ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 天秤天使
- 日時: 2010/08/19 02:04
- 名前: ユキカゴ (ID: rfAhoGSk)
はじめまして、ユキカゴと申します。
小説をかける所があったので、かこうかと思いまして、投稿させてもらいました。
以後、よろしくお願いします。
ええと、今回の 天秤天使 ですが、コメディ…は苦手なので、おそらくこちらのシリアス・ダークになっていくような気がしたので、こちらにしました。
物語を面白くするために、ごく稀に変更する可能性がありますので、ご了承ください。
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- Re: 天秤天使 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/19 02:36
- 名前: ユキカゴ (ID: rfAhoGSk)
第一章 生誕天使
俺は、確かにそこにいた少女に出会った事があった。
だが…その時は、こんな羽、ついてなかった…。
見た目は…まるで…。
天使のようだった。
第一話 白翼の紋章
それが俺に見えるようになったのは、つい最近の事だ。
俺は、右目で見えない物が見える。
それは、例えば人の魂。
それは、例えば人の心。
それは、例えば人の死。
つまりは、人の生死を知ることができる目だ。
けれども、これがうまく使えた事はなく、いつも恐ろしくて…包帯で目を隠していた。
鏡で見れば、死の自分が見えてしまうから、それが恐ろしかっただけなのかもしれない。
皮膚がボロボロになって…もう肉がむき出しになったような姿だったアレを二度と見たくはない。
だから、俺はこの目を封印したんだ。
俺の住むこの禾沢市(のぎさわし)とは、都市から総離れてはいない、田舎でも都会でもないような…中途半端な所だ。
だけれど、その中途半端な所でも意外と楽しい事がある。
それは、なんであれ日常生活にあった。
俺は、今年に入ってからの高校一年だ。
その高校では、五神能力(ごかんのうりょく)を鍛えている。
五神能力とは、五つの神秘的な力…要するに魔法だ。
火・水・風・氷・雷
その五つが、五神能力だ。
基本的には戦争に使われていたが、ここ最近はその戦争も休戦して、平和な日々が続いている。
だが、安心はできず五神能力を使った犯罪者(ディスパーズ)が後を絶たないために、自身の身を守る方法として、教育にも五神能力が使われている。
「次、祈坂(いのさか)!」
「はい!」
祈坂とは、俺の事で、名は智治(ともはる)という。
俺は、自身の手を呼んだ主…つまりは教官の所にある魔方陣を発動させる。
「誓約の名のもとに、我が剣と化せ…」
俺の言葉に、魔方陣が動く。
最初は、組み換え。
魔方陣は、他の人も使うから、自分が使いやすいように組み替えなければいけない。
でないと、時々悪魔が出てしまうからだ。
「血の刻印を魔方陣の中心でなぞれ」
「はい」
血の刻印とは、自分の家系の紋章の事だ。
それぞれの家系には、それぞれ違う紋章があり、そのすべてが、この魔方陣組換式召喚儀式法で使える。
俺の家系の紋章は…白き翼…つまり、天界人の紋章だ。
天界人とは、昔人間界に生命の神秘を齎(もたら)した偉大な家系だと聞いた。
が、今はあまり関係ないと思う。
この儀式では、自身の力を図ろうとするのであり、無理に召喚はしなくてもいいのだから。
「血の刻印を刻んだら、後は召喚だ」
「はい…召喚!」
俺がその後、血の刻印のついた中央部に触れてそう言うと、魔方陣が雷を放ち、そして大きく揺れた。
そこで…俺は、見た事のある姿の少女を目にする…。
「…!?」
第一話 完
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