…と…あれ。
なんだっけ?
確か紙を持ってきたはず。
お菓子が大量に入っているカバンの中をごそごそと探る。
…ない。
ど、どうして?!
持ってきたはずなのにっ。
お菓子を全部取り出し隅から隅まで見た。
でもない。
ど、どうしよう。
お母さんに怒られる。
もう、いい。
お母さんに怒られましょうぞよ…。


チャリでとぼとぼ帰るなんて寂しいな。
もうすぐ家に着くなぁ。
そこの向井さん家曲がったらすぐ—。
「ふう…」
え?
今の、私の声じゃない。
草の茂みから—声。
でも今の声、どっかで—。
「ウサギも大変じゃねーんだよ…」
この口調、声。
淳だ。
でも、ウサギって言ってたような?
茂み…虫いっぱいいるから嫌なんだけど入ってみようかな。
淳がウサギの姿で居るとか?なんちゃって—。


居た。


淳の顔。
でも、ウサ耳生えてるんですけど?
それ以前に前足と後ろ足があるんですけど。
髭も生えてる。
でも淳の顔。
なんっかでも髪の毛ある。
茶髪で金髪メッシュの彼が。
その上に被りもんっぽくウサ耳が。
胴体はなんかきぐるみみたい。
つか本当にウサギ淳なんですけど…。
てか淳にきぐるみ着る趣味あったんだ。
…引くわぁ。
「淳、ここで何やってん—」
「う、わ来んな!」
そういうと後ずさりして…あ、どっか行っちゃった。
面白い。
追っかけよーじゃん。
「待てーっウサギ淳くーん」
家に帰れって?
うっさいな追っかけっこしてからでいいじゃん。
淳、逃がさない!
てか淳あんなに足早かったっけ。
どんどん差が開いてくよ。
私が遅くなったの?
いや違う。
だったらなんで?
その瞬間。
「きゃっ…わぁああぁあぁあ———」
誰かが創った落とし穴に—ハマってしまった。
体がどんどん落ちて、いく———。

*     *     *     *     *

「ん—」
ここ、は。
頭を持ち上げると頭が割れそうにずきんと痛んだ。
穴に落ちて頭を強打したみたい。
「いった…」
そういえば淳は?
追いかけよー。
目の前には1つの扉。
ここを開けたら淳に会えるかも。
〈ガチャ〉
ゆっくりとドアノブに手を掛け開けると—
「…どこ?」
私の瞳に映ったのは一面の花畑。
「君、アリス?」
は?
後ろから声を掛けられ後ろを振り向くと、
「僕、フレッド。君は?」
子供?が立っていた。
見るからーに、外国人。
「私…亜理素、葛城亜理素。ここドコ?」
亜理素、というとポカーンと口を開けて私の体を見まわした。
「君、ほんっとーにアリス?」
信じられない。というような顔で私を見つめてくる。
というかここドコか教えて下さいよ。
「うん…亜理素だけど…」
「じゃぁ話は早いよ。ついてきて!」
な、なんなの…。
もしかして人違い?
でも亜理素なんて名前あんまいないし…。
ついてったら淳に会えるかも。
「ほらほら、早く!」
手を掴まれ言われるがままにつれていかれたのは—一件の家。
「こんにちは、ダート。ついにアリスを見つけたぞ!」
亜理素って、私の事—だよね。
ついに見つけた—?
何の事なのかサッパリ。
キッチンから出て来たのは1人の背の高い髪が銀髪の女の人。
超美人…。
「あたし、キャロル・ダート。貴女がアリスなの?」
声がハスキーボイスですっごい。
「あ、はい…」
「よくやったわフレッド!やっと見つけたのね。流石私の弟子」
えっと、キャロルさんって人の弟子が—フレッドか。
というか人違い…。
「あの、私は何者なんでしょうか…」

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