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- 氷狼月影
- 日時: 2010/09/14 17:15
- 名前: 火翠 (ID: mOILM.Mp)
よろしくお願いします。
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- Re: 氷狼月影 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/14 17:53
- 名前: 火翠 (ID: mOILM.Mp)
■第零話■
氷狼_______
誰も見たことのない、神に仕える銀の狼
鋭く冷たい蒼の瞳を持ち、
月明りのような美しい毛皮を夜風に靡かせ、
雲を駆け抜ける姿は、稲妻のよう
一度牙を向けられてしまったら
二度と逃げることはできない。
氷河のような牙で、残酷にも美しく
食いちぎられてしまうとか_________
とかいうと、約十割方、伝説の生き物だということを理解してもらえるだろう。
しかしそれが、ツチノコレベルなのか龍並みのレベルなのかわからない。
宙を駆けるって言うくらいだし、龍並みに考えてくれれば、自分的には嬉しい、な。
それから、誰も見たことがないという割には、つらつらと語るモノローグだな。
こうなったのも、誰も見たことがないからこそ、なのかもしれない。
誰かが、こうだろうと話を持ち込んだのだ。氷の狼『氷狼伝説』を。
そして、そのときちょうど、巷では氷狼の伝説が流行していて。
まさに、偶然と偶然が折り重なりこの伝説が生まれてしまった。
しかし、全然あってないって話じゃないんだよな、それ。
こう言ってしまうとナルシスト的な目で見られるかもしれないが、蒼い瞳も美しい毛皮も本当である。
だから、そんな目で見んなって。
食いちぎって殺したりはしない。でも、一応縄張り意識の強い動物なので下手したら怪我すんぜ。
俺に触ると火傷するって、どっかの奴が言ってたな。
まぁ、俺の場合は・・・低温火傷だが。
まだそんな目で見んのか。
確かに姿も名もかたらない奴のことだ。
信用されなくても、しょうがない。
_______俺を見るか。
この、俺を
氷狼の『月影炎爾』様を!!
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