ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 獏×弾コラボレーション コメントお願いします
- 日時: 2010/08/28 21:24
- 名前: 戯言+α人間 (ID: H6B.1Ttr)
変人といわれる戯言+α人間です。本読んでたら、あたしもかけちゃうかなー? なノリで書いちゃったので、話の筋はさっぱりです。小6ですし。
プロローグ
誰しも、大きな「肩書き」を、そして他の何かを背負って生きていくものだ。気づいていないだけで、背負うものは自分で気づかないうちに、存在している。
私の場合なら、「犯罪者の娘」という肩書きと、爆弾である。その運命からは、逃げられない。だけど人生なんて殺風景なものだから、さほど問題はないだろう。人生は、「生きている」というのは、ただの過程に過ぎない。「死んだ」という人生の終わりこそ、真の「結果」なのだ。「結果」は生きていく過程の中に存在しない。「人生は美しい」なんて言葉も、きれいごと。本当は「生きている」なんて、ちっぽけで、儚くて、寂しいものだ。
かと言って、人生という過程を強制終了させる、つまり、自殺。あれもばかげている。眠かったら寝る、お腹がすいたら食べる、汗をかいたらお風呂に入る。そんなことの繰り返しをしていたら、いつか死ぬ。強制終了させる必要など、どこにもないのだ。この繰り返し、日常で繰り返すことの小さな違いが、人との違い。だけど、私だって、「生きている」という確証は持ちたい。だから、この、私の日常に名前をつける。
「桜河杏奈(さくらかわあんな)」。
私の日常。それは、「犯罪者の娘」という肩書きと、爆弾を背負って生きることだ。
俺は、獏かもしれなかった。
ただの疫病神かもしれなかった。
獏というのは、悪夢に引き寄せられるところまでは周囲からも認識される。だが、悪夢を食べるというところまでは、見られることは少ない。だから、こんな風にm「疫病神」と呼ばれ、非難されているのかもしれない。
あ、ここで私事は終わりね。といいたいところだが、もうちょっとしゃべった方がいいかね?
「過程が大切」。あの考えには賛同する。別に、「結果第一」が嫌いなわけではない。むしろ、正解だと思う。だけど、俺の「過程」に、誰かの「結果」が含まれているとしたら。俺は過程をおろそかにはできない。「自分がよければいい」っていう考えは、馬鹿だ、大馬鹿だ。ま、お人好しかもしれねえけど。
よく自信過剰とも言われる。俺が人類最強だといったからだ。真実を言って、何が悪い?
人類最強の俺は、獏で、疫病神で、お人好しだ。この俺の日常を、誰にも歩ませない。人類最強の日常は、俺だけのものだ。この個性につける名前があるとすれば。
「夢崎和事(ゆめざきわごと)」。
もう一度、言おう。
人類最強の道、夢崎和事の日常は、俺しか歩まない。
あ、プロローグ終わりです。次から亀並みの更新で頑張ろうかなとゆるい決意をしています。
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- Re: 獏×弾コラボレーション ( No.1 )
- 日時: 2010/08/28 09:22
- 名前: 戯言+α人間 (ID: H6B.1Ttr)
どうも戯言+α人間です。これからコメントをしてくださる際、年齢・性別・好きな小説やジャンルを表記していただければありがたいです。
また、面白い、つまらないなど、抽象的な感想ではなく、「〜が面白くなかった」「あのキャラクターは不自然だった」などと具体的にお願いします。
どのくらいの年齢層の人に人気があり、どちらの性別に人気がないなどを調べるためです。
お手数ですがよろしくお願いします。
「獏×弾コラボレーション」、何とぞ応援お願いします。
- Re: 獏×弾コラボレーション コメントよろしくお願いします ( No.2 )
- 日時: 2010/08/28 21:26
- 名前: 戯言+α人間 (ID: H6B.1Ttr)
第一章 『不意打ちの放課後』
放課後。夕日によって赤く照らされた廊下に、私の影が不気味にのびている。
夕日の赤色が、綺麗すぎた。気味が悪いと思いつつ、「明日は晴れるかな」と考えたりする。
「ん?」
夕方の学校。放課後だし、普通の生徒は帰ってしまっている。友達のいない私は例外なのだけど。だから当然、誰もいるはずがないのだ。
「桜河さん?」
自信のなさそうな、怯えた声。その声には、聞き覚えがあった。そうだ。隣のクラスの、鈴木だ。鈴木は、ガリ勉で、レンズの厚い銀縁眼鏡をかけている。
クラスで浮いていて、いじめられているやつだと思う。
「鈴木、あ、んた……」
そのことは、大して問題ではなかったのだ。問題は、鈴木が手にしているもの。
「これ? 見ての通り……スタンガンだよ」
私の考えていることを察したように、鈴木が言った。
「何を、しようとしてるの?」
震える声で、言葉をつむぎだす。鈴木は、息を呑んで、余裕のない、切羽詰った笑みを浮かべた。
「自殺、だよ」
じさつ。たった三文字が、心の中で反芻する。自分まで死にたくなってきた。何も、いえなかった。他人の気持ちなんて、人には分からない。だから、励ましも、無意味だ。止めることも無意味だ。
ひゅんひゅんひゅん—。
何かが、空中に投げられる音。足元には、糸が落ちていた。ワイヤーといったほうがただしいかもしれない。先端は、鈴木のかばんの中に消えていた。
「何これ」
「それで、首吊ろうと思ったんだ」
鈴木は、少し悲しそうにうつむいた。
自殺を、止めるしかない。直感でそう思った。私はワイヤーの先を握って、逃走した。
「あんた、そのスタンガンは、自殺には使わないんでしょ?」
「えっ、そうだけど、何で逃げるの?」
驚愕したように、鈴木は言った。私は、
「あんたに、死んで欲しくないから」
鈴木は、再び目を丸くした。ワイヤーは、まだ鈴木のかばんの中に続いている。かなり長いようだ。
「いつも自分の日常繰り返してたら、いつか死ぬんだから。早まる必要なんてないでしょ!? 人生なんて、死ぬまでの過程なんだから、そのくらいの期間、生き抜いてみたらどうなの?」
多分、普通の人間よりは説得力があっただろう。犯罪者の娘として恐れられ、疎まれている私の言葉なのだから。
「へえ、面白い持論だな」
鈴木は、笑っていた。走ることも忘れ、立ち止まった。それは、怯えた声でも、自殺しようとする男の声ではなかった。それは、自信に満ち、心の底から楽しんでいるようだった。
「悪いな、騙してて」
「ッ!」
激痛が、体中を走った。それは、ワイヤーの先端。私が持っているワイヤーだった。あのひゅんひゅんって音。あれは、ワイヤーは、鈴木が投げて、私の足元に?
