ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- -zero-ゼロ
- 日時: 2010/09/13 23:49
- 名前: 奏歌 (ID: q2hpcYUq)
奏歌(そうか)です!
初めまして><;
小説ゎあんまりかきなれてないです...はぃ...
そしてあんまりシリアス、ダークじゃなぃです笑
暇すぎてしょうがない方ゎ、是非!ww
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- Re:-zero-ゼロ 1 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/13 23:50
- 名前: 奏歌 (ID: q2hpcYUq)
ある、春の日だった。
それは、いつもと変わらない、藍にとって16回目の春の訪れの日で、今日も一日、だらだらと過ごすはずだった。
「……暇だ」
小枝に止まって鳴く小鳥を見ながら溜息を吐く。春眠暁を覚えず、といわれるように藍は今日朝起きるのが遅かった。
昼を過ぎてやっと布団から這い出ると、することもなく、ただただぼーっとしていた。
そんな、平和とも言える彼の暇に割り込んだのは、一人の少女だった。
「すみませんが、ちょっと失礼してもよろしいですか」
抑揚のない声。でもちゃんとした敬語で話しかけられる。
ちなみにここは須崎家の玄関だ。
藍はすぐに扉を開けると、そこには藍と同じくらいの歳の少女がいた。
身長は藍より少し低いくらいで、16歳の女子だとすれば平均的だ。
「えっと……どちら様でしょう?」
「0、です」
え?と、藍は聞き返す。
「私に名前はありません。コードは0。最初で最後です」
藍は混乱していた。コード?0?最初で最後?……何の事だろう。
「……少しの間、ここに居させてください」
深々と。自らを0と言った少女は礼をした。
「…別に、構わないよ」
藍は、答えた。
- どーもです。 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/14 23:50
- 名前: 愛茲 (ID: 6V.kj4ii)
見にきたよぉww
藍とかいてランですか・・・。
なんか読み方が驚きww
- Re:>愛茲 ( No.4 )
- 日時: 2010/09/17 22:56
- 名前: 奏歌 (ID: q2hpcYUq)
愛茲ーw
さんきぅーw
藍ゎ普通、ランでしょぉww
続きゎできるときにやるのでー
見捨てないでね!!(
- Re: -zero-ゼロ 2 ( No.6 )
- 日時: 2010/10/11 20:52
- 名前: 奏歌 (ID: q2hpcYUq)
「で、どうしたの?」
須崎家の家の中、ソファでゆっくりと落ちついてから藍は聞いた。
少女は、
「……そのうちわかります」
静かに答えた。
と、その時だった。
『おい、こっちじゃないのか?』
『いや……0は右に曲がったはずだぞ!』
『畜生、逃げ足も速い…!』
『ぐちぐち言ってないでさっさと探せぇっ!』
窓の外を黒い服の、いかにも怪しそうな男たちがかけて行った。
「0…?」
藍は繰り返す。あの男たちの一人が言った言葉に、0という単語が含まれていたからだ。
もしかして、と藍が言うと、少女は分かっているかのようにうなずいた。
「……あの男たちが追いかけているのは、私です」
「理由は……話すと長くなるのですが」
少女は俯いた。
藍は、わかったと頷き、言った。
「ここなら、多分大丈夫だと思うから……」
「ありがとう、ございます…」
少女の声は力なかったが、綺麗な蒼い瞳はしっかりと藍を見つめていた。
「だったら、名前を決めよう」
そう言ったのは藍だった。
いつまでも0じゃ呼びづらいし、あの男たちにばれてしまっては仕方ない。
「何がいい?」藍は問う。
「……なんでも、いいですよ」
さっきまでと変らない、無表情で感情のない声で答えた。
「名字は須崎がいいかな?あ、でもそれだと困るか……」
「?」
少女が首をかしげる。
「ほら、俺…高校生だからさ」
「?」
少女はまだ、理解できていないらしい。
「んと……ほら、俺、妹とかいないからさ。友達にばれたりすると…大変だから」
「よく、分かりませんが……」
藍は、とにかく、と仕切り直す。
「名字は、須崎以外にしよう。そうだな……俺のおばさんの名字とかはどうかな?」
藍は親戚のおばさんの名字はなんとなくかっこよくて、小さい頃からすごく気に言っていた。
「なんて言うのですか?」
「東雲」
嬉しそうに藍が答える。
「……いい名前ですね」
「うん。じゃあ次は名前だね……」
うーん、と藍は考えながら、紙と鉛筆をもって机に置いた。
「0…だから、零とか使ってみようかな」
そして紙に零、と書き込む。
「好きな漢字はある?」と藍は少女に尋ねる。
「文字は……あまり見たことがないので」
少女は答えた。
「…そっか。そうだな……海。海と零で…みれいはどうだろう?」
東雲海零、と紙に書き込み、少女に見せる。
「海……零……ですか。……気に入りました、ありがとうございます」
少女は淡々と、でもどこか嬉しそうに言った。
「それじゃ、海零……しばらくよろしくね。俺のことは…藍でいいから」
「…よろしくお願いします」
長く透き通った海零の髪を揺らし、ぺこりと、頭を下げた。
- Re: -zero-ゼロ 3 ( No.7 )
- 日時: 2010/10/16 10:06
- 名前: 奏歌 (ID: q2hpcYUq)
「あの……」
突然、そう切り出したのは少女……海零だった。
「どうしたの?えっと……海零?」
藍が尋ねると海零は
「話して置いた方がいいでしょうか?私のこと……」
と、少し俯いて言った。
藍はその様子を見て、聞かない方がいいのでは…?と思い、そして気づいた。
(明日は、学校だ……!)
(海零は……海零は、どうするんだろう?)
(家に置いておくわけにもいかないし……)
「ね、ねぇ、海零?」
「……はい?」
海零は驚いたように返事をする。
「俺達は……学校に行くんだけど、海零は…どうする?」
「学校……?」
「うん、どうかな?」
海零はしばらく考えたあと、
「行きます」と答えた。
藍は安心したように笑ったが、転校扱いになるのか、というよりも学校を知らない様子の海零はいきなり高校から通えるのだろうか?
「海零……√3ってわかる?」
「……二乗すると、3になります」
「正解」
驚いた。勉強はしてきたということだろうか?
√(平方根)は中学3年の数学で習う。
海零はそれよりも、と藍の目を見て
「……話しても、いいですか?」
と言った。
藍ははっとして、静かにうなずくと、家に来てから話し方もだいぶ変わった(ような気がする)海零が話し始めた。
「私は……人間とは到底言えないような、人間なんです」
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