ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒い天使と鎖の呪い。
- 日時: 2010/08/19 17:44
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: Go.89if1)
「ふざけんな。俺が神を殺すんだよ」
〆ご挨拶
おはようございますこんにちはこんばんは。お久しぶりの方もいれば初めましての方の方が多い六です。ろくじゃないですむつです。
題名を見ても分かる通りファンタジーです。そして知る人ぞ知る六の過去作品の外伝というには近すぎて番外編というには遠すぎる妙な感じの別のお話です。もうこれ黒い天使シリーズと呼ぼうあれなんかラノベみたいだなひゃっほう!←
そんな訳で、終わりが見えない上に少年漫画っぽくなりそうですがこんな六を宜しくお願いします!
〆目次
1-0「警告」 >>1
1-1「世界」 >>
1-2「」 >>
1-3「」 >>
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- 1-0「警告」 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/19 17:47
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: Go.89if1)
「……それが、お前の正義か?」
目の前にいる黒い天使は、この世界の全てを軽蔑するような目で、鋭い刃を手にそう言った。
……そう。天使。天使としか形容のしようが無かったのだ。まだ黒いだけなら兎も角、彼の背中には機械と科学の発達したこの世の中ではありえないような真っ黒な、そう、例えるならば綺麗な鴉のそれのような翼があったのだ。……生えていた、の方が正しいのか。それは知らない。
瞬間、首に小さな痛みを感じた。どうやら、黒い天使に気を取られて自分の置かれている状況を忘れていたらしい。
……つまり、簡単に言えば漫画なんかで相手を追い詰めた、もしくは相手に追い詰められた時によくある……つまりは首に剣の切っ先を突きつけられた状態にある。先程の痛みは、首の皮を切られたのだろう。
そんな事を考えている間に、相手は小さく眉を潜めて、少し前に言った事を復唱した。
「……答えろ。それがお前の正義か?」
それに答える事もできずにうつむく。何せ、彼女を殺したのは自分ではない。何よりも彼女自身なのだから。
……ああ、それでも。
彼女を死に追いやったのは、紛れもなく自分逹なのだ、と誰かが言った。ならば、恐らくそれがこの天使の言う「正義」と言うものになるのだろう。……彼女を殺したのは、自分達だ。
「……そうか」
声に出してもいない言葉を読み取ったかのようにそう言って、彼は諦めたかのように目を閉じる。そして、その手にあった剣が消えると同時に………
それまでどうにか保たれていた少年の存在は、「ひとり」の天使によって跡形も無く消え去った。
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プロローグとか序章とかその辺。
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