「ま、さか」
鈴木の手には、スタンガンが握られていた。スタンガンを自分の腕につけ、自分が持っているワイヤーの先端から、電流をながしていた。でも、鈴木は痛みなんか感じていないようだ。
「桜河杏奈、だっけ。ちょっと眠ってもらうからさ」
目を、閉じる直前。鈴木が、黒い髪のカツラを取るのが見えた。そして、顔にかぶっていたマスクを取る。
それは、別人の若い男の顔だった。
「こんなに波乱万丈だけど」
「ん?」
「これも人生っていう過程に過ぎないのよね……?」
そして、意識を手放した。
- Re: 獏×弾コラボレーション コメントお願いします ( No.3 )
- 日時: 2010/08/29 11:39
- 名前: 戯言+α人間 (ID: H6B.1Ttr)
夢崎視点『爆破アラーム』
桜河杏奈は、車の助手席で気絶……もとい眠っている。スタンガンを使って、最もリミッター(パワー制御装置)は外しちゃいないが、気絶したヤツの寝顔とは思えない。幸せそうな寝顔だ。
「まあ、苦労人ではあるわけだよな」
父親が爆弾魔とは。こいつの父親は、娘に対して酷いことをしていたらしいし。えっと、どんなことしてたんだっけ? 欠伸をした。その後、
ドドーンッ!
「うわ、おっ」
外に目をやったが、爆発音の根源は分からない。周りを見ると、俺のポケットからだった。つまり、携帯電話。
「なんだ、十六夜かよ」
液晶画面には、「イザヨイカヅキ」と表示されていた。あの野郎(いや女だけど)、自分の着信音を爆撃音に変えるとは。
「もしもし」
『ほーいほほーい、ご無沙汰ー』
「……いえーいクソご無沙汰ー」
おっと、白々しい挨拶となってしまった。
「んで、用件は?」
『杏奈は大丈夫?』
「ああ、今のところは」
本当に、束の間の安全だと思う。俺、いつも狙われてるし。それを知っているから、十六夜は俺に電話したのだと思う。
『ふうん。気ぃ付けろよ』
「おう。ダイジョーブ、だと思うぜ。っていうか、爆発音を着信音にしたのお前?」
『は?そんなの知らな「ドゴーンッ!!」
さっきよりも数倍でかい爆発音。
「あーああー……本物だったんかよ」
今度は、後ろからだった。公共の道路を爆破するとは何事じゃ。そんなこと心配してる俺は見事にお人好し……ってそれどころじゃねえ! あの最初の爆撃音は、気のせいでも着信音でもなかったのね。ていうか電話切れちまってる。
「ったく、こいつが起きちまうじゃねえか」
まだ眠ったままの、桜河杏奈を、横目で覗き込んだ。爆発は、未だ続いている。見ると、追跡の車も着ているではないか。ピンチっぽい。ため息をついた。
対抗するしかないのか。
「悪いね、寝覚めの悪い目覚ましでさ」
俺は、勢い悪く運転席のドアを開いた。
しつこいですが、コメントよろしくお願いします。
「どうなるんでしょうか」とか、面白いつまらない以外の感想でもいいので。
- Re: 獏×弾コラボレーション コメントお願いします ( No.4 )
- 日時: 2010/08/29 16:54
- 名前: 戯言+α人間 (ID: H6B.1Ttr)
すいません、「性別などを書いてください」とか、あれは強制ではないことにします。「面白そう」とか「つまらない」でもいいです。
誰もコメントしてくれないので。面倒くさいのかなと思い、ルールは取り下げました。
- Re: 獏×弾コラボレーション コメントお願いします ( No.5 )
- 日時: 2010/08/29 19:07
- 名前: 戯言+α人間 (ID: H6B.1Ttr)
杏奈視点『
すさまじい爆破音の中、私は目を覚ました。見ると、周りは火の海。道路が陥没しているところもあった。何故こうなっているのか? 混乱して、車から出ようとするが、麻縄で身体が縛られていた。
ドドドドドッ
ドオーンッ!
耳をつんざく、というのはこのことだろう。煙が上がり、しばらくすると、人が車の方に向かってきた。
ドアを開け、運転席に腰をおろした。
「あ、おきた? 悪いね、うるさくて」
ここでいったんきります。明日にはかけるかなと思います。
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