ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 583.—願いを叶える掲示板—
- 日時: 2010/09/20 15:39
- 名前: 夕宮 双香 (ID: pVoFPF2t)
登場人物紹介
夢宮 朝里
読み:ゆめみや あさり
年齢:14歳
職業:中学生
性格:明るく元気でポジティブ。
ハンドルネーム:朝里
その他:髪は茶髪のセミロングで結構美形。
お父さんが小さい頃に引き逃げされて死んでしまった。
引き逃げしたのは優美のお父さんだと知り、優美を憎むようになった。
だが、復讐の為優美に近づき友情ごっこをする。
サンボイ↓
挨拶「皆おっはよー♪」
独り言「優美なんて大っ嫌い。死ねばいいのに……」
その他「イジメとかやめなよ、可哀想じゃん」
林 優美
読み:はやし ゆみ
年齢:14歳
職業:中学生
性格:誰にでも優しくて差別が嫌い。
ハンドルネームは無い。
その他:茶色の髪に蒼い眼。
勉強もそこそこ出来て、運動もそこそこ。
ルックスも中の中。
いわいる普通の人間。
朝里の親友(朝里は優美に近づく為友情ごっこをやっている)。
だが、優美は………?
優美は特に目立った所もないのでサンボイ省略。
決して地味な訳ではありませんw
穂積 鈴
読み:ほづみ りん
年齢:14歳
職業:中学生
性格:ネガティブで暗い。いつもオドオドしている。
「私なんかには……」と「ごめんなさい」が口癖。
学校でイジメられている。
↑これはその他の分類ですね。笑
ハンドルネーム:ドール
その他:真っ黒の髪でおろしている。
絵に描いたような田舎っ娘。
とてもトロい。
サンボイ↓
挨拶「お、おはようございます……」
その他「え、あの、その………ご、ごめんなさい…」
その他「購買で焼きそばパンが売り切れてたので、あんパン買ってきました、どうぞ…」
藤原 元気
読み:ふじわら げんき
年齢:32歳(とてもじゃないけど32歳には見えない。ちなみに精神年齢は78歳)
職業:無職
性格:鈴と同じくネガティブ。
何でも悪い方向に持って行ってしまう。
ハンドルネーム:マダオ
その他:こげ茶色の髪で黒い光が無い眼をしている。
アニメでいうと銀○のまるでだめなおっさん、略してマダオ。
口調などもそれっぽい。
名前がある意味コンプレックス。
サンボイ↓
挨拶「やぁ、お譲ちゃん。おはよう」
その他「おじさんまた、面接落ちちゃったよ…何が駄目なのかな、マダオとキャラ被ってるって言われてね……。
そのせいで借金また作っちゃったし、家売っちゃったし、奥さんに逃げられたしそれに(以下略)……最悪だよぉ〜」
その他「名前で人がポジティブって決めつけないでくれるかな?」
浜崎 るか
読み:はまざき るか
年齢:19歳
職業:カラオケ店でバイト
性格:いつもハイテンション。騒ぐ事が大好き。
ハンドルネーム:マリア
その他:不良(みたいな見た目)。
語尾に〜ッスとウケるが口癖。
髪はロングの金髪でピアスを開けていてタトゥーもしている為、鈴には怖がられている。
サンボイ↓
挨拶「よーッス」(よく聞くとチョリースにも聞こえる)
その他「高校生だって何かと不安とか抱えてるんスよ……」
その他「ウチなんかぁ、チョー鈴に怖がられてるんスけど〜ウケるぅ」
山崎 ノノカ
読み:やまざき ののか
年齢:16歳
職業:高校生
性格:(特になし)
その他:あまり人と喋らなく、地味なので存在にあまり気づかれない。学校では「呪いの山崎」と言われている。
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- Re: タイトル未定。 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/06 18:37
- 名前: 夕宮 双香 (ID: pVoFPF2t)
1章〜夢が叶う掲示板〜
「——ニコニコ掲示板?」
その一言で私の運命は大きく変わるなんて、まだ知らなかった。
「そう♪それがとても面白いの、帰ったら朝里の家でやってみない?」
ただいま、親友ごっこをしている優美とただいま下校中。
好きで帰ってる訳じゃないけど。
「別に良いけど」
本当は絶対嫌。なんて言えない。
「本当?有難う、私達親友だもんね♪じゃぁ帰ったら朝里の家行くね♪」
あぁ、今日って気温36°なはずなのに寒い。
何が≪親友≫?
