ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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私の愛。
日時: 2010/09/13 18:00
名前: リクシス (ID: 35AN48Qe)

「愛してる」
私がそう言うと君は少し照れ臭そうに髪を撫でて俯く。

その姿は可愛らしくて、でもその少し無愛想な態度にはちょっとだけ納得出来なくて…。


でも、私は君が大好き。

「大好きだよ」

そう言うと君は私にニッコリと笑い掛ける。
そうだよね??私達は愛し合ってるんだよね。
大好き。大好き。

この愛を絶対に枯らさないようにしようね。

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Re: 私の愛。 ( No.1 )
日時: 2010/09/13 18:06
名前: リクシス (ID: 35AN48Qe)

「遅いなぁ…」
携帯の時計を何度も確認しながらカフェの入り口を見つめる。今日は君との3回目のデートの日なのに…。待ち合わせは4時ちょうどに来るのに…。
その時、君の姿が私の目に映る。それと同時に私の心はまるで春が訪れたような絶頂状態になる。
君は席に座り店員にコーヒーを頼んで少し照れ臭そうに私を見る。

「遅れたこと、気にしてるの??大丈夫だよ。私は気にしてないから。」

私がそういうと君は笑顔になって何かを言おうと口を開くけど店員がコーヒーを持ってきてしまう。君の言葉は店員の軽い挨拶でかき消されてしまった。

「ありがとうございます。」

本当にバッドタイミング。店員に軽く会釈して、君はコーヒーを一口飲む。

Re: 私の愛。 ( No.2 )
日時: 2010/09/17 18:25
名前: リクシス (ID: 35AN48Qe)

「……」
今の店員のせいで私達の間に気まずい空気がタダヨう。
「…もう……いくか。」
君はそう一言言って立ちあがった。
「うん、そうだね。」
私が頷いて言うと君は私の歩幅に合わせてくれながらも私の斜め前を歩く。
「お会計は500円です。」
先ほどの店員だ。この店員はなんて無神経なんだろう…。自分のせいで私達の間の空気が凄く悪くなったというのに…。
苛立っている私に気が付いたのか君は私にニッコリと笑い掛けてから歩き出す。
今日みたいに無口でそっけない態度をする日もあるけど、やっぱり私は君が好きだ。
君はデートコースを決めていてくれたのか目的地に向かって歩き出す。
私が君の横につくと恥ずかしそうに頬を赤める。思わずキュンとしてしまった。凄く可愛い…。
「混んでる…な。」
目的地の映画館に着いて君は肩を落としながら小さな声で呟いた。
「しょうがないよ、新しい映画とかも公開されてるんだろうしさ。」
私が君をナグサめると君は私を十数秒間見つめて頷く。


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