ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ゆびきり
日時: 2010/09/04 11:39
名前: 嘉良 (ID: mTvsqvpy)



はじめまして
嘉良と申します
ちなみに嘉良と書いて「カラ」と読みます
以後お見知りおきを

小説は初書きです
亀更新なうえに意味不明な事等
書いてしまうかもしれませんが
よろしく願いします!!

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Re: ゆびきり ( No.1 )
日時: 2010/09/04 11:36
名前: 嘉良 (ID: mTvsqvpy)


*一般的な登場人物*


夘木 域(うき さかい)
16歳
高校一年生
運動神経抜群の陸部部長
イケメンだからって若干ナルシスト
高校生になった癖に中二病から抜け出せずにいる
小学生までのころの記憶が曖昧


夘木 愛(うき あい)
5歳
域の弟
ぬいぐるみと宝石大好きの幼稚園児
良く変な方向を見つめていたり独り言多い
幼稚園児のくせに難しい言葉をたまに使用


浅賀 真奈美(あさか まなみ)
年齢不詳
両親のいない域と愛を代わりに住まわせている、
毎時エプロン着用の隣のおばちゃん
年を聞くと晩飯の量を減らされる
セールと豹柄には目がない
夘木家と遠い親せきらしい


夘木 信二・佑子(うき しんじ・ゆうこ)
年齢不詳
域と愛の両親
域が小学生のころに交通事故にあって死んだらしい
詳しい事は良く分からない


本田みほ(ほんだ みほ)
16歳
境と同期
境の彼女で吹奏楽部でサックスを吹いている
ジャズと俳優兼歌手の金子君が大好き
境とのデートよりも金子君のライブ優先など
若干我儘な面もしばしば


荷稲かいな
年齢不詳
巫女さんのような服を着ている小学生くらいの子供
いつも狐や神楽などで使用するお面をつけている
消えたり不意に出現したりとかなり神出鬼没
瞬間移動や包丁をすり抜けるなど奇奇怪怪な事をやって見せるため
人間かどうか、生きているかどうかも定かではない
もったいぶった古臭い喋り方をする


Re: ゆびきり ( No.2 )
日時: 2010/09/15 19:53
名前: 嘉良 (ID: mTvsqvpy)



第一話「日常」-契約編-


「…ハぁ…はぁ…」
暑い日差しがさす学校の校庭
端の木陰の方でひたすらバットを振ってる野球部を一瞥しながらも
域は走り続けていた
季節は8月の上旬
高校生活夏休みの真っ最中
学生は家でゴロゴロアイスでも食べながら
めんどくせーと宿題をやる季節のはずなのだが
域が所属している北野高校陸上部は大会に向けて
このような炎天下の中グラウンドをひたすら走っている

(…それにしても今日は暑いな…)
せめて木陰のある外周で走らせてくれればと思いながらも
ただボーっと走り続けていた

するとふいに顧問の先生から声がかかる
「域!ペース落ちてるぞ」
あ、と思った矢先
隣から自分と同じように息を切らした誰かが小声で
「お先…!」
と呟いて俺の横を抜いてった
(…うぜぇ…!)
誰だかしらねェが俺様のプライドにかけてぬかしてやる!
と域は徐々にペースを上げてった
最終的にそのウザイ奴をぬかした域はペースを緩めることなく
自分の目標に一直線に進んでいった




-*-


部活が終わった夕方の帰り道
顧問の先生から貰ったアドバイスを思い出しながらも
域は学校の外の坂道を自転車で一気に駆け下りていった
域の家は北野高校からそう遠くはなく
歩いても差し支えのない距離なのだが
遅刻癖のある域はいつもギリギリで家を出るため
いつもMy自転車にお世話になるはめになっている
坂が終わったところには大きな踏切がある
タイミングがいいとそのまま踏切の手前で止まることなく
一気に通り過ぎる事が出来るのだが
今回はそうもいかないようだ
踏切に近づくにつれあの独特のカンカンという音が聞こえてくる
「ふぅー」
と何げなく息をついた域
自転車がスピードを失う頃にはやはり踏切の棒は下がってしまった
人ごみに紛れてちょうど踏切の手前で止まると
電車が何本か轟音を出しながら目の前を過ぎ去った
と、一瞬
電車が過ぎ去ったあとの空間に誰かがたっていたように見えた
いや、確実に何かいた
背の低い何か黒いものが
「…こども?」
と小さく呟いて見せた域だが目を凝らそうとした時
またものすごい勢いで電車が目の前を通り過ぎた
少し仰け反りながらも電車が言ってしまった後もう一度そこを見たが
その何かはもう消え去っていた
(今の見間違い?)
目をこすってみたがやはり変な黒いものなど見えなかった
(疲れが溜まっとるんだろ…あぁ、目薬買わんとな…)
と思いながら域は近くにある薬局を思い出していた
あそこの店員には可愛いバイトさんがいるのだ
大人しそうで背が低くて清楚で…
花にたとえるなら百合が似合うだろう
自分にはみほというものがいるとはいえ、ちょっと心を惹かれていた域だった
「みほ…?」
みほ…
みほと言えば…
「あー…何だっけ?」
(んー…なんかみほに引っかかる…なんだ?思い出せん!)
と、一人心の中で葛藤していた域だったが
踏切が開くと、まぁいいか!と開き直り
自転車再びを漕ぎだした——



その夜、域が夏の吹奏楽コンクール練習で学校に来ていたみほと
一緒に帰ろうと約束をしていたと事は
みほの怒りのメールを見るまでは知る由もない…





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