勝手に思い込んでろ思いこんでろ。
それに、その、良い子ぶってんのがまた気に食わない———。
* * * * * *
〈ピーンポーン〉
チャイムが一回鳴った。
優美が来たのだろう。
めんどくさいながらも、玄関から顔を出す。
「優美、早かったね」
「うん、走って帰ったもん」
走らなくていいよ。
いっそもうちょっと、遅く来てくれれば良かったのに。
「もうネット画面開いてある」
「うん、さっきまで使ってた」
「へぇ…じゃぁ検索してみよ♪」
そういうと優美は手慣れたようにニコニコ掲示板と打った。
すると2秒も経たないうちにすぐに検索結果が出た。
公式ホームページをクリックする。
〈カチっ〉
——————————————————————
ここはニコニコ掲示板です。
ここでは楽しく雑談したネット友達を作る場所です☆
皆もレッツ☆楽しいネットライフ。
——————————————————————
何これ。
雑談するだけの掲示板じゃん。
どこが楽しいんだか知ったもんじゃない。
「ね、面白そうでしょ」
「どっ……」
どこが?と言いそうになるのを抑え「そうだね」と適当に相槌を打った。
どんどん下にスクロールしていくと、コメントが出て来た。
1 レイナ[2010年6月30日06:11]
誰か居る
2 羽の無い天使[2010年6月30日06:14]
居ますよ〜^^
メッセージ:≪レイナ≫さんが退室しました—
3 羽の無い天使[2010年6月30日06:15]
あ、退室しちゃったみたい;;;
あたしも退室しよぉ
メッセージ:≪羽の無い天使≫さんが退室しました—
こんなのが延々と続く。
ところどころで優美が「面白いね」と言う度に私は「うんうん」と言うだけだった。
実際こんなのを見て何が面白いのか分かんないけど。
一つ一つコメントを見ていたら時間はもう5時25分。
優美とのお別れまで、あと5分だった。
やっと帰るんだ…と心の中で思っていると関連掲示板の所に気になる物があった。
何これ、という前に優美に「何かな、この掲示板」とパソコン画面に指を指した。
—————————————————————— 夢を叶える掲示板☆°*○。
この掲示板は夢を叶えちゃう素敵な掲示板です♪
↓の質問に答えて願いを書けば叶えてくれちゃう夢のような掲示板なの☆
ハンドルネーム【 】
苗字【 】名前【 】
誕生日【 】月【 】日
年齢【 】歳
血液型【 】型
叶えて欲しい願い【 】
これは本当に叶うからやってみて損はないよ☆
——————————————————————
嘘くさー………。
こんなの信じる訳—
「これ、私の友達もやったら本当に願い叶えてくれたらしいよ♪」
え?と思わず声を漏らしそうになる。
ほ、ほ、本当に願いが………。
いや、そんな事あるわけ…。
でも優美は嘘とかつく子じゃないし…。
「ねぇ優美—」
「あっもう5時30分だ。家帰らなきゃ、じゃあね♪」
「ちょっ—」
〈パタン〉
リビングと玄関の境目のドアが閉まった。
—願いを…叶えてくれる…—
まぁ、こんな簡単に願い叶うなんて有り得……。
信じてないけど、やるだけ…やってみる。
——————————————————————
23 夢を叶える掲示板☆°*○。
ハンドルネーム【朝里】
苗字【夢宮】名前【朝里】
誕生日【10】月【7】日
年齢【14】歳
血液型【A】型
叶えて欲しい願い【 】
—叶えて欲しい願い?
