ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 偽子さん。
- 日時: 2010/08/20 20:12
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
その名の者を知る者は、その名の者を使う者。
くりっくさんきゅですっd(●´∇`●)b
今回はちょぴっとシリアスなダーク小説をかいてみたいと思います。
更新のろいです。途中で放棄状態になる可能性アリです。
でも頑張って書くので!よろしくお願いしますm(_ _)m
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- Re: 偽子さん。 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/20 20:17
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
序章/プロローグ
dummy×dummy。
そう、すべては偽者のため。
dummy×dummy。
だから、あなたは偽者のため。
dummy×dummy。
そして、あたしは本物のように。
・・・
すべてうまくいくと勘違いすれば、
すべて台無しになるでしょう。
何もかも思い通りになると思えば、
何もかも期待はずれになるでしょう。
心に刻めば刻むほど、傷となりゆくその偽者(ダミー)。
さぁ、本物はど〜れ??
- Re: 偽子さん。 ( No.2 )
- 日時: 2010/08/20 20:38
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
登場人物/キャスト
【主人公】
我見夜 深嗚歌 mioka awamiyona ♀
変わった名前に少しコンプレックスを持っているが優しい子。人とちがったり少し曲がったことが好き。
【主人公のまわりの者たち】
水下 魔知花 matika minasita ♀
少しミステリアスな部分があるが以外に面白い子。好きなモノにはすごくハマるが飽きっぽい。
水下 未知何 mitina minasita ♀
物静かで何もないまっさらなイメージの子。二重人格っぽくて黒と白にはっきり分かれる。
天咲 輝星 supika amazaki ♀
家計が物凄くお金持ちで、いわゆるお嬢様。気取っていてあまり好かれていない。
天咲 冴星 sapia amazaki ♀
姉とは大違いで気弱な部分がある。もごもごしている感じでこちらもあまり好かれていない。
【謎の人物】
添怖転 腐 kusari tenputen ?
男っぽいがたまに弱弱しい面を見せる、正体不明の人物。これがうわさの『偽子さん』らしい。
- Re: 偽子さん。 ( No.3 )
- 日時: 2010/08/20 21:09
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
01/怖くはないのだ。
少し下り坂になっているこの道は、もう何年もこの足で踏みしめている。
どうしてなのか。
人を苦しめることはそんなに楽しいだろうか。
傷ついた『ぼろぼろ』を見て、なぜ高らかに笑えるのだろう。
どうしてなのか。
なんて、むずかしく考えてもわからない。
結局、『振り出しに戻る』・・なのだ。
ちょっと変わったことがしたくっていつも頑張ってみるけれど、
答えをつかんだことなんてまだ1度もない。
今朝のニュースで見た死体バラバラ事件。
バラバラ・・・なんて言うから、薔薇のようで美しくエレガントってわけじゃない。
ただの残酷になった“元人間”ってだけである。
「う〜ん・・・。」
うなってみたってどうせ変わらない。
ただ、変わったことがしたいのに。
「朴、できるもん。」
「っけ!あたいに逆らおうなんてね。」
「ちがうもんっ!!」
「今日は、どうしてそんなにパワーがあるんだ?・・・“朴”。」
前のほうから、魔知花と未知何の声。
まちちゃんは少し気が強いが、みちのほうは二重人格で、
自分のことを「朴」と名乗る時は表の白いほうで優しい。
自分のことを「凪」と名乗る時は裏の黒いほうで恐ろしい。
「・・・。」
黙りこくったみちを見下すように、まちちゃんは大きな声でわざとに笑った。
「だから、言っただろう。」
何かの刑事ドラマに出てくるヒロインが、副主人公に向かって言ったセリフのように、
堅苦しく、だがどこか自信があふれていた。
「お前のすべてを見通せる。どうせまた、朴のフリした凪なんだろ。」
少し間があいて、まちちゃんは勝ち誇ったかのようにまた笑った。
「ちっ!ばれたか。ちくしょーいつも強がりすぎるのが悪い所だ。」
さっきまでのほんわかした『まっさらみち』じゃなくなってるみたいだ。
だが実際のところ本人だ。
「あっ!みおじゃん。」
水下姉妹とは物凄くがつくわけでもないが、けっこう仲が良い。
魔知花のことをまちちゃんと呼び、未知何のことをみちと呼ぶ。
反対に、まちちゃんからはみおと呼ばれ、みちからはみーちゃんと呼ばれる。
そのぐらいの仲である。
「よっ。」
みちが二重人格ということを知っているのもクラスで、まちちゃんを除けばあたしだけだ。
「まちちゃんもみちも、朝から元気そうで、え?」
あえて、さっきの会話聞こえてましたよアピールをするあたし。
「・・・。」
2人は顔を見合わせて、そしてこっちを向いてびっくりしたりおどけてみせたりした。
そしてまた2人で顔を見合わせて、あたしの顔をじーっと見る。
「・・わかってる。誰にも言わないよ。」
「よし、それでこそみーちゃんだっ!」
まるでまちちゃんのようだ。本当にそっくり。
いつも自分がされてる“上から目線”をしっかり覚えたようだ。
「甘いな。」
「はっ!?何だよ、これでも少し鏡の前とかで練習したんだよ。」
「ほらな?だから自然じゃないんだよ、いいか?あのなぁ・・・・」
こうしていつもの調子でまたまちちゃんのお説教タイム。
物事に熱くハマるのはまちちゃんらしいと言えばまちちゃんらしいのだ。
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