ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- リレイブ
- 日時: 2010/09/01 20:27
- 名前: スケーボ ◆15j6ee2AiA (ID: 0YtH4wPS)
このジャンルでは初めまして、スケーボと言います。
ホラーグロ小説を目指して頑張ります。
応援コメントくれたら歓喜して泣きます。ガチでw
よろしくお願いします!
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- Re: リレイブ ( No.3 )
- 日時: 2010/09/01 21:29
- 名前: スケーボ ◆15j6ee2AiA (ID: 0YtH4wPS)
「…驚いた。まさかガチで政府が調べてるなんて。」
「まぁ、そりゃ…あんだけ事件起こったんだし?流石に政府もおかしいと感づくよ。」
「都市伝説だぜ?これ。胡散臭いし…なんだよ契約従者体って…?」
「どっかの中二病の奴が作ったんじゃないの?このブログ。」
———楓津孝弥、酒井由多、御木龍翔の三人は都市伝説〝リレイブ〟についてまとめたある研究者のブログを見ていた。
「…でもさ、これが全部嘘ならさ…廃人事件とか普通起こらないよ、何件も何件も。」
「今日も確かニュースで言ってたよな。孝弥、今日で何人目?」
「俺の記憶だと……40人目。」
「ホラおかしいじゃん。40人も偶然で廃人になるはずがない。でしょ?由多。」
「うー……。」
そのまま由多は、体育座りして俯いてしまった。それを見て孝弥は呆れの息を漏らす。
この三人が言っている〝廃人事件〟とは何なのか……
少しだけ説明しとこうと思う。
- Re: リレイブ ( No.4 )
- 日時: 2010/09/01 21:47
- 名前: スケーボ ◆15j6ee2AiA (ID: 0YtH4wPS)
廃人事件。
今年6月から発生し始めた大量精神崩壊者続出事件。
廃人被害者は全員、発見されたときにはすでに手遅れで、目は死に、大錯乱を起こし、終いには完全発狂、病院の屋上から飛び降り自殺した者も多い。
被害者の家族は皆、気が狂ったように全員後追い自殺した家族もいた。
自殺もせず生き残っていた被害者は、今もほとんど口が聞けない。
唯一話せる言葉は、〝リレイブ〟のみ。
生き残った被害者はこの言葉しか発しない。
とり憑かれたように、狂ったように言い続ける。
家族が止めても、止めない。
そして、数日後には屋上から飛び降り…ぐちゃぐちゃの死体となって発見される。
そしてまた、家族もとり憑かれたように後追い自殺していく。
永遠の、無限ループ。
今日、7月21日で…死者は後追い自殺した家族を除いて、被害者だけでもざっと40人。
さすがに異常だと思った政府は、極秘に研究者を集め、リレイブについて調べ始めた。
政府は、調べてはいけないものを調べてしまったのだ————————…………。
- Re: リレイブ ( No.5 )
- 日時: 2010/09/01 21:56
- 名前: スケーボ ◆15j6ee2AiA (ID: 0YtH4wPS)
政府はリレイブを発見・捕獲しようと奮闘。
4つの研究者チームを作り、リレイブ研究をさせた。
今となっては、4チーム中…1チームしか生き残っていない。
他のチームたちは全員、原形がとどめてないほどバラバラにされ、発見された。
証拠も、何も残ってない。
皆、廃人ではなく、死体で発見された。
中には非常に優秀な研究者も数人いた…。…が、その優秀な研修者だけこれでもかというくらい切り裂かれ、バラバラのぐちゃぐちゃ…臓器なんて当たり前のごとく出ており、骨は砕かれていた。
当然、この研究者たちの家族全員、もうこの世にはいない。
——皆、この研究者たちと同じ状態で発見されたからだ。
- Re: リレイブ ( No.6 )
- 日時: 2010/09/01 22:13
- 名前: スケーボ ◆15j6ee2AiA (ID: 0YtH4wPS)
いつ殺されるかもわからない。
いつ自分にリレイブが襲いかかってくるかわからない。
そんな極限状態のせいで、自殺した研究者はあとを絶たない。
皆…皆怖いのだ。
殺されたくない。
…死にたくない。
でも〝死〟は、やってくるわけで。
ブログをやっていた研究者は、この更新を最後に…行方不明となった。
その内容がこちら。
私の元に、リレイブがやってくるのが分かる。
分かってしまった。私はもうすぐ死ぬ。
リレイブの手により、私はバラバラの状態で見つかるだろう。
リレイブは私を許さないだろう。絶対に許さないだろう。
私はリレイブに、酷いことをした。
謝っても済まされないことを、私はしてしまった。
罪を犯してから、後悔をする。
まさに私のことだ。
何が嬉しくて私はあの子を捕まえたのか。
何が嬉しくて私はあの子を監禁したのか。
何が嬉しくて私はあの子に人体実験をしたのか。
何が嬉しくて私はあの子を弄んだのか。
何が嬉しくて私はあの子を泣かせたのか。
何が嬉しくて私はあの子を殴ったのか。
何が嬉しくて私はあの子を蹴ったのか。
もう、わからない。
私は、非常に最低な男だ。
あの子をチーム全員で捕まえ、監禁し、人体実験をし、弄び、虐待し。
あの子を変えたのは、私だ。
あの子に殺されるのは、仕方のないことだと思う。
もう、仕方のないことだ。私の人生はここで諦めよう。
最期に。
あの子を強姦したのは、私たちだ。
7月18日 午前9時16分
———この二日後、一人の男性が渋谷の交差点の中心で吊るしあげられて死亡していたのが発見された。
- Re: リレイブ ( No.7 )
- 日時: 2010/09/01 22:23
- 名前: スケーボ ◆15j6ee2AiA (ID: 0YtH4wPS)
「…思ったんだけどさー。この能力って便利だけど悲しいよな。」
「…なんで?」
「人の心の声が全部自分に聞こえてくるんだぜー?誰得だよ一体。悪口も聞こえるし。あーヤダヤダッ!!」
「確かに…つらいだろうね、この能力の保持者。僕だったら耐えらんないよ。」
「…………。」
人の悪口が全て聞こえる。
人の心理が聞こえる。
人の心の声が全て聞こえる。
この保持者は、何を思って…生きてきたんだろうか。
ずっと孤独だったのか。
それとも…………。
ゾッとした身体を、孝弥は手で抱きしめた。
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