私は心の中で大笑いした。
そんなの———、
優美を消す事に決まってんじゃん
叶えて欲しい願い【林優美をこの世から消す事】
で、送信。
これで、優美は、居なくなる。
凄く嬉しかった。
他の人の願いもどんどん見ていった。
最初から、見ていこう。
——————————————————————
01 夢を叶える掲示板☆°*○。
ハンドルネーム【ドール】
苗字【穂積】名前【鈴】
誕生日【5】月【7】日
年齢【14】歳
血液型【B】型
叶えて欲しい願い【私をイジメた奴らを消すこと】
へぇ、私と同類みたい。
歳も同じだし。
02 夢を叶える掲示板☆°*○。
ハンドルネーム【マダオ】
苗字【藤原】名前【元気】
誕生日【2】月【13】日
年齢【32】歳
血液型【B】型
叶えて欲しい願い【仕事が見つかること】
うわぁ、随分苦労してるなぁ、この人………。
その後も色んな人が出て来た。
—あ、これ管理人からのコメントだ。
21 夢を叶える掲示板☆°*○。
皆様、この掲示板にコメント頂き有難うございます。
管理人のアユネです。
この掲示板に書いた願いは本当に実行されますが、その為にはポイントを集めなければなりません。
そのポイントを集めるには、私が指令した事を成し遂げる必要があります。
この掲示板ではポイントの事をガリアと呼びます。
例:○○さんは、16:03分現在、6ガリア溜まっています。
そしてそのポイントが30に溜まった時、何でも願いが叶います。
では早速皆さんに第一の指令です。
【9月6日14時00分に世田谷区の○△公園に集合し、互いに知りあう事】。
この指令をクリアすれば、2ガリア貰えます。
——————————————————————
30あるうちの2ガリアかぁ……。
ま、行って面識持てば2なら、いっか。
でもまだ、朝里は知る由も無かった。
≪あんな事≫が起きるなんて。
- Re: タイトル未定。(タイトル募集します*) ( No.2 )
- 日時: 2010/09/05 20:15
- 名前: ☆ゆかり☆ (ID: pVoFPF2t)
支援あげです☆
- Re: タイトル未定。(タイトル募集します*) ( No.3 )
- 日時: 2010/09/16 19:06
- 名前: 夕宮 双香 (ID: pVoFPF2t)
2章〜悪魔のゲェム〜
そしてとうとう、当日の9月6日。
ただいまの時間は12時30分。
あと、1時間30分ある。
掲示板でも見てるかなー。
——————————————————————
22 夢を叶える掲示板*°☆○。
ハンドルネーム【マリア】
苗字【浜崎】名前【るか】
誕生日【2】月【22】日
年齢【18】歳
血液型【AB】型
叶えて欲しい願い【彼氏とヨリを戻したい】
この人も切実…っていうのかな。
あー字見てたら眠くなってきた。
目覚ましセットして寝よ。
「って目覚まし時計ちゃん、なんで起こしてくれなかったのかな?反抗期はまだ早いよー。あ、お前もついにボケてきたの?」
なーんて一人ボケをしている私って一体。
え、今何時かって?
1時45分……。
駅まで歩きで10分。
世田谷○△公園までは急いでも10分はかかる。
あー遅刻決定だー。
そう言って目覚ましを投げつける。
まぁどうせ2ガリアだし、別に、
「朝里ーお父さん駅まで車で行ってくるから留守番を頼」
「私も行くっ」
グットタイミング☆お父さん。
車で駅まで……うん、3分あれば行ける。
あ、アラームちゃんさっきはゴメンね。
それと、2ガリアを馬鹿にしてすいません。
という訳で、ただいま世田谷○△公園。
駅も急行乗ったから5分前に到着。
まだ、誰も来てない。
早すぎたかな………。
「あ、誰か…居る…」
後ろから声がして、後ろを向くといかにも神経質でイジメられてそうな子発見。
この子、もしかして。
「穂積鈴ちゃん?」
そう言うとビクりと肩を震わせた。
「な、なんでアタシの名前…?」
「あ、掲示板でイジメた奴を消してほしいって書いてたの見て…。で、いかにもイジメられてそーなっ……」
って私は何を言ってるんだ。
そう言うと鈴ちゃんはちょっと複雑そうな顔をした。
その場の空気は一気に氷点下になった為話題を変える。
「あ、えっと、鈴ちゃんってドコ住みなの?」
「…茨城」
「え、茨城って、そんな遠くからわざわざ」
私が言い終わる前に鈴ちゃんが口を挟んできた。
「そんな遠くからわざわざ来る程、叶えたい願いなんです」
か、かなり切実。
てっきり気の弱い子かと思ってたけどそうでもないのかも。
「もう誰か居る。おじさん結構早めに来たんだけどなァ、っていうかおじさん、此処に住んでるんだけどね」
そう苦笑いするおじさん。
——この人も—掲示板の?
って此処に住んでるってこのおじさん言った?
て事はニート………。
藤原元気ってこの人だ。絶対。
いや、でも32歳には見えない。
「あ、おじさんも掲示板の人だから。安心し…」
「わー掲示板の人達ッスよね?皆来るの早すぎないッスか?ウチ寝坊しちゃってぇ〜もう走って来たんスよぉ〜」
藤原さんが話してる所を割って入りギャルがどっから出て来たのか……。
「アタシ、マリア…ってゆうか鈴アタシの事超怖がってんじゃーん、そんなに怖がらないでよぉ〜」
「鈴……って私の事なんで…」
あ、このパターンもしや。
「や、叶えて欲しい願いんトコにイジメた奴ら消せみたいな事書いたじゃん。で、鈴学校でいかにもイジメられてそ……」
はい、ド・ストライクー☆
マリアって人私と同じ事言ってる。
- Re: タイトル未定。(タイトル募集します*) ( No.4 )
- 日時: 2010/09/16 19:07
- 名前: かれん (ID: pVoFPF2t)
更新早くしてくんない
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